「ハイスクール!奇面組」の版間の差分
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[[1985年]]10月~[[1987年]]9月に[[フジテレビ]]系列で[[アニメ]]化もされた。放送時間は土曜19:30~20:00。監督:[[福冨博]] |
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原作では長期にわたるシリーズでも、複数の放映回に分けず収めているのが特徴。そのため、アニメでは珍しく、原作が極端に端折られている話が前半には多い。後半、原作のストックが足りなくなると、引き延ばしのある話が増え、アニメオリジナルのエピソードも登場した。しかし、一つのシリーズを複数の放映回に分けない方針は最後までそのままだった。 |
原作では長期にわたるシリーズでも、複数の放映回に分けず収めているのが特徴。そのため、アニメでは珍しく、原作が極端に端折られている話が前半には多い。後半、原作のストックが足りなくなると、引き延ばしのある話が増え、アニメオリジナルのエピソードも登場した。しかし、一つのシリーズを複数の放映回に分けない方針は最後までそのままだった。 |
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ちなみに、新沢基栄は、アニメの第1話にかかわった際、(原作)最終回のアイデアを思いついたという。 |
ちなみに、新沢基栄は、アニメの第1話にかかわった際、(原作)最終回のアイデアを思いついたという。 |
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土曜夜7時半という時間帯はフジテレビにとって視聴率が取れない時間帯で、[[1980年]]の「[[欽ドン!|欽ちゃんのドンとやってみよう!]]」終了以来どの番組も半年で打ち切られていたが、裏番組の一つであった[[あばれはっちゃく]]シリーズが[[1985年]]9月に終了したこともあり、強敵「[[クイズダービー]]」と互角の勝負 |
当時、土曜夜7時半という時間帯はフジテレビにとって視聴率が取れない時間帯で、[[1980年]]の「[[欽ドン!|欽ちゃんのドンとやってみよう!]]」終了以来どの番組も半年で打ち切られていたが、裏番組の一つであった[[あばれはっちゃく]]シリーズが[[1985年]]9月に終了したこともあり、強敵「[[クイズダービー]]」と互角の勝負を演じた。 |
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当時人気があった[[おニャン子クラブ]]に所属していた[[高井麻巳子]]と岩井由紀子(ゆうゆ)の二人で結成された“[[うしろゆびさされ組]]”を抜擢、秋元康&後藤次利コンビ提供の曲は次々とヒットを飛ばした。 |
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=== 放映リスト === |
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2005年11月1日 (火) 02:23時点における版
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『ハイスクール!奇面組』(ハイスクール きめんぐみ)は新沢基栄による、『3年奇面組』の続編の漫画作品。集英社『週刊少年ジャンプ』に連載されていた。『3年奇面組』はジャンプコミックス全6巻、『ハイスクール!奇面組』は全20巻。愛蔵版・文庫版は、それぞれ全4巻、13巻。番外編として『帰ってきたハイスクール!奇面組』。続編は『フラッシュ!奇面組』(スクウェア・エニックス『月刊少年ガンガン』連載)。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじと特徴
