「岩手県立水沢高等学校」の版間の差分
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俳句同好会、短詩同好会、フォークロック同好会、史学同好会など |
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*野球部と女子サッカー部は強豪であり、俳句同好会も毎年俳句甲子園に出場し三位入賞も果たしている。科学部は[[2009年]][[8月]]に新星を発見した。 |
*野球部と女子サッカー部は強豪であり、俳句同好会も毎年俳句甲子園に出場し三位入賞も果たしている。科学部は[[2009年]][[8月]]に[[新星]]を発見した。 |
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== アクセス == |
== アクセス == |
2010年3月17日 (水) 11:16時点における版
岩手県立水沢高等学校 | |
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過去の名称 |
胆沢郡立実科女学校 岩手県立水沢実科高等女学校 岩手県立水沢高等女学校 岩手県立水沢中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 岩手県 |
併合学校 | 岩手県立胆沢高等学校 |
校訓 | 友愛・清新・気魄 |
設立年月日 | 1898年10月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科・理数科 |
高校コード | 03126H |
所在地 | 〒023-0864 |
岩手県奥州市水沢区龍ヶ馬場5-1 | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
岩手県立水沢高等学校(いわてけんりつみずさわこうとうがっこう)は、岩手県奥州市水沢区にある公立の高等学校。
スーパーサイエンスハイスクールに指定されており、岩手県を代表する進学校の一つである。
概要
1911年に県下初の実科高等女学校が開校され岩手県立水沢高等女学校・岩手県立水沢中学校時代を経て現在の岩手県立水沢高等学校へと変遷を重ね、岩手県を代表する進学校の一つであるとともに創設以来多くの著名人を輩出してきた。
よく使われる略称は「水高(みずこう)」である。
また、同校には全国的に見ても少ないバンカラの應援團があった。全校生徒による選挙で選出された應援団リーダーが中心となる同校では生徒全員を「應援團(応援団)」と位置づけ、その中核を「應援団リーダー」としている。
同校の行事「大運動会」前日には、宣伝の目的で1年生の一部の生徒が全身に塗料を塗り河童の格好をし「河童踊り」を踊りながら水沢区内を練り歩く。この踊りは、盛岡一高の「白堊団」に対抗して作られた。 大運動会の最後に生徒代表による棒倒しが行われるが、実質的に優勝の組を決定する競技であり、練習時も含めほぼ毎年生徒が病院送りになるなど、白熱した戦いとなり、地域住民の観戦者も多い。
沿革
- 1911年 - 胆沢郡立実科女学校設立
- 1923年 - 岩手県立水沢実科高等女学校と改称
- 1926年 - 岩手県立水沢高等女学校と改称
- 1946年 - 岩手県立水沢中学校(旧制)設置
- 1948年 - 岩手県立水沢中学校・水沢高等女学校・水沢商業学校の三校を統合し岩手県立水沢高等学校として発足、校舎は水沢中学校校舎を使用、全日制普通科商業科(男女)併設中学(3年のみ)定時制普通科(本校、南都田分校、金ケ崎分校)
- 1952年 - 竜ヶ馬場校舎完成、生徒、施設全部の移転完了
- 1954年 - 商業科を分離し岩手県立水沢商業高等学校として独立。定時制中心校同校へ所属変更
- 1959年 - 定時制南都田、若柳分校を統合し、胆沢分校として発足
- 1964年 - 定時制金ケ崎分校が全日制課程となる
- 1968年 - 第一体育館完成
- 1968年 - 金ケ崎分校を分離し岩手県立金ケ崎高等学校と独立
- 1969年 - 弓道場を新設
- 1969年 - 理数科設置
- 1970年 - 記念館新築及び創立60周年記念式典
- 1971年 - プール新築
- 1974年 - 新校舎第1期工事竣工(普通教室21)
- 1975年 - 新校舎第2期工事竣工(特別教室)
- 1975年 - 胆沢分校を分離し岩手県立胆沢高等学校として独立
- 1976年 - 新校舎第3期工事竣工(特別教室)、武道館新築
- 1977年 - 竣工(管理室)、奏龍館、文化部室新築
- 1977年 - 白龍館新築
- 1977年 - テニスコート6面完成
- 1977年 - 中庭造園完成記念式典
- 1977年 - 新校舎落成記念式典
- 1980年 - 社旗体育施設完成
