「安威川」の版間の差分

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茨木市の山間部になる上流は、奇石や滝などがつながる風光明媚な場所で、[[竜仙峡]]と呼ばれる。[[東海自然歩道]]などが整備され、夏などは釣りやハイキング、キャンプでにぎわう。秋の紅葉もみごとある。安威川の滝には、「龍仙の滝」がある。また、高槻市の[[芥川 (大阪府)]]上流の[[摂津峡]]も阿武山を越えたすぐ近くにあり、あわせてハイキングすることが多い。
茨木市の山間部になる上流は、奇石や滝などがつながる風光明媚な場所で、[[竜仙峡]]と呼ばれる。[[東海自然歩道]]などが整備され、夏などは釣りやハイキング、キャンプでにぎわう。秋の紅葉もみごとある。安威川の滝には、「龍仙の滝」がある。また、高槻市の[[芥川 (大阪府)]]上流の[[摂津峡]]も阿武山を越えたすぐ近くにあり、あわせてハイキングすることが多い。


なお、[[大阪府]]は、安威川上流の[[茨木市]]生保(しょうぼ)に治水と水道用水を目的として「[[安威川ダム]]」を建設中である。

なお、[[大阪府]]は、安威川上流の[[茨木市]]生保(しょうぼ)に治水と水道用水を目的として「[[安威川ダム]]」を建設中である。61人が死傷した[[1967年]]の[[北摂]]豪雨をきっかけに治水ダムの計画が始まり、[[淀川]]に依存しない水源確保も目指して、平成25年([[2013年]])の完成を目指している。
用地の90%は買収済みで、水没する生保集落・車作集落の移転先造成や、[[大阪府道・京都府道46号茨木亀岡線|大阪府道46号茨木亀岡線]]の付け替え工事が行われているが、[[オオタカ]]や[[オオサンショウウオ]]など貴重な生物が数多く棲み風光明媚な上流の自然が破壊される、ダムサイトに馬場[[断層]]があり[[直下型地震]]で被害を受ける懸念がある、節水の普及で水需要が横ばいであり[[大阪府]]が財政難の今、新しいダム建設は無謀であり建設中止にすべき、など反対意見も多い。
これに対し[[大阪府]]は、ダムはまず治水目的である、建設を中止すればこれまでの投資がかえって無駄になる、と建設を進める考えである。[[2005年]]8月には府営水道の将来需要見直しのなかで安威川ダムに触れ、水需要の横ばいにあわせダムの利水規模を当初計画の日量7万トンから1万トン程度にまで縮小し、建設規模も抑えて事業費を大幅節減することを発表している。


== 流域 ==
== 流域 ==
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*[[山田川 (大阪府)|山田川]]
*[[山田川 (大阪府)|山田川]]
*[[下音羽川]]
*[[下音羽川]]

== 外部リンク ==
*[http://www.pref.osaka.jp/aigawa/ 大阪府安威川ダム建設事務所]
*[http://www.eonet.ne.jp/~no-aidam/ 安威川ダムは、いりまへん府民の会]


[[Category:日本の河川|あいがわ]]
[[Category:日本の河川|あいがわ]]

2005年8月23日 (火) 16:56時点における版

安威川(あいがわ)は、大阪府の北摂地域を流れる淀川水系の一級河川である。昔から治水が大きな課題であった。

流域面積は、163km2、河川延長は、32km。

地理

京都府亀岡市竜ヶ尾山を水源とし、吹田市南高浜/大阪市東淀川区相川で神崎川に合流する。 上流は、東掛川。 大阪府の北摂地域最大の川で、茨木市摂津市吹田市大阪市東淀川区を流れる。 行政上の一級河川としては、高槻市を流れる二科谷川を含む。 茨木市の山間部になる上流は、奇石や滝などがつながる風光明媚な場所で、竜仙峡と呼ばれる。東海自然歩道などが整備され、夏などは釣りやハイキング、キャンプでにぎわう。秋の紅葉もみごとある。安威川の滝には、「龍仙の滝」がある。また、高槻市の芥川 (大阪府)上流の摂津峡も阿武山を越えたすぐ近くにあり、あわせてハイキングすることが多い。

なお、大阪府は、安威川上流の茨木市生保(しょうぼ)に治水と水道用水を目的として「安威川ダム」を建設中である。

流域

亀岡市の源流をでた後、すぐに茨木市に入り、茨木市を北から南に縦断する。 茨木市の南、摂津市に入る頃、安威川の流れは、南西向きに変わる。摂津市内からは南側に井路が平行して流れる。吹田市南端と大阪市東淀川区の間を縫うように進み、淀川から分流してくる神崎川に合流する。合流地点では、川の大きさ、流れの量から安威川に神崎川が流れ込んでいるように見える。

支流