架空の高校「一応高校」を舞台に、一堂零をはじめとする5人組の奇面組と河川唯と宇留千絵など様々な個性的なキャラクターが活躍するドタバタギャグ・コメディ。奇面組は名前の通り変な顔の5人組だが、他人に笑われようとも自分の個性を堂々とさらけ出すことをモットーに、日夜変態(本作での「変態」は奇人・変人という意味で使われ、性的な意味は薄い)な珍事を繰り広げている。
『3年奇面組』から引き続き、番組や腕組など様々な個性あふれる5人組が登場し、キャラクターの名前も一堂零(一同、礼!)という風に語呂合わせになっている。一話完結の話も多いがクラブ挑戦シリーズとして複数回に渡り、奇面組が新たに登場する手ごわいライバルとスポーツ等で対決するという話などもある。
また、奇面組メンバーは同じキャラクターが、しばしば通常の頭身(主に6頭身)と、頭はそのままに、胴体を縮めた2頭身に描き分けられる。2頭身は動きの激しいギャグに使われることが多く、特にリーダーの一堂零は2頭身になる頻度が高い。奇面組と春曲鈍以外は、2頭身になることはあまりない。
連載の経緯
作者である新沢基栄は、『サザエさん』や『ドラえもん』の様にキャラクターが年を取らないという設定を嫌って、『3年奇面組』のキャラクターに毎年きちんと年を取らせていた。当然、中学校を卒業させざるを得なくなってしまう。なんとかつじつまを合わせて奇面組と河川唯と宇留千絵を同じ学校に通わせることに成功。晴れて『ハイスクール!奇面組』として続けてゆくことになった。
新沢は、奇面組が高校卒業した時点で、つまり3年間で完結させる予定でいた。しかし、人気作品は出来るだけ引き延ばす編集部側の方針により、予定通りに終了させる事が出来なくなった(引き延ばしの極端な例で有名なのが鳥山明の『DRAGON BALL』)。作者の方針として奇面組の大学生活を描く気が全く無かった為、苦肉の策として作者自身がタイムマシンに乗って1年前に戻ってもう一度3年生の頃の話を描く事になった。あくまで同じ年の違ったできごとを拾い出すという設定のため、キャラクターが年を取らない作品とは違い、同じ事件や行事は二度と登場しない。
そういういささか無理のある設定を3度ほど繰り返した頃に、新沢の持病である腰痛(学生時代に友人と相撲ごっこをしていて、さば折りをこらえ過ぎた事が原因と語っている)の悪化が激しくなり、連載休止に追い込まれる。その時、編集部によって握り潰され続けて来た新沢自身の作品完結の意向が初めて集英社上層部の伝わるところとなり、相談の末に単行本穴埋め用の2話+ラスト3回を描いて終了と言う話に落ち着いた。ラスト3回は既に新沢の頭の中に用意されたもので、その最終回は夢オチの典型と見做されて当時の読者の強い反発を呼んだ。しかし新沢は夢オチと取られるのは心外と語り、その為か後に発売された愛蔵版及び文庫版ではわずかな加筆がされている。
ボクはしたたか君終了後、数本の書き下ろし以外は長年ブランクが続いて来たが、1999年発刊のワールドフォトプレス『コミック★フィギュア王』、2000年のマガジンハウス『Popeye』増刊「帰ってきた ハイスクール!奇面組」で、12年ぶりに新作を発表したが、これまでと同様、従来のエピソードと重複した話はない。「帰ってきた ハイスクール!奇面組」については、編集者が原稿を紛失した際の態度に激怒し、2003年、新沢は原稿料と慰謝料合わせて610万円の損害賠償を求めて係争中である。なお、その紛失したと言われる原稿は、掲載された各種雑誌発行の際の印刷作業時に保存されていたデータから復元の上で後日単行本として一括掲載されている。
2001年新連載の『フラッシュ!奇面組』では、中学3年生から改めて描き直している。現代風にアレンジされているほか、旧作とのエピソードの重複や設定変更が初めて行われた。また、月刊連載であることから、同じ年度を繰り返さない方針はそのままだが、高校進学後は時間の流れが現実より遅くなっている。作者の体調面が相変わらず芳しくない為か、休載も多い。
