「不知火舞」の版間の差分

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===ゲーム以外の技===
===ゲーム以外の技===
; 烈風爆動拳
; 烈風爆動拳
: 漫画作品『餓狼伝説 戦慄の魔王街』([[石川賢]]:作)に登場したオリジナルの技。
: 漫画作品『餓狼伝説 戦慄の魔王街』([[石川賢 (漫画家)|石川賢]]:作)に登場したオリジナルの技。


== 担当声優 ==
== 担当声優 ==

2009年7月2日 (木) 15:21時点における版

不知火舞 プロフィール

  • 初出作品餓狼伝説2
  • 格闘スタイル:不知火流忍術
  • 生年月日1974年1月1日
  • 身長: 
    • 164cm( - 『RB』、 - 『KOF'98』)
    • 165cm(『RBS』 - 、『KOF'99』 - 、『NBC』、『MI』 - )
  • 体重: 
    • 50kg( - 『RB』、 - 『KOF'98』、『MI』 - )
    • 46kg(『RBS』 - 、『KOF'99』 - 『KOF2002』、『NBC』)
    • 48kg(『KOF2003』 -)
  • スリーサイズ: 
    • B85 W54 H90( - 『RB』、 - 『KOF'98』)
    • B87 W54 H90(『RBS』 - 、『KOF'99』 - 『KOF2002』)
    • B87 W55 H91(『KOF2003』 -)
    • B89 W54 H90(『NBC』)
  • 血液型:B型
  • 好きなもの:アンディと過ごす時間
  • 嫌いなもの蜘蛛
  • 大切なもの:おばあちゃんの形見のかんざし
  • 好きな食べ物お雑煮お萩
  • 趣味: 
    • おせち料理を作ること(『餓狼3』)
    • ダイエット(『RBS』、『WA』)
    • 料理:お弁当作りに凝っている(『RB2』、『KOF'99』 - 『NBC』、『MI』 - )
  • 特技和裁(『餓狼3』『RBS』)
  • 得意スポーツ:羽根つき(羽子板使用)
  • 職業:不知火流忍術継承者(『餓狼3』『RBS』)
  • 好きな音楽ヘヴィメタル
  • 年齢: 
    • 19歳(『餓狼2』』『餓狼SP』)
    • 21歳(『餓狼3』)
    • 20歳(『KOF'94』)
    • 21歳(『KOF'95』)
    • 23歳(『RBS』)
  • キャッチコピー: 
    • 魅惑の女忍者(『餓狼SP』)
    • 華麗なる女忍者(『KOF'96』)
    • 魅惑のくのいち忍法帖(『KOF'98』)
    • 妖艶なる舞踏(CAPCOM VS. SNK
  • 関連キャラクターアンディ

不知火 舞(しらぬい まい)は、SNKSNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム餓狼伝説』シリーズ及び『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズなどに登場する架空の人物。

キャラクター設定

初登場作品は『餓狼伝説2』(以下『餓狼2』と表記)。不知火流忍術を継承するくノ一であり、大きな扇子を武器とし、技によっては炎を巻き起こして戦う。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」戦い方を身上としている。

浴衣の左右を切り取ったような構造(肌の露出の多い)の赤い装束に身を包んでいる。その装束はシリーズによっては多少異なるが、胸部や足を強調するもの(相手を幻惑するため)で、下述のような演出も相まって彼女はSNKキャラクターきっての「お色気」キャラとして認知されている。衣装のデザインは『餓狼伝説3』(以下『餓狼3』と表記)と『リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』と表記)のみ、袖無しの短いジャケットの下にビスチェを着たようなものに変更されたが、『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)で従来のデザインに近いものに再度変わった。

祖父・不知火半蔵(『餓狼2』の時点で既に故人)の下で修行していたアンディ・ボガードに惚れ込み、彼を追いかけては戦いに身を投じている(出会った当初はいけ好かなかった)。舞の方はすぐにも結婚したいと思っているが、アンディがはっきりとした反応を見せないため、やきもきする様子を見せることも多い。そのためPS2版『KOF XI』で彼女を使ってテリーに勝つと彼に当たる様子が見られる。