- 1980年 - グラウンド整備
- 1980年 - 創立70周年記念式典
- 1984年 - 第2体育館完成
- 1987年 - 廊下一部改修
- 1990年 - 創立80周年記念「志学館」完成
- 1990年 - 創立80周年記念式典
- 1995年 - 部室棟完成
- 1996年 - トレーニング棟完成
- 1997年 - 吹奏楽部室改築
- 1998年 - 第1体育館大規模改修工事完了
- 1999年 - 校舎大規模改修工事完了
- 2000年 - セミナーハウス(水龍館)完成
- 2000年 - 創立90周年記念式典
- 2002年 - 全天候型テニスコート完成
- 2003年 - スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける(3年間)
- 2004年 - ノースカロライナ州立理数高校交流事業発足
- 2006年 - スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の継続指定を受ける(5年間)
- 2007年 - 普通科・理数科くくり募集
- 2010年 - 岩手県立胆沢高等学校(旧胆沢分校)を統合
- 2010年 - 創立100周年記念「多目的室内運動場」完成
- 2010年 - 創立100周年記念式典
校長
- 伊藤勝(2009年 4月1日 - )
校訓
- 友愛・清新・気魄 (ゆうあい・せいしん・きはく)
1965年12月13日に制定された校訓の意味は「真善美を常に求め、自主自立の精神と創造建設の気魄に満ち、友愛と信義を重んずる心身ともに豊かでたくましい人間の形成を図る。」というように生徒手帳に書かれている。
また、友愛-Friendship・清新-Freshness・気魄-Fighting spiritというように英訳も付けられている。
校章
昭和23年、岩渕慶次郎が考案したもので、全形は雪の結晶。結晶六片の中心線は「水」の文字を示す。偉人輩出の雪国の地である水沢に学ぶことを誇りとし、3本の矢は自主的精神、科学的精神、清潔な精神を表し、結晶六片はいぶし銀色の「雪」、「高」の文字は金色で「雪と蛍光」、つまり蛍雪の功を表し、平和日本(白色)、文化日本(金色)の形成者たらんことを念じている。
校歌
作詞 草野心平
作曲 伊藤翁介
ほとんどの行事で校歌が歌われるが、特徴として正調と団調というものがある。正調は応援団のタクト(手振り)や演奏に合わせて、楽譜通りのスピードで歌われる。一方、団調は応援団のタクトに合わせて歌うが、そのタクトが極端に遅くなる、つまり、歌も遅くなる。音符間の間隔の比率は保ったまま、その間隔を何倍かに延ばした形となる。 団調がいつ頃生まれたのか詳しい記録は残っていないが、団調が生まれ、リーダーがタクトを振る場合の校歌は全て団調で行うというスタイルが近年まで続いていました。しかし、バンカラが無くなってからはまた正調に戻っている。 団調については、古いOBの中には「作曲者・作詞者に対する冒涜である」などと主張する者も多いが、団調と共に高校生活を送られた方々がOBの約半分近くいることも事実であり、一概に団調を否定することもできない。
主な行事
- 4月
- 入学式
- 応援歌練習
- 入団式
- 5月
- 大運動会:運動会前日の土曜日にはカッパ踊りというユニークなイベントが行われる。
- 6月
- クラスマッチ:例年は6月の前期中間考査の後(6月下旬)に行われるが、2008年は岩手宮城内陸地震により体育館の一部が破損したため9月に行われた。
- 7月
- 野球応援
- 夏季課外授業
- 8月
- 飛龍祭(文化祭)
- 9月
- 芸術鑑賞
- 11月
- 修学旅行:主に京都、奈良、大阪、神戸などをまわる。
- 3月
- 卒業式
- 春季課外授業
進路状況
卒業生のほとんどが大学へ進学し、6割以上の生徒が東北大学や岩手大学などの国公立大学に進学する。
ほぼ毎年東京大学合格者を出しており、盛岡一高、盛岡三高に次いで多い。
また、早稲田大学、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、法政大学、立命館大学などに指定校推薦で合格する生徒も多く、岩手医科大学、東北薬科大学などの医薬系大学にも指定校推薦枠を持っている。 しかし、昨今の不況の影響により私立大学を志望する生徒が減り、指定校推薦枠が余っている。
学習
基本は45分授業が7時間実施される。
3年生は朝と放課後に課外授業が行われる。
夏・冬・春の休業中の講習や休日の模擬試験など1年を通して休日が少ない。休日の少なさに不平不満を言う生徒は多い。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)
- 特別講義