主な登場人物
奇面組と仲間
- 一堂零(いちどう れい) CV:千葉繁
- 奇面組リーダー。主人公。通称「まゆなしの零」。家がおもちゃ屋で、父親と妹と3人で暮らしている(母親は既に他界している)。子供がそのまま成長したような無邪気さを持つ、でも変態(奇人という意味で)。変幻自在の身体の持ち主で、得意技はフンフンむちむちおどり、おどろきしぱた。3浪の末難易度の低い一先高校に補欠合格。応生高校と合併し、一応高校となった。クラス分けは、中高通して10組。
- 冷越豪(れいえつ ごう) CV:玄田哲章
- 奇面組メンバーでナンバー2。通称「まなこの豪」。家は酒屋。実は養子で、伯父の家に世話になっている。大のプロレスファン。足の裏毛による極度の油足で水面を歩くこともできる。豪快かつ暴力的で、零を全くリーダー扱いしていないが、仲間を馬鹿にする者は許さない。3浪。
- 出瀬潔(しゅっせ きよし) CV:二又一成
- 奇面組メンバー。通称「むき歯の潔」。家は銭湯。学校一のスケベとも言われ、家の銭湯の女湯を覗いたり、参考書を買うと偽ってスケベ本を購入している。しかし、純情な一面も。「出席だけは良し」のはずだったが、途中から他のメンバーと大差なくなる。奇面組のブレーン的存在。3浪。
- 物星大(ものほし だい) CV:塩沢兼人
- 奇面組メンバー。通称「おちょぼ口の大」。家は本屋。オカマで、奇面組の中ではひときわ異彩を放っている。なよなよしている割に、意外と度胸の据わったところも見せる。2浪。
- 河川唯(かわ ゆい) CV:高橋美紀
- 奇面組のクラスメイト。その可愛らしい容姿から、男子生徒に人気がある。だが、本人は自覚がない。また、かなりの変人で普通の人には興味がない。彼女が何らかの勝負に加わった場合、引き分けはあっても負け知らず。進学校の応生高校に合格し、合併により一応高校へ。
- 宇留千絵(うる ちえ) CV:松井菜桜子
- 奇面組のクラスメイトで唯の友人。家は花屋。名前通り口うるさい。タレ目と言われる事を嫌う。中学時代はセミロングヘアだったが、高校ではポニーテールにしている。河川唯と直接対決する場面はほとんど無く、大抵何らかのアクシデントで不戦敗ということになっている。
一堂零の家族
- 一堂琢石(いちどう たくせき) CV:屋良有作
- 「おもちゃの一堂」を経営する零の父親。妻の直利とは幼馴染だったような会話がある。元々はまともな人柄だったが、直利の父、清列に毒されて変態的な性格になってしまう。特に後半では、零には冷たいが霧には甘い。
- 一堂霧(いちどう きり) CV:荘真由美
- 零の妹。零とは年が7歳近く離れている。琢石や零とは違ってまともで、学校でも優等生としてみられている。父と兄のことを恥に思い、同級生に知られないようにしていたがぶち壊しにされた。顔は琢石に似ているが、顎だけ直利に似ている。直利がいないため、家事を一手に引き受ける。初登場時は小学生だったが、途中で何の前触れもなく中学生になっていた。
- 一堂直利(いちどう なおり)
- 零の母親。零が8歳の時に脳腫瘍で他界。零は母の記憶はないというが、母のことを想う場面もある。零似の顔立ちではあるが、性格は至ってまともである。「3年」~「ハイスクール!」作中には遺影でしか登場しなかったが、「帰ってきた ハイスクール!奇面組」の1エピソードで生前の姿が初めて描かれる。
中学時代の「組」
- 切出翔(きれいで しょう) CV:難波圭一
- 色男組(3組)リーダー。美男揃いのメンバーともども校内の女子生徒たちにモテている。性格は軽く、女子とのつきあいも八方美人だが憎まれない。唯に目をつけているが、「自信過剰でしつこい人は嫌い」と嫌われてしまう。頭はあまりよくなく、試験中にカンニングをして落第する。1浪。ちなみに、一応中の各「組」メンバーは、取組・骨組・多組・婦組以外はいずれも高校受験で一先高合格→合併により一応高のコース。婦組はどちらのコースか不明(おそらく応生ルート)。
