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2010年7月11日 (日) 11:11時点における版
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
略称 | 三交 |
本社所在地 |
日本 〒514-8635 三重県津市中央1番1号 |
設立 | 1931年2月26日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 7190001001047 |
事業内容 |
乗合バス事業 貸切バス事業 貨物自動車事業 不動産業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 森口明好 |
資本金 | 4,017百万円 |
売上高 | 21,163百万円(2005年度) |
総資産 | 14,764百万円(2005年度) |
従業員数 | 1,129名 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 三重交通グループホールディングス 100% |
主要子会社 |
三交不動産 三交クリエイティブ・ライフ 松阪カントリークラブ(持分法適用会社) 御在所ロープウェイ他 |
外部リンク | www.sanco.co.jp/ |
三重交通株式会社(みえこうつう、通称三交(さんこう)、英称:Mie Kotsu Co., Ltd.(SANCO))は、三重県全域と愛知県、和歌山県、奈良県の一部で乗合バス事業と貸切バス事業を運営する運輸業者。
近鉄グループに属し、三重交通グループホールディングスの完全子会社である。1944年に神都交通を母体に、三重県下の交通事業者が統合されて発足した。 かつては鉄道路線も有していたが、1961年に神都線を全廃し、1964年に鉄道部門を三重電気鉄道として分社、同社は松阪線を廃止後1965年に近畿日本鉄道へ合併された(#かつて保有していた鉄道路線参照)。
戦後の一時期は名鉄グループ、近鉄グループの双方に属していたが、近鉄が株式買い増しにより傘下に収めた。
一般路線バスでは、自社専用の「三交バスカード」が利用可能である。なお、同じ近鉄グループの奈良交通が導入したCI-CAのような、ICカード乗車券の導入については傘下の名阪近鉄バスと同様に未定である。
沿革
- 1931年(昭和6年)2月26日 - 伊勢電鉄自動車として会社設立。
- 1936年(昭和11年)12月31日 - 参急山田自動車に商号変更。
- 1939年(昭和14年)8月1日 - 神都交通に商号変更。
- 1944年(昭和19年)2月11日 - 三重県下の6交通事業者を合併し、現商号に変更。
- 1950年(昭和25年)1月4日 - 名古屋証券取引所第一部に上場。
- 1964年(昭和39年)2月1日 - 鉄道部門を三重電気鉄道として分社。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併。
- 1985年(昭和60年)1月28日 - 犀川スキーバス転落事故。
- 2006年(平成18年)9月26日 - 名古屋証券取引所第一部上場を廃止。
- 2006年(平成18年)10月2日 - 三交不動産と共同で持株会社三交ホールディングスを設立。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 会社分割を実施し、関係会社株式管理事業を三交ホールディングスに、不動産事業を三交不動産に承継。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 八風バスの業務のうち、貸切バス事業及び高速バス事業を受託。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 名古屋市交通局浄心営業所の業務を受託開始。
現行路線
<>内は共同運行会社。
長距離高速バス(夜行)
中距離高速バス(昼行)
- 大阪・京都方面 行き
- 京都高速バス: 四日市/津/伊勢⇔京都 <京阪バス、近鉄バス>
- 忍者ライナー: 伊賀⇔大阪(梅田・新大阪) <近鉄バス>
- 四日市大阪高速バス: 近鉄四日市駅⇔大阪(梅田・新大阪) <近鉄バス>
- 2009年9月19日運行開始
- 名鉄バスセンター 行き
- 名古屋湯の山温泉高速バス: 名鉄バスセンター⇔湯の山温泉
- 名古屋上野高速バス: 名鉄バスセンター⇔上野産業会館・三交伊賀車庫
- 名古屋南紀高速バス: 名鉄バスセンター⇔熊野・勝浦(三交南紀交通による運行)
- 名古屋長島温泉高速バス: 名鉄バスセンター⇔長島スポーツランド・長島温泉 <名鉄バス>
- 名古屋長島温泉高速バス:栄(オアシス21)⇔長島温泉
- みえ・美し国エクスプレス: 名鉄バスセンター⇔伊勢神宮(内宮・外宮)/宇治山田駅/二見浦/鳥羽駅前/相差口/伊勢志摩ロイヤルホテル/志摩スペイン村/鵜方駅前/賢島駅前
- 三重県内便