『餓狼2』『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)では、対戦前にキャラクターメッセージが表示される。テリーで勝ち進んで舞が相手になると、舞はテリーがアンディの兄であることを確認したうえで、「そんなに強そうに見えない」と言い放つ(アンディに対しては「手を抜かないでよ」)。また、『餓狼3』ではテリーに対してお兄ちゃんと呼んでいる。

『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)においてもアンディへの感情ははっきり描かれており、出場のたびにアンディと同じチームになることを希望しているが、実際にアンディとチームを組めたのは『KOF'99』(以下『'99』と表記)での一回のみ(ただし、外伝である『KOF EX』と『KOF EX2』ではアンディとチームを組めている)で、それ以外では女性格闘家チームのメンバーとして出場している。『KOF』シリーズでは開始から長らく登場し続けた皆勤賞の一人であったが、ついに『XI』で不参加となった。それには、最近出場しないアンディに苛立ち「二人一緒に出なければいい」と無理矢理バカンスに連れ込んだ、という設定があるため(ただし餓狼チームのエンディングで姿は見せている。またPS2移植版では隠しキャラクターとして登場している)。さらに、アンディとの対戦前デモではウェディングドレスを着てきたり(『'97』)、赤ん坊を模した人形を抱いて彼を狼狽させたり(『'99』)と、彼への愛が少し暴走気味になっている描写もある。

なお、『'99』にて餓狼伝説チームでゲームを進め、最終ボスのクリザリッドを、舞で倒すか、舞以外のキャラクターで倒すかによって、エンディングが大きく変化する。

KOF MAXIMUM IMPACT』(以下『MI』と表記)シリーズでのキャッチコピーは「魅惑の女忍者(くのいち)」。同シリーズの『2』から登場しているナガセにライバル視されている。

CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』と表記)をはじめとするカプコンとのクロスオーバー作品では、両社における代表的な格闘ヒロインとして『ストリートファイターII』シリーズの春麗と対抗関係にあり、対戦前の専用デモでは、特殊な演出が施されている。また、くノ一であるにも関わらず、人目を引くような格好をしているため、カプコンサイドのキャラクターには不思議がられている。

恋愛シミュレーションゲームである『Days of Memories』シリーズにもヒロインの1人として多く登場している。1作目の『Days of Memories 〜僕と彼女の熱い夏〜』では従来のイメージどおりのセクシーな年上の女性、5作目の『Days of Memories 〜恋はグッジョブ!〜』では昼はOL、夜は高い身体能力を生かした別の顔を持つ女性、ストーリーが繋がっている8作目『Days of Memories 〜風舞う都でつかまえて!〜』と9作目『Days of Memories 〜世界で一番熱い冬〜』では高校生となっている。

ゲーム上の特徴

作品を通じてスピーディーなキャラクター。ジャンプも鋭く、「必殺忍蜂」をはじめとするスピードを生かした突進技・奇襲技も多い。『餓狼SP』では、ヴォルフガング・クラウザーの飛び道具である「上段ブリッツボール」を立ったままかわすことが可能。

技の解説

新作に登場するたびに、新技が追加されたり削除されたりするため、一つの作品で、以下にあげる全ての技を同時に使えるわけではない。初登場となる『餓狼2』から共通して使える技は、「花蝶扇」、「龍炎舞」、「ムササビの舞」、「超必殺忍蜂」の4つである。