- 雲童塊(うんどう かい) CV:堀内賢雄
- 腕組(9組)リーダー。運動神経がいいのだけがとりえだが、特定の運動部に所属せず、いつも掛け持ちしている。腕組は色男組に次いでモテている。だが、頭はあまりよくなく、授業中にトレーニングをしている。自宅もトレーニング仕様であちこちに仕掛けがある。中学時代はしばしば奇面組と対決した。大抵変態パワーの前に敗れるが、主人公に勝ったことのある『週刊少年ジャンプ』連載では珍しい人物。父は丈(じょう)。双子の姉に命(めい)がいる。1浪。
- 似蛭田妖(にひるだ よう) CV:大塚芳忠
- 骨岸無造(ほねきし むぞう) CV:亀山助清
- 骨組(1組)リーダー。40センチもある長い顔と変わった形の上唇が特徴的。「恐怖のお勉強集団」の通り、勉強以外には関心を持たない。実技科目中は勝手に主要5教科を勉強している。唯に一目惚れするが、最後まで相手にされなかった。「3年」で卒業し、尾利高に進学。そのまま出てこなくなったが、その後弟の無駄郎(むだろう)が一応高に入学した。
- 天野邪子(あまの じゃこ) CV:井上瑤
- 御女組(7組)リーダー。名前の通り天の邪鬼な性格。小学校入学前から、常にタバコを吸っている。メンバー揃って早退常習犯。実はお金持ちのお嬢様。珍しいディスコミュージックが好き。1浪。
- 立前正義(たてまえ せいぎ)
- 取組(5組)リーダー兼一応中生徒会長。アニメには登場せず。全校生徒の為に日夜努力を惜しまないとたてまえを装っているが、本当は内申書がよくなるという理由で生徒会長を勤めている。副会長の白毛鳥洋子(しらけどり ひろこ)とは幼馴染。応生高→一応高に進学するが、高校編では全く登場しない。
- 沢木捲郎(さわき まくろう)
- ルッ組(6組)(るっくみー)リーダー。ボーカル兼リードギター担当。メンバー全員、和風にアレンジした衣装を着ている。中学生でありながら、バンドの演奏は本格的。一先高→一応高に進学するが、高校編では全く登場しない。
- 高望見千(たかのぞみ せん)
- 多組リーダー。人と同じように振る舞い、巧みに世渡りをしようとする。奇面組と正反対で、取組以外を問題集団と見て嫌う。中学で奇面組とクラスメイトだが全く目立たなかった。高校受験で一先高に合格したが、他の問題「組」とこれ以上一緒に居たくないと合格を辞退、滑り止めに受けていた高校に進んだ。代わりに奇面組が補欠合格した。(『フラッシュ!』では設定変更により登場しない)
- 子役締ひろ(こやくしまる ひろ) CV:安藤ありさ
その他の中学時代の人物
- 樫桐安香(かしきり やすか) CV:深見理佳
- 議題進(ぎだい すすむ)
- 真実一郎(しんじつ いちろう) CV:島田敏
- 平山雪男(ひらやま ゆきお) CV:内海賢二
- 一日一善(ひとひ かずよし) CV:三ツ矢雄二
- 一堂零・春曲鈍の小学生時代の幼なじみで1年年上。大学生。牛乳配達のアルバイトをしている。当初は名無しのちょい役で、『ハイスクール!』で初めて姓名つきで登場。小学生時代、一目惚れした美少女(実は中学時代の若人蘭)を「乙女さん」と呼び、何とか接近しようとした。しかし、零くんや鈍ちゃんの協力ではうまく行くはずもなかった。
高校時代のクラスメイト
- 二階胴面一(にかいどう めんいち) CV:竹村拓
- 高校で初登場。奇面組のクラスメイト。剣道部所属。二回胴を討ち、面を一本討つ技を得意とする。初恋の相手に「笑い顔が情けない」と指摘され、人前で顔を崩さないと誓っている(アニメでは物月珠美に知られ、校内にバラされてしまう)。織田魔利と付き合うようになる。
- 物月珠美(ものづき しゅみ) CV:大城まつみ
