「ステップ (パソコンショップ)」の版間の差分

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'''株式会社ステップ'''はかつて存在した[[パソコンショップ]]。ビデオデッキ等の家電製品も扱っていた。[[千葉県]][[行徳]]を本拠地とし東京の[[秋葉原]]や大阪の[[日本橋 (大阪府) |日本橋]]にも出店していた。
'''株式会社ステップ'''はかつて存在した[[パソコンショップ]]。パソコン以外にも、ビデオデッキ等の家電製品も扱っていた。[[千葉県]]
[[市川市]]を本拠地とし東京の[[秋葉原]]や大阪の[[日本橋 (大阪府) |日本橋]]にも出店していた。「'''5つのNO!'''」を掲げ低価格で成長するも、[[1996年]]9月に倒産した。

「'''5つのNO!'''」を掲げ低価格で成長するが、[[1996年]]9月に倒産し現存しない。


== 概要 ==
== 概要 ==
1979年に寺田由雄が[[千葉県]][[市川市]][[行徳]]で創業。[[倉庫]]のような店舗に在庫が積まれ、小さな商品は客がレジに直接持って行き、大きな商品は型番を伝えるスタイルであった。あわせて雑誌広告による通信販売も行っていた。
[[1979年]]に寺田由雄が千葉県市川市[[行徳]]で創業。[[倉庫]]のような店舗に在庫が積まれ、小さな商品は客がレジに直接持って行き、大きな商品は型番を伝えるスタイルであった。あわせて雑誌広告による通信販売も行っていた。


後述の「5つのNO!」を掲げ、運営コストを徹底的に削減することで低価格を実現、大量販売で成長する。その後秋葉原や日本橋にも進出したが、パソコンの低価格競争や他店との競争激化で収益が低下する。
後述の「5つのNO!」を掲げ、運営コストを徹底的に削減することで低価格を実現、大量販売で成長する。その後秋葉原や日本橋にも進出したが、パソコンの低価格競争や他店との競争激化で収益が低下する。


打開策として秋葉原に「ステップPC工房」を開店。ジュエリー用のショーケースにPCパーツが陳列され、落ち着いた雰囲気の中で自作パーツの購入や好きな組み合わせでのパソコンオーダーができる店舗であったが、起爆剤にはらなかった。
打開策として秋葉原に「ステップPC工房」を開店。ジュエリー用のショーケースにPCパーツが陳列され、落ち着いた雰囲気の中で自作パーツの購入や好きな組み合わせでのパソコンオーダーができる店舗であったが、巻き返すにはらなかった。


最終的に資金繰りに行き詰まり、1996年9月に[[千葉地方裁判所|千葉地裁]]に和議を申請し倒産した。負債は70億円<ref>[http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960925/step.htm ステップ、千葉地裁に和議を申請] PC Watch</ref>。
最終的に資金繰りに行き詰まり、1996年9月に[[千葉地方裁判所|千葉地裁]]に和議を申請し倒産した。負債は70億円<ref>[http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/960925/step.htm ステップ、千葉地裁に和議を申請] PC Watch</ref>。


== 5つのNO! ==
== 5つのNO! ==

2011年4月8日 (金) 13:30時点における版

株式会社ステップはかつて存在したパソコンショップ。パソコン以外にも、ビデオデッキ等の家電製品も扱っていた。千葉県 市川市を本拠地とし、東京の秋葉原や大阪の日本橋にも出店していた。「5つのNO!」を掲げ低価格で成長するも、1996年9月に倒産した。

概要

1979年に寺田由雄が千葉県市川市行徳で創業。倉庫のような店舗に在庫が積まれ、小さな商品は客がレジに直接持って行き、大きな商品は型番を伝えるスタイルであった。あわせて雑誌広告による通信販売も行っていた。

後述の「5つのNO!」を掲げ、運営コストを徹底的に削減することで低価格を実現、大量販売で成長する。その後秋葉原や日本橋にも進出したが、パソコンの低価格競争や他店との競争激化で収益が低下する。

打開策として秋葉原に「ステップPC工房」を開店。ジュエリー用のショーケースにPCパーツが陳列され、落ち着いた雰囲気の中で自作パーツの購入や好きな組み合わせでのパソコンオーダーができる店舗であったが、巻き返すには至らなかった。

最終的に資金繰りに行き詰まり、1996年9月に千葉地裁に和議を申請し倒産した。負債は70億円[1]

5つのNO!

説明・展示・交換・解約・無料サービスの5つを行わないとの意味で、コストを削るための手段であった。店内にもこのキャッチフレーズが掲出されていた。

この代わりに店頭で毎週更新する価格表を配布しており、客はこの価格表を見ながら注文する営業形態であった。秋葉原進出後は他店もステップの価格を参考にするようになり、一時は秋葉原での価格形成に影響を及ぼしていた。

この営業形態は製品をよく知ったプロやマニア向けには好適であったが、パソコンの普及に伴い初心者が増えるようになると逆に市場を逃す原因ともなった。


存在した店舗

  • 本店 - 行徳にあり、別にサポートセンターも構えていた。
  • 秋葉原店 - ステップPC工房を含め2店舗。
  • 幕張店 - 海浜幕張駅前のプレナ幕張に所在していた。(倒産以前に閉店)
  • 日本橋店 - 大阪地区唯一の店舗。(倒産以前に閉店)

宣伝・広告

  • おもに雑誌広告がメインだったが、幕張店開店前後にbayfmでラジオコマーシャルを放送したことがあり、また、同局の井上陽水の特別番組の冠スポンサーを担当したことがあった。

脚注

関連項目

  • ソフマップ - 5つのNO!に対抗し、一時「5つのYES!」を掲げていた。