都市間高速バス(昼行)
- 名古屋桑名高速線: 名鉄バスセンター⇔大山田団地・桑名駅前/陽だまりの丘/希望が丘/西桑名ネオポリス
- 栄桑名高速線: 栄(オアシス21)⇔大山田団地・桑名駅前/陽だまりの丘/希望が丘/西桑名ネオポリス
- 名古屋正和赤尾線: 名鉄バスセンター⇔大山田団地内(マイカル桑名口~野田一丁目)・赤尾台 <八風バスに運行管理を委託>
- 名古屋三重団地高速線: 名鉄バスセンター⇔三重団地(平日のみ運行)
- 名古屋桜台高速線: 名鉄バスセンター⇔菰野東・桜花台・桜台
空港連絡バス
- 桑名駅前 - 中部国際空港
- 四日市中部国際空港高速バス: 近鉄四日市駅 - 中部国際空港
過去路線
空港連絡バス
高速バス
- 伊賀長島温泉高速バス 長島温泉⇔名張駅
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン高速バス: 近鉄四日市駅⇔USJ
一般路線バス
- 桑名⇔四日市
- 四日市⇔亀山
- 鈴鹿⇔津
- 津⇔松阪
- 鳥羽⇔志摩
- 伊賀上野特急線 上野産業会館⇔津駅西口
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環境定期券
土休日のマイカー利用抑制を目的とし、「環境定期券」という名で、定期乗車券所持者は土休日と年末年始は定期乗車券の区間外(グループ会社も含む)が、所定運賃の半額で乗車可能としている(現金に限る)。
- 夜行高速バス、中距離高速バス、空港連絡バス、定期観光バスは適用されない。
- 都市間高速バス路線は適用される。
- 2009年5月31日までは、同伴者4名(本人を含んで最大5名)まで適用可能で、運賃も半額でなく100円~1,000円の特別運賃となっていた。
車両
車両概説
4メーカー保有しているがグループに三重いすゞ自動車があることから、バスはいすゞ自動車製が最も多い。
- 路線車
- 特急車・中距離高速車
- 貸切シャーシのA特急車と、トップドア路線バスシャーシのB特急車がある。
- A特急車は名古屋から桑名四日市方面への近距離高速路線や中部国際空港アクセス路線、名古屋上野高速バスなどの中距離高速路線で使われている。いすゞ車と日野車が多く、いすゞ車はガーラへのモデルチェンジまで、殆ど富士で導入されている。近年は三菱車も僅かながら導入されている。
- B特急車は主に観光路線や契約輸送で使われている。殆どがいすゞ車でわずかに日野車が存在する。名古屋市内の路線バスはかつて殆どB特急車で運転されていた(現在はA特急車や一般路線車を主に使用)。
- 長距離高速車
- ほとんどが三菱車で導入され、残りの殆どがいすゞ車である。なお、共同運行相手に合わせた関係から僅かに日産ディーゼル車が存在する。日野車は現在、存在しない。
- 観光車
- いすゞ車が大半を占めているが、日野車、三菱車、日産ディーゼル車も在籍している。なお、いすゞ車は特急車と異なり、純正のいすゞバス製造製が多い。
- 過去には長距離高速車と兼用のトイレ付車両(愛称「トレンディ」)も存在した。
社番
車両管理のため4桁の「社番」を設けている。原則、廃車まで改番されない。(番号重複等で改番例あり)
- 上1桁目はシャーシメーカを表す
- 1:いすゞ大型乗合車
- 2:三菱車
- 3:いすゞ小型・中型車(乗合・貸切共)
- 5:いすゞ大型貸切・特急車
- 6:日野車
- 7:その他(コミュニティバス、契約輸送用など。メーカ問わず付番される)
- 8:郵便車
- 9:日産ディーゼル車
- 上2桁目で形式ごとに区別し、下2桁は各01より付番される。
- 下2桁の「42」「49」は、旧式のみしか付番されていない。
- 近年では、形式ごとの区別をより細分化し、下1桁を繰上げ*1番とする場合が多い。
- 例:5928(KC-LV781R1)→5931(KL-LV781R2)※いすゞA特急車は、スーパークルーザーからガーラへのモデルチェンジの際、形式が変更されなかったことから社番は通番となっている(5917:KC-LV781R改→5918:KC-LV781R1)
所属表記
社番とは別に所属営業所も車体前扉・運転席下付近に表示している。
- 乗合車
- 名:名古屋営業所
- 桑:桑名営業所・北勢事業所
- 四:四日市営業所
- 鈴:中勢営業所(旧鈴鹿営業所所属)
- 津:中勢営業所(旧津営業所所属及び統合以後2007年頃までに移籍、新規導入した車両)
- 中:中勢営業所(2008年以降に移籍、新規導入した車両)
- 上:伊賀営業所
- 松:松阪営業所
- 伊:伊勢営業所
- 志:志摩営業所
- 南:南紀営業所・海山事業所
- 貸切車
その他
車両前部に描かれるマークは1988年制定の現マークがほとんどだが、近年導入の車両にはそれ以前の社章(カタカナの「ミ」をモチーフにしたもの)が復活している。
-
いすゞキュービック
-
日野リエッセ
-
いすゞガーラ
-
日野セレガHD
(貸切車「スーパーグランド」新デザイン) -
いすゞガーラ
(貸切車「マキシーⅢ」) -