- 高校で初登場。奇面組のクラスメイト。変わった物に興味を持つ。奇面組に興味を持ち、初めは一緒に野球部に見学に行くなど、色々と奇面組に関わっていた。しかし、中盤からは影が薄くなる。作者によると、唯の恋敵に仕立てる計画だったが唯が鈍すぎて失敗に終わったという。中学時代ソフトボール部の4番だった。『フラッシュ!』では弓道部所属。
- 織田魔利(おだ まり) CV:雨宮一美
- 高校で初登場。奇面組のクラスメイト。「歩くブランド志向」とも言われるほど、色々と高価な物を身につけている。しかし、家はむしろ貧しい方で、ブランド品は自分でアルバイトして買ったもの。アパートは「大宇荘」。
- 芸能界博士(げいのうかい ひろし)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。奇面組のクラスメイト。最新の芸能界情報を集めることに命を賭けており、芸能人の生写真をクラスメイトにプレゼントしている。反面、クラスメイトを顔の似た芸能人の名前で呼んでしまうなど、芸能以外には無頓着。
- 千飼統作(せんがい とうさく)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。奇面組のクラスメイト。漫画家志望で雑誌に投稿するがいつも選外。技術力はあるが、独自のキャラクターを生み出せず、既存の模写から抜け出せていない。のちに学生ながら模写能力を買われ、新鱈墓栄のアシスタントとなる。
高校時代の「組」
- 一堂ラッシー(いちどう らっしー) CV:龍田直樹
- 怒裸権榎道(どらごん えのみち)
- 冠無了(かんむ りょう)
- 高校で初登場。一応高応援団・仕組リーダー。「仕組み」(秩序)を守ることに熱心で、学校での服装・所持品検査を率先して行い、守れない者には自慢の大声で活を入れる。しかし、奇面組の持ち物を見て、自分たちが欲しくなり没収してしまった。アニメでは風紀委員団。
- 富国狂兵(ふこく きょうへい)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。悪田組リーダー。10年前応生高(→一応高)の番長だった事代作吾に敗れ、その後学校の地下に籠もり弱そうな番長の出現を待ち続けた。仁蛭田妖が骨折したのを好機と戦いを挑むが、あっさり一蹴された。メンバーは白い学ランを着ており右翼イメージがあるが、政治色はない。
クラブ活動関係者
- 雲童命や『フラッシュ!』で初登場の大河渦など例外はあるが、一応高校の運動部はどれも弱小で、部長(キャプテン・主将)の能力も最低レベルであることが多い。そのため、体験入部した奇面組が予想外に頼りにされることもしばしばである。ただし、『フラッシュ!』ではこの限りではない。また、奇面組は主に運動部に体験入部したため、文化部はあまり登場しない。
- 寒然寺藍(かんぜんじ あい) CV:大塚芳忠
- 大河怒裸馬(たいが どらま)
- 高校で初登場。演劇部部長。副部長の芝池美代(しばいけ みよ)ともども、演技力はあるが、大時代的でシリアスに過ぎるため、ラブコメ劇には不向きと出演させてもらえなかった。模範演技を見せようとするが、やる気が空回り。
- 精神統一(せいしん とういち)
- 高校で初登場。剣道部主将。入部早々の二階胴面一を、自分より強いと副主将にしたことから、あまり強くないようだ。また、剣道部員に似合わず率直な発言が苦手。
- 雲童命(うんどう めい) CV:山田栄子
- 高校で初登場。女子バレーボール部キャプテン。雲童塊の双子の姉だが、高校現役のため1学年上。愚名院南高校の札仁巣牌子(さつじん すぱいこ)をライバル視しているが部の実力は格段に劣る。熱血で自分に酔いやすい性格。仁くんの差し入れで部員が食中毒に倒れたため、奇面組を女装させ、助っ人に使おうとした。高校卒業後は実業団「勝木武蔵」でバレーを続けている。