特殊技

跳ね蹴り
『餓狼SP』までの避け攻撃。半身を片手で支えつつ両足を揃えて前方へ突き出す。『餓狼2』では性能が貧弱であったが、『餓狼SP』にて使いやすさが向上した。
回転打ち
『餓狼3』での避け攻撃。片足を後ろに引いて上体を逸らし、直後に裏拳を放つ。リーチの長さは、前作までの「跳ね蹴り」よりも格段に落ちた。
横扇打
『餓狼3』でのクイックスウェー攻撃。クイックスウェーの動作から、鉄扇を横に払い打つ。食らった相手を奥ラインに飛ばす。『RB』では避け攻撃になった。
龍の舞
『餓狼3』にて追加された特殊技。体を回転させて背中の帯を振るう。いわば、「炎を出さない龍炎舞」だが、攻撃判定が出現するのは1度のみ。食らった相手を奥ラインに飛ばす。
背面蹴り
『RB』での特殊技。リーチの長い中段蹴りを放つ。元々は『餓狼3』での遠距離立ち強キック。
跳ね蹴り
ダウンして起き上がる際にコマンドを入力すると、『餓狼SP』までの避け攻撃と同じ攻撃を、起き上がりざまに出して相手を蹴り飛ばす。
大輪風車落とし
『KOF'94』(以下『'94』と表記)にて追加された特殊技。空中で拳を揃えて振り上げ、叩き付けるように攻撃する。草薙京の「外式・奈落落とし」と同様に、地上の相手に当てるとヒットストップが適用されず、すぐに地上に着地するようになっている。空中で食らった相手は、文字通り勢い良く叩き付けられる。
『餓狼3』では、ジャンプ強パンチ「風車拳」がこれと似ており、空中の相手に当てると地面に叩き付けることができる。
紅鶴の舞
『KOF'97』(以下『'97』と表記)にて追加された特殊技。前方への滑り込み蹴り(立ちガード不可)から上段蹴りを繰り出して相手を蹴り飛ばし、体勢を整える。『'97』では、ヒットさせても相手の反撃が確定するため、利用価値は皆無であった。『'99』にて、初段の滑り込み蹴りが必殺技キャンセル可能となった。
技名は『北斗の拳』の南斗六聖拳の一つ・南斗紅鶴拳が由来とされる。
黒燕の舞
『'98』にて追加された特殊技。前方へ低く飛び上がりつつ、体を広げて斜め下へ蹴りを放つ。蹴りは立ちガードのみ可能で、当て方次第で地上での連続技につなげることも可能。
三角飛び
『RBS』では三角飛びができる。画面端でジャンプしてコマンドを入力することで、背後を蹴ってさらに高く前方へ飛んでいく。空中振り向きを出した後では出すことができない。この後に「ムササビの舞」を出すと、進行方向を変えることもできる。
浮羽(うきはね)
『'99』にて追加された、「ムササビの舞」からの派生技の1つで、『KOF2000』(以下『2000』と表記)からは単体でも出せる特殊技となっている。
山桜桃(ゆすらうめ)
『'99』にて追加された、「ムササビの舞」からの派生技の1つで、『2000』からは単体でも出せる特殊技となっている。これら2つの技の詳細は、必殺技の項で説明する。

コンビネーションアーツ

『餓狼3』での舞のコンビネーションアーツは、手軽に使えるものが揃っている。初段がヒットしたときのみ出せるものや、近距離限定で出せるものもある。強パンチを連打することで出せる「乱れ風車」を除いて、相手をダウンさせることができる。「雲雀疾風の舞」(ひばりはやてのまい)は、舞のコンビネーションアーツの中で最もダメージが高い技である。

投げ技

風車崩し
相手の首を両足で挟み、そのまま持ち上げて後方の地面に叩き付ける。『KOF'96』(以下『'96』と表記)以降は、ダウン回避不可となっている。フランケンシュタイナーに近い技。
風車崩し改
前方へ手を延ばして相手を捕え、相手の体に乗りかかり、首を両足で挟んで後方高く放り投げる。『餓狼3』での通常投げ。『RB』『RBS』での技名は「風車崩し」だが、『RBS』では、この投げを決めた直後に「必殺忍蜂」や「超必殺忍蜂」で追撃することが可能。
夢桜
『餓狼SP』にて追加された舞の空中投げ。空中の相手を捕えて乗りかかり、そのまま地面に叩き付ける。有効間合いは、他に空中投げを使えるダック十平衛、ローレンスよりも狭い。
夢桜改
空中の相手を捕えて乗りかかり、両足で相手の体を踏み付け、両腕を大きく広げてポーズを決めるようにして地面に叩き付ける。『餓狼3』での空中投げで、『RB』『RBS』での技名は「夢桜・改」。
不知火剛臨
『'96』にて新しく追加された投げ技。相手を捕えて、その上で自分の体を回転させて相手の後方へ移動してから前方へ投げ飛ばす。ダウン回避可能。