東北大学、岩手大学、岩手県立大学、岩手医科大学、北里大学などの大学、国や民間企業の研究者から最先端科学についての講義を受け、高校で学んでいる内容が将来どのような活用や発展をしていくのかを知ることによって、科学について一層の興味関心を高めさせ、学習意欲の向上をはかる。また進路意識の更なる向上と進路決定の一助とし、あわせて高等学校と大学や研究機関との連携を深めることを目的としている。
医学、薬学、看護、情報、工学、獣医学、農学、水産、環境学、数学、天文学の各分野の講師を招聘し、生徒達は興味のある分野の講義を選択して受講することができる。年3回(9月11月、12月)行われる。
- 英語による講演会
外国人研究者の講演を通して最先端科学への興味・関心を高めさせ、生徒の視野を世界に広げさせる。また、英語学習の重要性を認識させ、今後の学習意欲の向上と進路意識の高揚を図ることを目的としている。
- 見学実習
高等学校では実験・実習できない科学先端技術の一端を、研究機関における見学や実験にふれ理解を深める。研究員との交流を通して研究機関との連携を深める機会とすることを目的としている。実習先は高エネルギー加速器研究機構(KEK)、筑波大学遺伝子実験センター、筑波大学理工学類。
- テレビ会議システムを利用した双方向授業
国立天文台ハワイ観測所との連携により、ハワイのすばる望遠鏡の観測装置や太陽以外の星をまわる惑星やその誕生に関する講義が行われている。
- 生徒の海外派遣
約10日間の日程で、20名程度がノースカロライナ理数高校(NCSSM)との交流を含めたアメリカでの研修が行われる。 スタンフォード大学教授の講演会、国立保健衛生科学研究所見学、デューク大学・ノースカロライナ大学での講義の受講、生徒のよる理数科課題研究のプレゼンテーション発表、テレビ会議システムを用いたカンザス州の高校と意見交換などが行われる。
また、ノースカロライナ理数高校の生徒による水沢高校訪問も行われている。
- 岩手医科大学研修
医学部や薬学部での実習が行われる。
- 岩手大学での継続的実験
物理、化学、生物の分野に分かれて複数回実験する。
- 岩手大学・岩手県立大学訪問実習
スーパーサイエンスハイスクールの学校設定科目「科学特講Ⅰ」の中で、第1学年全員を対象に実習を実施する。
通学
奥州市内から通う生徒が多いため自転車通学とバス通学が大半を占める。また2年生以上は一定の条件満たせばバイク通学が可能である。市外からの通学は北上、金ケ崎が中心であり、盛岡、花巻、一関等から通う生徒も多い。学校所在地は水沢駅から少し遠いので水沢駅で電車を降りた後は自転車で通う生徒がほとんどである。このため、列車通学でも学校までのアクセスは自転車となり、登校時間帯は学校周辺に自転車があふれる。また、寮が無いため、沿岸部からの入学者のほとんどは学校付近で下宿している。
設置課程
部活動
- 運動部
野球部、男子サッカー部、女子サッカー部、ラグビー部、男子バレー部、女子バレー部、男子バスケットボール部、女子バスケットボール部、男子ハンドボール部、女子ハンドボール部、男子テニス部、女子テニス部、男子バドミントン部、女子バドミントン部、男子剣道部、女子剣道部、柔道部、卓球部、弓道部、水泳部、陸上部、山岳部
- 文化部
吹奏楽部、音楽部、茶華道部、科学部、ESS部、写真部、文芸部、演劇部、囲碁将棋部、美術部、書道部
- 同好会
俳句同好会、短詩同好会、フォークロック同好会、史学同好会など
アクセス
東北本線水沢駅下車、徒歩20分 東北新幹線水沢江刺駅下車、車15分
著名な出身者
- 平野達男 (政治家、民主党参議院議員)
- 小沢昌記 (政治家、奥州市長)
- 八幡和三郎 (東海カーボン専務取締役)
- 達下雅一 (岩手日報取締役)
- 山口光 (共同通信社社長室顧問、国際局長、ジュネーブ支局長、ジャーナリスト)
- 及川仁 (共同通信社バグダッド支局長、ジャーナリスト)
- 千田善 (政治学者、ジャーナリスト)
- 藤田和芳 (社会起業家)
- 菊地正幸 (地震学者、東京大学教授、東京大学地震研究所付属地震予知情報センター教授)
- 門脇和男 (物理学者、筑波大学数理物質科学研究科教授、超伝導研究者)
- 小野寺理 (新潟大学医学部准教授、筋萎縮性側索硬化症(ALS)研究者)
- 佐々木英也 (東京藝術大学教授、岩手県立美術館長)
- 八重樫勝 (岩手大学教授、岩手県教育長)
- 及川拓郎 (脚本家、作家)
- 佐藤嗣麻子 (映画監督、脚本家)
- 後藤寿庵 (漫画家)
- 地下沢中也 (漫画家)
- 吉田戦車 (漫画家)
- 酒井くにお・とおる (漫才師)
- 菅原初代 (フードファイター)
- 阿部渉 (NHKアナウンサー)
- 小野礼子 (フリーアナウンサー)
- 鈴木耕治 (エフエム青森アナウンサー)
- 及川裕奨 (競輪選手)
- 菊池忍 (サッカー指導者フィジカルコーチ、現ジュビロアカデミーコーチ)
関連項目
外部リンク