- 七転八百樹(ななころび やおき) CV:橋本晃一
- 北殿軒戻樹(ほくとのけん もどき)
- 長州力(ながす ちから)
- 古田恥一郎(ふるた ちいちろう)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。プロレス同好会会員。他の会員と違い、アナウンスマニア。プロレスの実況はもちろん、校内行事のアナウンスでも活躍。彼の実況はかなり凝っている。
- 卓球魔(たく きゅうま) CV:大滝進矢
- 速水泳(はやみ えい)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。水泳部主将。一応高では珍しく、荒削りながら水泳界のホープとして注目されている実力派。放課後プールを自由時間にもかかわらず自分たちだけで使おうとしたため、メドレーで奇面組達と勝負することになる。
- 好気真(こう きしん)
その他の高校生たち
- ナンシー・トルネアータ CV:島津冴子
- 春曲鈍(はるまげ どん) CV:古谷徹
- 音成久子(おとなり ひさこ) CV:坂本千夏
- 零の隣に住む掟破りの成人女子高生。通称「チャコ」。一堂家とは家族ぐるみで対立しているが、どっちもどっちのせいで決着が着かない。趣味はおままごと。のちバレー部のキャプテンとなる。
- 一沢賀節子(ひとさわが せつこ) CV:島津冴子
- 高校で初登場。奇面組の1学年後輩(10組)。名前通り人騒がせな性格。演技派で、奇面組の噂を聞きつけ、記憶喪失を装い奇面組達を翻弄した。のち転校してきた春曲鈍とクラスメイトになった。
- 不思木サイコ(ふしぎ さいこ)
- 意地川累(いじがわ るい)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。奇面組の2学年後輩。名前の通り底意地の悪い毒舌家で、特に人気者を嫌う。底の厚い眼鏡をかけており、素顔は美人。のち生井気奈子と共にバレー部に入部。
- 御屋敷麻知(おやしき まち) CV:三浦雅子
- 生井気奈子(なまい きなこ)
- 高校で初登場。アニメには登場せず。奇面組の2学年後輩で、累のクラスメイト。一堂零に一目惚れし、唯の恋敵として登場。物月珠美の失敗に懲りたのか、非常に攻撃的な性格。唯を威嚇するだけでなく、その邪魔をするためわざと同じ部活動のバレー部に入部。しかし、まともに邪魔をする機会もないまま零のことを諦める。
その他の登場人物
- 新鱈墓栄(しんだら はかえい)
教師たち
- 伊狩増代(いかり ますよ) CV:勝生真沙子
- 石砂拓真(せっさ たくま) CV:安原義人
- 腕組の担任。体育科教師。スポーツマンで男らしいが、単純な性格。色音先生とは折り合いが悪く、伊狩先生を巡る恋敵でもあった。後に伊狩先生と結婚して、音小野高校に転任。独身時代のアパートは「御大荘」。
- 色音好(いろおと こう) CV:伊沢弘
- 色男組の担任。代講専門。色男組の担任だけあって、軽薄で女たらしな性格。その為、生徒からもあまり好感を得ていない。石砂先生とは折り合いが悪く、恋敵でもある。のち一応高に転任し、演劇部顧問。アパートは「無節荘」。当時のジャンプ編集部の編集者がモデル。
- 西南会造(さいなん あうぞう) CV:喜多川拓郎
- 中学時代の番組の担任。社会科教師。悲観的な性格。番組には手を焼いているが、他の生徒同様に可愛がっている。番組にわざと反則を仕向けるなど、暗い一面を持つ。アパートは「根蓄荘」。
- 海武ツヤ(かいぶ つや) CV:青木和代
- 中学時代の骨組の担任。家庭科教師。無責任な性格で、何が起きても動じない。常にパイプをくゆらせている。骨組が実技教科をまともに受けようとしないと苦情を受けるが、他人事ではないのに平然としていた。アパートは「無愛荘」。
- 小蝶先生(こちょう さきお) CV:緒方賢一
- 豊年満作(とよとし まんさく) CV:龍田直樹