必殺技

花蝶扇(かちょうせん)
持っている鉄扇を開き、フリスビーのように投げて飛ばす飛び道具。どの作品でも、投げた鉄扇は端まで届き、投げた後は鉄扇を胸元から取り出して補給する。
『餓狼2』『餓狼SP』では、動作の隙が大きく、乱発は危機を招く。『餓狼3』以降や『KOF』シリーズでは、技の隙が小さくなっている。
乱れ花蝶扇(みだれ-)
『RB』にて登場。大きく仰け反ってから、一度に複数の鉄扇をそれぞれのラインに投げ付ける。動作の隙は「花蝶扇」よりも大きい。『RBS』では鉄扇を放り上げながら攻撃する、連続入力技に性質が変更されており、ヒット数が大きく増えて威力も高くなっている。『KOF2002 UNLIMITED MATCH』では、この『RBS』タイプの物が採用されている。
龍炎舞(りゅうえんぶ)
舞の装束の後ろにある尾飾りの玉に炎を纏わせ、横に一振りする。『餓狼』シリーズでは総じて性能が高い。
炎で、通常の飛び道具と相殺することができる。回転の際に一撃、直後の炎による合計2段攻撃の技であり、炎を食らった相手は燃焼ダウンする。『餓狼SP』までは、弱は速く、強はゆっくり回転する。『餓狼SP』では出際に無敵時間が付加されたが、『餓狼3』では無敵時間が無くなった(攻撃は空中ガード可能)。『KOF』シリーズでは、攻撃後の硬直時間が長く、『'96』以降は、ヒット効果がのけぞりである弱を当てた直後に反撃を受ける場合がある。
龍尾天舞(りゅうびてんまい)
『MI2』から使用。「龍炎舞」からの追加技で、もう一度龍炎舞で攻撃する技。
必殺忍蜂(ひっさつしのびばち)
側転で勢いをつけて飛び上がり、肘打ちをしつつ低空を飛んでいく突進技。主に連続技や遠距離からの奇襲に使用する。『餓狼SP』では、出際の側転に無敵時間があり、一部の攻撃や飛び道具を避けつつ(ギースの「烈風拳」のような「地を這う飛び道具」に対しては無効)攻撃ができる。『KOF』シリーズでは、『KOF'95』(以下『'95』と表記)までは1ヒットで、『'96』以降は最大で2ヒットする。『RB』『RBS』でも最大で2ヒットし、最大削り回数も3回と多い。
『KOF』シリーズでは、側転の時点から攻撃判定が発生しており、連続技に組み込むのが効果的。『'96』以降は弱が弱攻撃から、強が強攻撃から連続でつながる。『餓狼2』時代からある舞の代表的な技の一つだが、これまでの登場作品の中で唯一『CvS』のEX舞でのみ使うことが出来ない。
ムササビの舞(-まい)
空中高く舞い上がり、後方の画面端に張り付いてから、鉄扇を口に銜えて斜め下へ勢い良く突進していく。
『餓狼2』では、舞ステージであるいかだに立っている旗竿に飛び移り、その反動で相手に突進していくというもので、他のステージでは使用できなかった(このとき、相手に向かって突進するまで、舞本体は無敵状態になる)。『餓狼SP』では舞ステージ以外でも出せるように変更され、その場合は画面端へ飛びついてから突進していく。『餓狼3』以降は、空中でコマンド入力して直接突進する技になった。『RB』『RBS』では2ヒットする。
『KOF』シリーズでは、『'94』では『餓狼SP』までのコマンドを踏襲しており、溜めコマンドである。『'95』では、地上での溜めコマンドのほか、『餓狼3』と同様に空中から直接出すことがことができるようになり、『'96』以降は、一部のジャンプ攻撃をキャンセルして出すことも可能となっている。『'99』以降は地上から派生する技が複数存在し、『NBC』では攻撃を出すか出さないかにより技名に「虚」・「実」が末尾につく(北斗丸の「落下斬」になぞらえたものと思われる)。『餓狼2』のカードダスの紹介本には舞の巨乳で攻撃する技という説明がされていた。
