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2009年10月21日 (水) 14:59時点における版
死亡率(しぼうりつ、Mortality rate)とは、人口学において、一定人口に対する、その年の死亡者数の割合をいう。
統計の違い
粗死亡率
単純にその地域の死亡者数を人口で割っただけのものをいう。人口の増減傾向を調べる統計で用いられるが、死亡の危険因子の評価などでの有用性はない。
年齢調整死亡率
標準集団(日本では「昭和60年モデル人口」がよく用いられる)を用いて算出する。直接法と間接法があり、直接法は標準集団の年齢別人口と調査対象集団の年齢別死亡率の積を、各年齢についての総和したものを、標準集団の全人口で割って算出する。間接法は標準化死亡比率に標準集団の死亡率を乗じたもの。死亡の危険因子の評価に際し、異なる年齢構成の集団を比較できる有用性を持つ。
標準化死亡比率
年齢調整死亡率の、基準となる死亡率に対する比。調査対象集団の年齢別人口と標準集団の年齢別死亡数を積を総和し、調査対象集団の死亡数から除算する。異なる集団における死亡状況を簡便に比較するひとつの方法。
特徴
死亡率は、先進国で低く、発展途上国では高い傾向にあった。だが最近では、GDP上位の発展途上国での医療の飛躍的な発達により、死亡率も急激に低下しており、それが人口爆発の原因の一つになっているとの指摘もある。また、サハラ砂漠以南のアフリカでは反対に、エイズの影響で急激に死亡率が上がっている地域もある。 これからの日本では、平均寿命の延びなどにより低下する予測がたてられている。