三菱ふそうエアロバス
(短尺貸切車「シャープ55」)
営業所
- 名古屋営業所 愛知県名古屋市北区玄馬町231
- 桑名営業所 三重県桑名市大字小貝須字新堀北1593-3
- 北勢事業所 三重県いなべ市北勢町麻生田字中道1438-3
- 四日市営業所 三重県四日市市川島町字目代4102-1
- 中勢営業所 三重県津市あのつ台4-1-1
- 伊賀営業所 三重県名張市西田原字大野田450
- 松阪営業所 三重県松阪市大津町字戸の本808-1
- 伊勢営業所 三重県伊勢市神田久志本町1500
- 志摩営業所 三重県志摩市磯部町迫間247
- 南紀営業所 三重県熊野市有馬町3724-1
- 名古屋観光営業所(車庫) 愛知県名古屋市北区玄馬町231
- 名古屋観光営業所(営業) 愛知県名古屋市中村区名駅3-21-7
- 北部観光営業所 三重県四日市市川島町字目代4102-1
- 中部観光営業所 三重県津市あのつ台4-1-1
- 伊賀観光営業所 三重県名張市西田原字大野田450
- 南部観光営業所 三重県伊勢市神田久志本町1500
- 南紀観光営業所 三重県熊野市有馬町3724-1
- 海山事業所 三重県北牟婁郡紀北町海山区相賀957
- 東京案内所 東京都中央区日本橋2-2-5
関連会社
- 近畿日本鉄道
- 三重交通グループホールディングス - 純粋持株会社。
- 三交伊勢志摩交通
- 三交南紀交通
- 三重急行自動車
- 八風バス
- 名阪近鉄バス
- 三交タクシー(近鉄グループでもある)
- 三交旅行
- 三交トライパル
- 三交自動車サービス
- 三交不動産 - ビジネスホテル三交インも経営
- 三交ホーム - 2010年4月1日、三交不動産と合併。
- 三交ドライビングスクール - 四日市自動車学校(四日市市)、名四自動車学校(名古屋市)を運営。
- アンク - マイカル桑名などのショッピングセンターの開発および運営。
- 三交コミュニティ - マンションやビルの保守・維持・管理・清掃、ゴルフ練習場の運営。
- 三交ニューサービス - 融資および融資の斡旋・保証、損害保険代理業。
- 三交不動産鑑定所 - 不動産の鑑定・コンサルティング。
- 三交興業 - 名阪関ドライブイン、名阪上野ドライブインを運営。
- 鳥羽シーサイドホテル
- 御在所ロープウェイ
- 三重カンツリークラブ
- 松阪カントリークラブ
- 三重県観光開発 - 伊勢志摩スカイラインを運営。
- 三交クリエイティブ・ライフ - 東急ハンズ名古屋店、アネックス店を運営。
- 三重交通商事
- 三交液化ガス
- 三重いすゞ自動車
受託運行しているコミュニティバス
「*」は、一部路線の担当・共同運行を表す。
- K-バス*(桑名市)
- アイバス*(いなべ市)
- 東員町オレンジバス*(東員町)
- 生活バスよっかいち(四日市市)
- 四日市市自主運行バス*(四日市市)
- C-BUS(鈴鹿市)
- さわやか号(亀山市)
- 野登・白川地区自主運行バス*(亀山市)
- ぐるっと・つーバス(津市)
- 津市コミュニティバス (白山地域)(津市)
- 津市コミュニティバス (美里地域)(津市)
- 空港アクセス・三雲松阪コミュニティバス(松阪市)
- 鈴の音バス(松阪市)
- おかげバス(伊勢市)
- 南伊勢町営バス(南伊勢町)
- 上野コミュニティバス(伊賀市)
- 青山行政バス(伊賀市)
- 名張市コミュニティバス(名張市)
- 弥富市巡回福祉バス(愛知県弥富市)
- 飛島公共交通バス(名古屋市港区、愛知県海部郡飛島村、海部郡蟹江町)
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かつて保有していた鉄道路線
これらの路線は近鉄合併前に廃止された路線や、現在もナローゲージのまま存続する路線、1435mmに改軌されて近鉄特急が走った路線まで、後の運命は様々である。
- 1067mm路線
- 神都線 - 1907年に宮川電気により開業。三重交通時代の1961年に廃止。
- 志摩線 - 1929年に志摩電気鉄道により開業。近鉄に引き継がれた唯一の三重交通1067mm線で、1970年に改軌され、特急が走る幹線の仲間入りをしている。
- 762mm路線
この5路線は車両規格が統一されている事から、各線で車両の転属が行われる事もあった。
- 内部線 - 1922年に三重軌道により開業。現在もほぼ同じ路線で現存。
- 八王子線 - 1912年に三重軌道により開業。水害で一駅間を残して廃止されたが、現存。
- 湯の山線 - 1913年に四日市鉄道により開業。内部・八王子線とあわせて「三重線」の名で直通運転をしていたが、三重電時代の1964年3月23日に一日で改軌。改軌後は特急が走った事もある。
- 北勢線 - 1914年に北勢鉄道により開業。近鉄合併後経営が悪化し、現在は三岐鉄道が経営。
- 松阪線 - 1912年に松阪軽便鉄道により開業。三重電時代に廃止された唯一の路線。
関連項目
- 三交百貨店 - かつて存在した企業。伊勢と松阪に百貨店を展開していた。
注釈