桃花鳥つぶて(ときつぶて)
『'99』にて追加された。地上で「ムササビの舞」を入力して飛び上がり、空中の相手に接近した状態でコマンドを入力すると、相手の頭を自分の股間に挟んで捕えてから反転させ、そのまま地面に叩き付ける。
浮羽(うきはね)
『'99』にて追加された、「ムササビの舞」からの派生技の1つで、『2000』からは単体でも出せる特殊技となっている。真下に向かって膝を突き出したまま降下していく。攻撃の際に浮力がかかり、空中で一瞬跳ねてから攻撃する。ヒット効果はダウン。
山桜桃(ゆすらうめ)
『'99』にて追加された、「ムササビの舞」からの派生技の1つで、『2000』からは単体でも出せる特殊技となっている。空中からヒップアタックを繰り出す。ヒット効果はダウン。浮羽と異なるのは、斜めに降下していき、攻撃の発生が「浮羽」よりも早く、相手を幻惑する能力もある点である。
飛翔龍炎陣(ひしょうりゅうえんじん)
初出は『'95』。後方転回で真上に飛び上がりつつ、尻尾の玉に炎を纏わせて縦に振る。飛び上がる際の膝蹴りで一撃、直後の炎攻撃による計2段攻撃となっている。ただし、かなり接近していないと炎が空振りする。膝蹴りのモーションが終わるまでは全身無敵(投げられ判定あり)。『'97』では、弱のみ無敵時間がある。早めに出すことで対空技としても機能する。また、強で出すと、弱よりも高く飛び、着地後は技を出す前よりも前進している。
白鷺の舞(はくろのまい)
『KOF'97』(以下『'97』と表記)にて追加された技で、『KOF'98』(以下『'98』と表記)にもある。鉄扇を開いて技名を叫び、舞うように相手を連続で打ち付ける。弱攻撃からつながるほど発生が早く、最大で12ヒットし、ガードされても反撃を受けにくいという高性能ぶりを発揮した。『'98』では、発生が遅くなり、ガードされると反撃を受けるようになった。強攻撃から連続でつながる。なお、『'97』でもそうだが、相手に前転されると攻撃がかわされるだけでなく、自分の後方が隙だらけとなる。
技名は南斗六聖拳の一つ・南斗白鷺拳が由来とされる。
陽炎の舞(かげろうのまい)
初出は『餓狼3』。鉄扇を口に咥えた状態で両手で印を結び、技名を叫びながら自ら炎を纏い、直後に火柱(作品によっては舞の幻影付)を周囲に2体発生させて回転させる。
炎は空中ガード不能で、攻撃判定も強く、飛び道具をかき消すことも可能。ただし、炎が舞本体の前後に重なったとき(画面で、横方向に炎が回っていないとき)に、飛び道具や突進技を合わせられると、舞本体がダメージを受ける。『RBS』では出際に無敵時間が付加され、性能が向上した。『2003』以降のKOFシリーズと『NBC』では超必殺技となっている。
幻影 不知火(げんえい しらぬい)
初出は『RB』。アンディの「幻影不知火」と性質は似ている。着地後にヒップアタックで攻撃し、食らった相手を手前のラインに飛ばす。着地の際に、奥ラインに攻撃判定がある技を重ねられると舞本体はダメージを受ける。『KOF98UM』の裏性能舞に再現されている。こちらも『KOF』シリーズのアンディの物と性質は似ている。派生技の上顎、下顎も健在。
小夜千鳥(さよちどり)
初出は『リアルバウト餓狼伝説2』。鉄扇を開き、縦に振って打ち付ける。『KOF』では『'98』の裏性能の舞および『2001』までの間、続けて「龍炎舞」を出せるようになっていた。
孤鷲の舞(こしゅうのまい)
初出は『SVC CHAOS』。アンディの斬影拳のような突進肘打ちから、「飛翔龍炎陣」に繋ぐ。技名は南斗六聖拳の一つ・南斗孤鷲拳が由来とされる。

