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==== 日本 ====
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==== カタール ====
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==== アメリカ合衆国 ====
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==== スペイン・ポルトガル共催 ====
==== スペイン・ポルトガル共催 ====
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==== ロシア ====
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=== 開催地決定 ===
=== 開催地決定 ===

2011年6月26日 (日) 16:33時点における版

2018 FIFAワールドカップ
大会概要
開催国 ロシアの旗 ロシア
日程 2018年6月8日 - 7月8日
チーム数 32 (6連盟)
 < 20142022

2018 FIFAワールドカップとは、2018年ロシアで開催される予定の第21回FIFAワールドカップカタールで開催される予定の2022 FIFAワールドカップと共に開催地が決定された。

開催までの経緯

大陸持ち回り制の撤廃、2大会同時開催地決定

2002年大会以降、FIFAワールドカップの開催地は「6大陸持ち回り」が基本とされ(ワールドカップ持ち回り制自体は2010年大会からの適用[1])、2002年アジアサッカー連盟アジア地域)加盟国の日本韓国(共催)、2006年ヨーロッパサッカー連盟ヨーロッパ地域)加盟国のドイツ2010年アフリカサッカー連盟アフリカ地域)加盟国の南アフリカ2014年南米サッカー連盟南アメリカ地域)加盟国のブラジルと、実際に大陸を回る形で開催された。したがって、本大会は北中米カリブ海サッカー連盟加盟国(北アメリカカリブ海諸国地域を含む中央アメリカ[2])、あるいは南北アメリカを一つと見なしてこれを回避し、アジアないしオセアニアサッカー連盟加盟国(オセアニア地域[3])のいずれかの国で開催される可能性が高いとされてきた。

しかし、事実上南米開催があらかじめ指定されていた2014年大会において、開催地に正式立候補する国がブラジルしか現れず[4]、実質的に無風のまま開催地が決まってしまったため、2007年10月29日のFIFA理事会において、表向きには、より多くの国を立候補による招致競争を通じて質の高い大会を実現させるという理由で大陸持ち回り制度を廃し、直近2大会を開催した大陸以外の全地域からの立候補を認めることが決定された。

なお、現FIFA会長のゼップ・ブラッターは「持ち回りシステムの採用(2006年ワールドカップ欧州開催決定後ブラッターが提案しFIFA理事会で正式方針となった)は、これまで開催がなかったアフリカ、そして1978年以来30年以上もワールドカップを開催していない南米にもっていくための方便だった」と説明[5]していることから、ワールドカップの大陸持ち回り制廃棄は最初からの既定路線であった可能性が高い。

その後、ブラッターは2010年1月25日に、2018年大会について「候補地をヨーロッパに限定すれば、理事会の業務を簡単にするかもしれない」という趣旨の発言を行ったが[6]1月29日の記者会見で、「欧州でワールドカップを開催すべきだとする動きがある」とした上で「わたしは可能性を言っただけ。FIFA理事会が立候補の応募資格を変更すると決めたわけではない」と1月25日の自身の発言を事実上撤回した[7]

また、従来は1大会ずつ選んでいた開催国を、2018年大会と2022年大会の2大会の開催国を同時に選考・決定する方式に変更し、より多くの国に立候補させることを狙った。

立候補地決定

2007年10月のFIFA理事会での決定を受け、2009年2月2日の立候補期限までに正式に開催地に立候補したのは、以下の11地域・13カ国となった。なお、2022年大会のみに立候補した韓国とカタール及びインドネシア以外は2018年、2022年両大会への同時立候補である。選考を経て、2010年12月2日のFIFA理事会で2大会の開催地が正式決定される。なお、両大会では南米からの立候補が禁止されている。アフリカからの立候補は2022年大会に限って可能だったが、実際に立候補をする国は現れなかった。

なおメキシコはその後「資金の目処が立たない」として、同年9月に立候補取り下げを表明している[8]

また、FIFAは、インドネシアを2010年3月19日に候補国から除外した[9]。インドネシアがFIFAが要請していた大会開催に伴う政府の保証を招請の申請書類の中に盛り込まなかった為の措置。インドネシアは当初、2018年大会の誘致にも意欲を見せたが、その後、2022年大会の招請に絞り込んでいた。本大会開催には試合会場のスタジアム新設、改修などで数十億ドル単位の資金が必要で、政府による財源保証が誘致の必要条件である。