- 中学時代の河川唯・宇留千絵(2年時)の担任。数学科教師。慎重な性格。唯と千絵が勝手に男子のみの技術科授業に来ていると苦情を受けた。のち一応高に転任。一応高では空手部の顧問。かつて怒裸権榎道の父と拳法のライバル同士だった。
- 葉反度礼美(はそらし どれみ)
- 中学時代の御女組の担任。音楽科教師。気弱だが乗せられやすい性格で、すぐ泣き出す。御女組には弄ばれている。
- 目手物雄三(めでもの ゆうぞう)
- 中学時代の取組の担任。生徒会顧問。アニメには登場せず。手抜きを嫌い、眼光鋭く生徒を睨み付ける。当時の編集担当者がモデル。
- 固岩鉄子(かたいわ てつこ) CV:吉田理保子
- 一応中教師。一堂霧の担任。お堅い性格。家庭訪問の時は、霧は自身よりむしろ変態の父兄によるイメージダウンを恐れ、強引に二人を部屋から閉め出そうとした。しかし二人とも何事もなかったかのように元の場所に戻ってしまい、無駄骨に終わった。
- 若人蘭(わかと らん) CV:柴田由美子
- 高校時代の奇面組の担任。英語科教師。一応中・応生高OGで、伊狩先生の後輩。高校時代はバレー部員で、先輩の伊狩先生にしごかれたという。世間知らずのお嬢様で、場違いな格好をする事がある。当初は奇面組の事を怖がっていたが、後に、奇面組のよき親代わりに。「高根野マンション」に住む。『フラッシュ!』では、父は一応高理事長。
- 青空春夫(あおぞら はるお) CV:戸谷公次
- 一応高の用務員。現在の版では職名が「主事」に変えられている。通称「青春おじさん」。用務員20年のベテランだが、生徒にバカにされていると思い、退職を考えた。一時は決意を固めかけたが思いとどまった。
- 事代作吾(じだい さくご) CV:田中秀幸
- 教育実習生として現れたあと、石砂先生の転任後に一応高校に赴任してきた体育科教師。時代遅れな言動や服装をしてくる熱血教師。かつて応生高の番長だった。柔道有段者で、鉄下駄を履いている。柔道部顧問(アニメでは空手部顧問)でもある。貧乏暮らしだが、奇面組に昼食をおごらされるなどしばしば食い物にされ、貧乏に拍車を掛けている。特に、アニメでは損な役回りが多い。若人先生に恋している。アパートは「名肉荘」。
- 陸奥五郎(むつ ごろう) CV:沢木郁也・北村弘一
- 高校時代の春曲鈍の担任。生物科教師。生物の知識もあるが、小動物の解剖を好んだり、怪しげな薬を開発したりマッドサイエンティストの一面を持つ。不思木サイコの超能力暴走を奇面組達と協力して抑えようとしたが、完全ではなかった。
- 日条左半次(にちじょう さはんじ)
- 高校時代の教師。アニメには登場せず。全科目の免許を持つが、主に体育を担当。事代先生のライバルとして登場し、正反対のタイプで颯爽とした美男教師。何でもこなすが持続力はない。実家は理髪店「バーバー日条」。安いが下手と評判の店という。
- 中山仁太(なかやま じんた)
- 高校時代の教師。アニメには登場せず。伊狩先生の後任の女子バレー部監督。一見強気そうな外見だが、「サインは2」(あわよくば2位狙い)という弱気な性格。試合中も劣勢になるとすぐ諦めようとする。そのため、もっぱら部員に引っ張られている。
- 橘ハナ子(たちばな はなこ)
アニメ版
1985年10月~1987年9月にフジテレビ系列でアニメ化もされた。放送時間は土曜19:30~20:00。監督:福冨博
原作では長期にわたるシリーズでも、複数の放映回に分けず収めているのが特徴。そのため、アニメでは珍しく、原作が極端に端折られている話が前半には多い。後半、原作のストックが足りなくなると、引き延ばしのある話が増え、アニメオリジナルのエピソードも登場した。しかし、一つのシリーズを複数の放映回に分けない方針は最後までそのままだった。
ちなみに、新沢基栄は、アニメの第1話にかかわった際、(原作)最終回のアイデアを思いついたという。
