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テレビやラジオ放送での生放送の番組などでは、ライブ演奏などでの使用より以前から、インカム的な使用での伝達事項の連絡手段として使用されている。
テレビやラジオ放送での生放送の番組などでは、ライブ演奏などでの使用より以前から、インカム的な使用での伝達事項の連絡手段として使用されている。


音楽ライブなどに於いては、1970年代頃から使われていたが、有線での使用で市販のヘッドフォン(インナー型など)を使用していた。1990年代初期には、耳のの型を取り使用者の耳にフィットし個別に制作したインの無線方式が使用されていた。(1992年には、[[ジェネシス (バンド)|ジェネシス]]のワールドツアーでは、フィル・コリンズなどが使用していた。)
音楽ライブなどに於いては、1970年代頃から使われていたが、有線での使用で市販のヘッドフォン(ヘッドバンド型、インナー型、カナル型など)を使用していた。1990年代初期には、使用者の耳の形状等の型を取り耳にフィットし個別に制作した型の無線方式のイヤーモニターが使用されていた。(1992年には、[[ジェネシス (バンド)|ジェネシス]]のワールドツアーでは、フィル・コリンズなどが使用していた。)


その後、音楽ライブなどに於いては、無線方式で、使用者の耳のの型を取り耳にフィットするインナー型の特注品を使用する事も多くなっている。インナー型のイヤホン部分は比較的に目立たない肌色の物が多かったが、後に、使用する場面(放送やライブなど)により、半透明の物や、デコレーションされている物もあり(女性アーティストのライブでの使用では、演出上や、使用者の好みにより、アクセサリーの一部と遜色のないデコレーションなどが施され使用している事もある)、イヤーモニター制作メーカーなどや、使用する場面により様々である。
その後、音楽ライブなどに於いては、無線方式で、使用者の耳の形状等の型を取り耳にフィットするインナー型、カナル型などの特注品を使用する事も多くなっている。インナー型、カナル型などのイヤホン部分は比較的に目立たない肌色の物が多かったが、後に、使用する場面(放送やライブなど)により、半透明の物や、デコレーションされている物もあり(女性アーティストのライブでの使用では、演出上や、使用者の好みにより、アクセサリーの一部と遜色のないデコレーションなどが施され使用している事もある)、イヤーモニター制作メーカーなどや、使用する場面により様々である。


無線でのイヤーモニターに関しては、プロ仕様での業務用のワイヤレスマイクやインカムなどと同様に、業務用の幾つかの専用の無線周波数が使われている。
無線でのイヤーモニターに関しては、プロ仕様での業務用のワイヤレスマイクやインカムなどと同様に、業務用の幾つかの専用の無線周波数が使われている。

2011年9月25日 (日) 20:07時点における版

イヤーモニター(ear moniter)とは、マイクロホンや楽器などから発した音声を聞き取るためのヘッドフォンの一種。

概要

テレビやラジオ放送等では、生放送の番組(ニュース、ワイドショーや、スタジオ以外から生中継する場合)では、アナウンサーやキャスターなどが使用し、スタジオからの問い掛けの音声や(生中継などの場合)、番組進行上での伝達事項の連絡などを、視聴者などには悟られずに、直接出演者に伝達する方法の一つとして使われている。有線方式や無線方式を使い伝送される。近年では、無線方式を利用した物が多い。

バンドなどがライブコンサートなどで演奏される伴奏などをボーカル担当者が使用することによって、ライブ会場の壁などによる音響で前の音が現在の音と混ざったり、ボーカルが会場内を右往左往することで場所によって音源到達時間が異なるため、イヤーモニターを使用することで常に均一に聞くことができる。

「イヤーモニター」を略して「イヤモニ」などと呼ばれる事もある。

ライブ演奏などの場合、現在でも、ステージ上にモニター・スピーカーを設置する場合もあるが(イヤーモニターとの併用する場合もある)、ライブ演奏する会場の大型化でのPAスピーカなどによる音の残響、観衆の声援などや、演者のステージ上での移動などにより演者自身が演奏等のモニター音声としての音が聞こえない事の解消などや(ステージ上のモニタースピーカーの設置場所や、ハウリング対策など)、又、ライブ演奏上で必要なコンピューターなどを使用してのプログラミング制御による楽器の制御(自動演奏等に伴うリズムセクショのテンポの制御、キーボードなどの音質の制御、その他効果音等)や、ライブ演出上の視覚的演出の制御(大型モニターなどに表示させる映像や、照明効果、その他の視覚的効果など)を、ライブでの演奏と同期させる為、演奏楽曲のテンポを一定化させる為の基本となるテンポ信号(リズムマシンやメトロノーム的な使い方)を演奏者への伝送や、舞台進行上の連絡事項の伝達に使われる。

テレビやラジオ放送での生放送の番組などでは、ライブ演奏などでの使用より以前から、インカム的な使用での伝達事項の連絡手段として使用されている。

音楽ライブなどに於いては、1970年代頃から使われていたが、有線での使用で市販のヘッドフォン(ヘッドバンド型、インナー型、カナル型など)を使用していた。1990年代初期には、使用者の耳の形状等の型を取り、耳にフィットし個別に制作したカナル型の無線方式のイヤーモニターが使用されていた。(1992年には、ジェネシスのワールドツアーでは、フィル・コリンズなどが使用していた。)

その後、音楽ライブなどに於いては、無線方式で、使用者の耳の形状等の型を取り耳にフィットするインナー型、カナル型などの特注品を使用する事も多くなっている。インナー型、カナル型などのイヤホン部分は比較的に目立たない肌色の物が多かったが、後に、使用する場面(放送やライブなど)により、半透明の物や、デコレーションされている物もあり(女性アーティストのライブでの使用では、演出上や、使用者の好みにより、アクセサリーの一部と遜色のないデコレーションなどが施され使用している事もある)、イヤーモニター制作メーカーなどや、使用する場面により様々である。

無線でのイヤーモニターに関しては、プロ仕様での業務用のワイヤレスマイクやインカムなどと同様に、業務用の幾つかの専用の無線周波数が使われている。

アマチュアユースでも、プロ仕様のイヤーモニター機器を購入し無線使用許可を取ったり、又は、レンタルして使用することもできるが、簡易的な方法として、簡易FM放送用送信機(ミニFM放送用送信機)などを使用して、ミキサーのモニター音声を送信し、FMラジオ受信機により受信してモニターする事もでき使用している場合もある。

使用例

これはニュースアナウンサーがディレクターの指示を聞き取るためのスタンバイによるものである。

関連項目