「ハリウッド的殺人事件」の版間の差分
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: ru:Голливудские копы |
m r2.7.1) (ロボットによる 追加: es:Hollywood Homicide |
||
119行目: | 119行目: | ||
[[de:Hollywood Cops]] |
[[de:Hollywood Cops]] |
||
[[en:Hollywood Homicide]] |
[[en:Hollywood Homicide]] |
||
[[es:Hollywood Homicide]] |
|||
[[fi:Murha Hollywoodissa]] |
[[fi:Murha Hollywoodissa]] |
||
[[fr:Hollywood Homicide]] |
[[fr:Hollywood Homicide]] |
2011年11月12日 (土) 06:59時点における版
ハリウッド的殺人事件 | |
---|---|
Hollywood Homicide | |
監督 | ロン・シェルトン |
脚本 |
ロバート・ソウザ ロン・シェルトン |
製作 |
ロン・シェルトン ロバート・ソウザ ルー・ピット |
製作総指揮 |
ジョー・ロス デイヴィッド・L・レスター |
出演者 |
ハリソン・フォード ジョシュ・ハートネット レナ・オリン マーティン・ランドー ドワイト・ヨアカム |
音楽 | アレックス・ワーマン |
撮影 | バリー・ピーターソン |
編集 | ポール・セイダー |
配給 |
ソニー・ピクチャーズ ブエナ・ビスタ |
公開 |
2003年6月13日 2004年1月24日 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $51,142,659[1] |
『ハリウッド的殺人事件』(ハリウッドてきさつじんじけん、原題:Hollywood Homicide)は、2003年に公開されたハリウッド映画。
概要
内容はいわゆるバディムービーと呼ばれる、刑事コンビが活躍して事件を解決すると言うありふれた内容。ただし通常の刑事作品と異なるのは主役のコンビが二人とも副業を抱えており、その副業に絡んだ悩みや複雑な思いに振り回されつつ捜査を進めていくと言う点。シリアスなサスペンスや警察映画ではなく、全体的にドタバタ喜劇の様相を呈している。
脚本のロバート・ソウザはロス市警の元警官で、殺人課で14年間勤務した経験を持つ。現役当時の彼は、主役の一人であるギャビランと同じように不動産仲介業を副業としていた。また彼の当時の相棒は、もう一人の主役であるコールデンのような俳優志望で、脚本と写真を持ち歩いて常にチャンスを探していたと言う。またソウザ自身も内務調査課に目を付けられ、追及を受けたことがあった。これらソウザの実体験は脚本に活かされている。[2]
アメリカでは警察官の副業は、制約はあるものの基本的には禁じられていない。ソウザのように不動産仲介を行うものだけでなく、警官の技能を活かして探偵業を営むものも多い。[3]
あらすじ
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ロサンゼルス市内のクラブで銃撃事件が発生し、出番を終えたばかりのヒップホップグループ「H2Oクリック」のメンバーが殺害された。捜査担当となったジョー・ギャビランとK・C・コールデンは現場の状況から、銃撃事件がこのメンバーらを暗殺するためのものと断定し捜査をすすめていく。
ところが捜査はそう順調ではなかった。二人はそれぞれ悩みを抱えていたからだ。ギャビランは副業で不動産業を営んでいるが、抱えた物件が捌けずに苦しんでいた。コールデンはヨガ教室を営んでいてなかなかの副収入を得ており、また生徒の美女たちとそれなりに楽しい生活をすごしていたが、役者になると言う夢にこだわりを持っており、また銃の扱いが下手であるなど刑事としての才能のなさでも苦労していた。ギャビランはなんとか大きい取引を纏めたいと腐心し、コールデンは目前に迫った自主制作の舞台に向けて気が気でない。
そんな二人にチャンスが訪れる。コールデンの教室に通う女性のツテで、自宅の豪邸を売りたいと言う大物プロデューサーと知り合うことができたのだ。ギャビランにしてみればこの取引を纏めれば、相当の手数料を手に入れることが出来る。一方で役者を目指すコールデンにしてみると、大物に自分の演技を見てもらうまたとない機会。捜査の傍ら訪れたプロデューサー宅で、ギャビランは72時間の独占交渉権を得る。またコールデンはとりあえず舞台のチケットとパンフレットをおいてくることに成功した。
本業(か副業か分からない)の捜査はというと、コールデンがH2Oクリックの解剖結果を知る為に訪れた検死所で進展が見られた。たまたまその日に収容されていた別の焼死体が、クラブで見つかった遺留品と同じピアスをつけており、また靴のサイズがクラブ銃撃事件の犯人のものと思われる足跡と一致したのだ。つまりH2Oクリック殺害犯が焼死したということになる。