当時、土曜夜7時半という時間帯はフジテレビにとって視聴率が取れない時間帯で、1980年の「欽ちゃんのドンとやってみよう!」終了以来どの番組も半年で打ち切られていたが、裏番組の一つであったあばれはっちゃくシリーズが1985年9月に終了したこともあり、強敵「クイズダービー」と互角の勝負を演じた。
OP、EDテーマ
当時人気があったおニャン子クラブに所属していた高井麻巳子と岩井由紀子(ゆうゆ)の二人で結成された“うしろゆびさされ組”を抜擢、秋元康&後藤次利コンビ提供の曲は次々とヒットを飛ばした。
1987年3月限りで高井麻巳子がおニャン子クラブ卒業するに伴い、“うしろ指さされ組”は解散となるが、その直前に放送されたアニメ第63話に本人キャラが登場するなど、ハイスクール!奇面組を語る上では欠かせない存在である(原作版で「うしろまわし蹴り炸裂組」というパロディキャラでも登場している)。
うしろゆび解散後は同じくおニャン子クラブ所属の工藤静香・生稲晃子・斎藤満喜子によるうしろ髪ひかれ隊が最終回までの曲を歌った。比較的ゆったりとしたノリの曲が多かった「うしろゆび」とは違い、ハードな曲調の曲が主体と言う点で一線を画した。
放映リスト
- へんな顔だーいスキ でた!奇面フラッシュ
- 秘(まるひ)いかりの正義感テスト
- めざせ甲子園!?超人変態ベースボール
- 冬休み前の試練/寒中お見舞い申しあげます
- 高校一直線!もう落第はごめんだ
- ピッカピカ!!生徒も教師も一年生/あまのじゃくな女の午後
- ああ!!低レベル校内バスケット大会
- 恐怖の自転車チキンレース/マネしちゃいけないイタズラ電話
- ハジのかき初め!新春カルタ大会/よろしく!迷犬ラッシー!?
- 満月に吠えろ!オオカミ少年のジョー!!
- 親切心のギャグ効果/身も凍る!雪上大決戦
- 世紀の校内マラソン必勝法!!
- ラブコメしてますか?唯ちゃん恋人募集中/全員銭湯配置につけ!
- 男はつらいよ!?迷犬ラッシーのマドンナ争奪戦!!/かってにバレンタイン
- ときめき千絵ちゃん早春恋愛記/ライバル!春曲鈍接近
- 変態サッカー!?逆転秘技シャトルループ
- 春一番!?純情・熱血先生がやって来た!!
- 人さわがせな転入生/奇面組スパイ大作戦
- さらば豪くん/春の定期ヘンタイ度検査
- お見合いゲキメツ作戦/春休み鈍ちゃん家(ち)ドンチャンさわぎ!
- 迷犬ラッシー人命救助/零クンはおじゃま虫!?
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- 学園祭変態バザール/ラッシーは野球犬
- 奇面組入門テスト/災難レストラン
- うれし!はずかし!秋のビックリ運動会
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- 哀愁の潔くん/青春という名のピンナップ
- おいでやす!京都・奈良への修学旅行
- 怒りの赤バット/毎度おさわがせ身体検査
- 過去との遭遇 今よみがえる幻の・・・/みんな一緒に七五三
- 悲しき窓辺の少女/一発勝負のヤミ鍋大会
- だまし、だまされ秘(まるひ)どっきりカメラ/人のクセみて七クセなおせ
- 犬に小判/唯ちゃんのビックリ誕生日
- オネショは誰だ/当たれ福引きハワイ旅行
- 不運な勧誘員/きよしこの夜 メルヘンサンタがやって来た
- 技ありっ!新年とんだタコあげ大会/お手がら三人組
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- ゲレンデ・シュプール 白い雪スキー合宿特訓
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奇面組ファイブ
奇面組を演じた声優、千葉繁、玄田哲章、二又一成、龍田直樹、塩沢兼人の5人で結成されたグループ。「音楽集2」(廃盤)に「泣く子も笑う奇面組」が収録されている。