超必殺技・潜在能力

超必殺忍蜂(ちょうひっさつしのびばち)
「必殺忍蜂」の動作で、全身を炎で包み込んで「必殺忍蜂」を超える速さで低空を突進していく。
『餓狼SP』までのこの技は、最初の側転から攻撃判定は発生するが、「必殺技」ではなく「通常技」という扱いである。そのため、ギースとクラウザーの「中段当て身投げ」で捕えることが可能である(「上段当て身投げ」では不可。炎を纏った状態からは必殺技扱いとなり、「上段当て身投げ」で捕えることが可能)。ヒット数は1回だが、最大削り回数は3回となっている。『餓狼3』以降は、ヒット数や削り回数が多くなる傾向にある(例えば『餓狼3』では、最大ヒット数は2回、最大削り回数は6回)。『RBS』以降は斜め上に飛び上がるようになっている(『'98 UM』の裏性能版も同様)。『餓狼』シリーズ(『餓狼3』の潜在能力版)や『CvS』のLV3では、「不知火究極奥義」と叫んで突進する。『KOF』シリーズでは、『'95』までは最大で3ヒットし、連続で当ててもコンボ補正がかからない(威力が半減しない)ため、フルヒットさせることで相手の体力を半分以上減らすことができる。「必殺忍蜂」と同様に、技後の隙は大きい。
『餓狼3』での潜在能力でもあるが、コマンドの性質上、挑発を出せる間合いまで離れないと技を出すことができず、さらに対戦では挑発を出した時点でこの技を出すという前兆が相手に露見するため、利用価値は無いに等しい。
レオタード忍蜂(-しのびばち)
『RB』での潜在能力。後方転回を決めつつレオタード姿に早変わりし、そのまま側転なしの「超必殺忍蜂」で突進する。
最初の後方転回の時点で攻撃判定があり、通常技やコンビネーションアタックから連続でつなげることが可能。飛び上がる動作で、地を這う飛び道具を避けることもできる。
KOFシリーズではMAX版(および『CvS』のLV3、『2003』のリーダー超必殺技)「超必殺忍蜂」が、衣装は変わらないものの動作はほぼ同じものになっている(『2002UM』では1/16の確率で衣装がレオタードに変わる)。
月下乱れ牡丹(げっかみだれぼたん)
『RBS』の潜在能力(その後『NBC』などでも使用)。残像を作りながら飛びかかり、相手を掴んで上に乗りかかって大きな爆発を起こして吹き飛ばす。技の性質はガード不能の投げ技だが、空中の相手に対しては無効。
鳳凰の舞(ほうおうのまい)
初出は『'97』。空中に飛び上がった後、尾飾りに炎を纏わせて、身を丸めて回転しつつ降下してくる。技名は南斗六聖拳の一つ・南斗鳳凰拳が由来とされる。
水鳥の舞
初出は『'97』。鉄扇を連続で投げつける技で、MAX版では鉄扇が炎を纏う。技名は南斗六聖拳の一つ・南斗水鳥拳が由来とされる。
花嵐(はなあらし)
『RB2』の潜在能力(その後『KOF』シリーズでも使用)。『KOF』シリーズの「白鷺の舞」に似た技で、突進した後で真上に飛び上がる。
真・花嵐(しん・はなあらし)
『餓狼WA』のオーバードライブパワー。突進乱舞技で、最後に相手から離れて合図と共に爆破する。
花吹雪(はなふぶき)
『MI2』から使用。アンディの「超裂破弾」と同じ技。
不知火流奥義・紅朱雀(しらぬいりゅうおうぎ・べにすざく)
『CvsS』シリーズのみの技。全身を炎に包みながらの空中版「ムササビの舞」。
不知火流・九尾の狐(しらぬいりゅう・きゅうびのきつね)
『KOF'2002』でのMAX2。その場での垂直ジャンプからガード不能の「ムササビの舞」で突撃し、ヒット時は相手の周りを空中で往復、小さな火の玉を相手に4つ付ける。その際に、を露出し、腰を振る。その後、相手から離れて決めポーズをとった後、爆破する。決めポーズの前にノーマル、背中がはだけ尻が見えそうな着物、ウェディングドレスの3種のバージョンがある。
名前の由来は、九尾の狐より。