こうしてコールデンとギャビランは、副業と本業とを掛け持ちしつつ事件の真相に迫っていく。そこにはメジャーレーベルを巡る闇が存在していた。それと同時に、ギャビランを半分私怨で追いかける内務調査部のマッコに二人は振り回され、事件は文字通りドタバタの様相を呈するのだった。
キャスト
ロサンゼルス市警察
- 主役の一人。ハリウッド警察署強盗殺人課の刑事。副業で不動産仲介業を営んでいるが、全財産をつぎ込んで購入した物件が捌けなくて困っている。
- K・C・コールデン:ジョシュ・ハートネット(吹き替え:宮本充)
- 主役の一人でギャビランの相棒。副業でヨガ教室を営んでおり、これが好評で生徒は絶えない。しかも生徒は女優やモデルのように美しい女性ばかりで、彼女らと個人的に色々と楽しんでいる。さらに授業料は寄付扱いになるので非課税。ギャビランと比べれば恵まれた環境にいるが、本人は俳優になる夢を抱えており、これを何とか達成したいと願っている。金曜日にミニシアターで欲望という名の電車の座長公演を予定している。射撃能力は極めて低く、人型の訓練用標的を撃ってもまともに当たらない。父親もロス市警の刑事だったが、潜入捜査中に殉職した。
- レオン:キース・デヴィッド
- ギャビランとコールデンの直属の上司。ハリウッド警察署刑事課長。
- プレストン:アラン・デイル
- ハリウッド警察署の署長。
- ワンダ:ルー・ダイアモンド・フィリップス
- 見た目は娼婦だが、実は女装した男性の刑事。娼婦を狙った連続暴行犯を検挙するために囮になっている。ギャビランとは旧知で、彼に捜査上のヒントを与える。
- バーナード(ベニー)・マッコ警部補:ブルース・グリーンウッド(吹き替え:森田順平)
- 内務捜査課の刑事。以前、ギャビランに不当逮捕を立証されたことから、彼を私怨で追っている。またかつての恋人が今はギャビランと付き合っていることを知り、私怨はさらに燃え上がる。あだ名は「ザ・処刑人」。
- ジャクソン刑事:メレディス・スコット・リン
- マッコの部下。
- ジノ刑事:トム・トドロフ
- マッコの部下。
- チャン検視官:クライド・クサツ
- コールデンが訪れた検視局の検視官。
事件関係者
- K・ロー:コラプト
- H2Oクリック殺害事件の時に、現場で銃撃犯を目撃した人物。H2Oクリックの為に歌詞を書いていた。ビビるとおしっこを漏らす。
- 元モータウンの歌手で、K・ローの母親。ギャビランとコールデンに、ハリウッドビジネスの闇を教える。
- アントワン・サーティン:イザイア・ワシントン
- H2Oクリックが所属していたサーティンレコードの経営者。不正経理の前科がある。
- リロイ・ワズリー:ドワイト・ヨアカム
- サーティンのアドバイザーで、元ロス市警の刑事。コールデンの父親が殉職した際、彼とコンビを組んで潜入捜査を行っていた。
- ダニー・ブルーム:ジェームズ・マクドナルド
- サーティンの部下で警備担当。ロス市警の警官だったが、辞職してサーティンの専属になる。
- 銃撃犯「Z」:ショーン・ウッズ
- クラブでH2Oクリックを銃撃した犯人の一人。
- 銃撃犯「ジョーカー」:アンソニー・マッキー
- クラブでH2Oクリックを銃撃した犯人の一人。
主役二人の関係者
- ギャビランの恋人。霊能者で、ラジオのDJをやっているセレブ。彼に捜査のヒントを与える。以前マッコと付き合っていた。
- クレオ・リカルド:ロリータ・ダヴィドヴィッチ(吹き替え:原奈津季)
- ホテトルの経営者でギャビランの情報屋。
- 銃撃事件のあったクラブの経営者。田舎から出てきて一儲けした。予定していた新居がダメになり、ホテル暮らしをしながら600万ドル程度の豪邸を探している。その事を知ったギャビランは、彼に豪邸を仲介しようとする。
- ジェリー・デュラン:マーティン・ランドー(吹き替え:村松康雄)
- ハリウッドの大物プロデューサー。住まいの豪邸を売ろうと考えている。ギャビランはコールデンのセックスフレンドの紹介を経て、72時間の独占交渉権を獲得することに成功。それをジュリアスに売ろうと画策する。またコールデンは自分の演技を見てもらうため、公演のチケットを家に置いた。
- シルク・ブラウン:アンドレ・ベンジャミン
- コールデンの高校時代の友人で、サーティンレコードに出入りしていた。
その他
- マーティー・ホイーラー:フランク・シナトラJr.
- タクシー運転手:スモーキー・ロビンソン
カメオ出演
- 買春で逮捕された有名人。連行されたハリウッド警察署で、パトロール警官相手に悪足掻きの言い訳をする。
脚注
- ^ Box Office Mojo. “HOLLYWOOD HOMICIDE”. 2月6日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
- ^ DVDに収録されたソウザのインタビューより。
- ^ 世界の警察官 アメリカ編(辰巳出版)より。