その後、2010年5月11日日本が、同年6月10日オーストラリアが、同年10月15日アメリカ合衆国が、2022年大会の招致に絞ることを決定した[10][11]。これらによって2018年大会はヨーロッパ以外の国が立候補を取り下げたため、事実上2022年大会はヨーロッパの国が立候補できなくなった。

ヨーロッパ
アジア
北中米カリブ海

招致条件

FIFAは大会の招致に当たって、多くの開催条件を求めている。その中、ベニュー(練習・試合会場)に関係する主要施設の主な条件を抜粋すると以下のとおりである[12]

  • 開催都市
    • 試合日は観客(ファンフェスト[13]参加者を含む)や関係者など対し公共交通機関の無料輸送を実施、バスや列車は試合開始後4時間まで運行継続、開催都市で2ヶ所の「フェンフェスト」開催予定地の提供
  • スタジアム
    • 12-18個所、収容人員は4万人以上(ただし、準決勝開催会場は6万人、開幕戦と決勝戦の開催会場は8万人)、2台以上の大型映像装置
  • トレーニングサイト
    • 観客席500席以上、非公開トレーニング可能、報道会見室100席以上
  • チームベースキャンプ
    • 64個所、トレーニングサイトからバスで20分以内、70室以上のベッドルーム(チーム専用フロア)、40名収容のチーム専用会議室、70名以上収容できるチーム食事会場

招致活動

日本

カタール

ロシア

アメリカ合衆国

イングランド

インドネシア

オーストラリア

オランダ・ベルギー共催

韓国

スペイン・ポルトガル共催

開催地決定

投票の結果、ロシアに決定した[14]。これに伴いロシアは予選免除となった。

開催国の決定方法は、国際オリンピック委員会の五輪開催地決定投票と同じ方式で、国際サッカー連盟理事22人による投票。各回ごとに過半数の国・地域が出るまで投票を繰り返し、過半数がない場合はその回の得票最下位の国・地域を次の投票から除外する方式で行われた。

欧州4候補の内、最初にイングランドが落選。その後2回目でロシアが13票を集めて過半数を獲得した為、ロシアの開催が決定した。

2018年FIFAワールドカップ開催地投票
1回目 2回目
ロシアの旗 ロシア 9 13
スペインの旗 スペインポルトガルの旗 ポルトガル 7 7
オランダの旗 オランダベルギーの旗 ベルギー 4 2
イングランドの旗 イングランド 2

競技会場

本大会は13都市16会場で開催される。

脚注

  1. ^ 『大住氏日経サッカーコラム60.「ワールドカップの持ち回りシステム終了」から見えてくるもの』
  2. ^ 同地域では1994年のアメリカ合衆国以来開催がない。
  3. ^ 同地域では開催されたことが一度もない。
  4. ^ 一時はコロンビアも立候補したが厳しい経済状況のために頓挫し、アルゼンチンチリによる共催構想もFIFAが単独開催を求めて暗礁に乗り上げた結果、南米で開催するにはブラジルの単独開催しか可能性がなくなったため、南米サッカー連盟諸国が一致してブラジルを推薦した。
  5. ^ 『大住氏日経サッカーコラム60.「ワールドカップの持ち回りシステム終了」から見えてくるもの』
  6. ^ 18年W杯候補は欧州に限定 FIFA会長明言
  7. ^ FIFA会長、18年W杯は欧州に限定せず
  8. ^ メキシコ、サッカーW杯開催の立候補を取り下げ 資金めど立たず - cnn.co.jp・2009年9月30日
  9. ^ W杯誘致でインドネシアを候補から除外、政府の財源保証不備で - cnn.co.jp・2010年3月20日
  10. ^ W杯招致は22年に=開催計画書など14日提出
  11. ^ 豪州も22年に絞る=W杯サッカー招致〔W杯〕
  12. ^ 日本サッカー協会 平成21年度 第5回理事会 協議事項(2009年9月10日)[1]
  13. ^ ファンフェストとは、試合会場に行かないサッカーファンに対して無料で大型スクリーンでの試合実況中継を行うなどの公開イベントである。
  14. ^ “日本落選!22年W杯はカタールで開催”. SANSPO.COM(サンケイスポーツ. (2010年12月3日). http://www.sanspo.com/soccer/news/101203/scg1012030048000-n1.htm 2010年12月3日閲覧。 

外部リンク