ストライカー動作

花吹雪
画面端から画面中央付近まで一直線に突進、当たった相手をそのまま上空に打ち上げつつ連続攻撃を叩き込む。最後の攻撃が当たると、相手は勢い良く地面に叩き付けられる(ダウン回避不可)。最後の攻撃が当たる前ならば追撃ができる。
突進をガードされると何もせずに帰還し、外れた場合はプレイヤーを応援してから帰っていく。その際、こちらのパワーゲージが一定量増える。

ゲーム以外の技

烈風爆動拳
漫画作品『餓狼伝説 戦慄の魔王街』(石川賢:作)に登場したオリジナルの技。

担当声優

登場作品

逸話、こぼれ話

胸のモデルは細川ふみえで、尻のモデルは飯島愛[1]

『餓狼2』の開発段階では、女性キャラクターを登場させるつもりはなく、「忍術マスター」と仮称されていた男性キャラクター(餓狼SPの舞ステージの背景に登場している)が登場する予定だったが、ある日開発部に見回りに来た上層部の鶴の一声で急遽作成されたキャラクターであるという。

また、『餓狼3』では、ジョーと同様に舞は出場しない予定で、別の女性キャラクターが開発されていたが、結局舞が出場することとなった。水族館のステージとハープを基調としたステージ音楽は、お蔵入りとなった女性キャラクターのために用意されていたものである。

初期の『KOF』シリーズでは、『龍虎の拳』からの伝統で、必殺技でKOされると服が破ける演出があったが、舞は破けることはなかった(同じく女性キャラクターの麻宮アテナも破けることはなく、服が破けるのは『龍虎の拳』から登場したユリキングのみであった)。しかし『餓狼2』のカードダスで描かれた舞のKO時のイラスト(「やられポーズ」とされる)では服が破れ、乳房がはだけていた。

サムライスピリッツ』シリーズに登場する不知火幻庵は、同会社のゲームで同じ苗字だが、全く関係ない。更に同ゲームには不知火麻衣という容姿までよく似たくノ一が登場するが、これも彼女の血縁等ではなく全くの別人、ただのそっくりさんである。

大張正己のTVアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』シリーズにおいては、ゲーム中よりさらにグラマー、かつ露出度が高く設定され、話題を呼んだ。特に、劇場版『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』では、コマ送りをしてみなければわからない一瞬の間のみ、極端に露出度が上がるという表現が入っており、こちらも人気を博した。「超必殺忍蜂」の際には、『キューティーハニー』さながらのお着換えの後に技を放っている(後の大張の監督作品『超人学園ゴウカイザー』でも同様の表現があった)。

「舞といえば巨乳」というイメージが定着しており、ゲーム中でも揺れるため、彼女を象徴するものとなっている。しかし、海外版ではあまり揺れない設定になっている。とくに揺れが顕著な『'94』では、ディップスイッチを海外仕様に切り替えると全く揺れなくなる。製作スタッフによれば、「教育上好ましくないものに対しては苦情が来るため」としている。その一方で、「隠しコマンドを入力すると、ちゃんと揺れるようになるんです」とも語っている[2]

脚注

  1. ^ 『KOFキャラクターズ―KOF94~97 全45キャラ設定資料完全収録』 ネオジオフリーク編集部
  2. ^ 『マイコンBASICマガジン別冊 ALL ABOUTシリーズ Vol.7 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』 188ページ

関連人物

関連項目

参考文献

  • 『マイコンBASICマガジン別冊 ALL ABOUTシリーズ Vol.7 ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』 スタジオベントスタッフ著 1994年 電波新聞社