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== 概要 ==
== 概要 ==
ドイツのスタインバーグ(現在は[[ヤマハ]]の子会社)が開発した、WindowsおよびMac OS Xの両プラットホームに対応するオーディオ/MIDI統合型音楽制作アプリケーション。元々は[[Atari]] ST用に開発されたMIDIシーケンスソフトであった。その後[[デジタルシグナルプロセッサ|DSP]]によるオーディオ補助処理が主流であった頃に、CPU処理によるリアルタイムエフェクターVST ([[Virtual Studio Technology]]) という独自の規格を提唱し当時として大変画期的で注目を浴びた。コンピュータ性能の著しい向上に伴い音楽制作系アプリケーションの雄として09年現在でも大きなシェアを誇っている。
ドイツのスタインバーグ(現在は[[ヤマハ]]の子会社)が開発した、[[Windows]]および[[Mac OS X]]の両プラットホームに対応するオーディオ/MIDI統合型音楽制作アプリケーション。元々は[[ATARI]] ST用に開発されたMIDIシーケンスソフトであった。その後、CPU処理によるリアルタイムエフェクターであるVST ([[Virtual Studio Technology]]) という規格を提唱した事から注目を集めた。[[デジタルシグナルプロセッサ|DSP]]によるオーディオ補助処理が主流であった当時として大変画期的な事あった。
コンピュータ性能の著しい向上に伴い音楽制作系アプリケーションの雄として09年現在でも大きなシェアを誇っている。


VSTシリーズはバージョン5まで発展を遂げた後、同社がSGIのワークステーション用に並行開発を進めていた「Nuendo」のオーディオエンジンを採用した「Cubase SX」へと刷新。その後Cubase SX 3までバージョンを重ねた後、2006年に再び「SX」を外し「Cubase 4」へと名を戻している。
VSTシリーズはバージョン5まで発展を遂げた後、同社がSGIのワークステーション用に並行開発を進めていた「[[Nuendo]]」のオーディオエンジンを採用した「Cubase SX」へと刷新。その後Cubase SX 3までバージョンを重ねた後、2006年に再び「SX」を外し「Cubase 4」へと名を戻している。


同社はVST以外にも[[ASIO]]というオーディオインターフェース用の独自規格を策定したことでも知られており、ASIOはデファクトスタンダードとなった。AISOは後の主要なDAWの基礎を築いたとも言える。
同社はVST以外にも[[ASIO]]というオーディオインターフェース用の独自規格を策定したことでも知られており、ASIOはデファクトスタンダードとなった。AISOは後の主要なDAWの基礎を築いたとも言える。

2009年5月27日 (水) 12:40時点における版

Cubase
開発元 スタインバーグ
最新版
5.0.1.147 / 2009年4月8日
対応OS Mac OS X(10.4以上)、Windows XP(SP1以上)、Windows Vista(32bit版、64bit版)
種別 DAW
公式サイト www.japan.steinberg.net/
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Cubase(キューベース)とはスタインバーグによって開発されている、MIDIシーケンサ及びデジタルオーディオワークステーション (DAW) の機能を持つ音楽制作ソフトである。

概要

ドイツのスタインバーグ(現在はヤマハの子会社)が開発した、WindowsおよびMac OS Xの両プラットホームに対応するオーディオ/MIDI統合型音楽制作アプリケーション。元々はATARI ST用に開発されたMIDIシーケンスソフトであった。その後、CPU処理によるリアルタイムエフェクターであるVST (Virtual Studio Technology) という規格を提唱した事から注目を集めた。DSPによるオーディオ補助処理が主流であった当時としては大変画期的な事であった。 コンピュータ性能の著しい向上に伴い音楽制作系アプリケーションの雄として09年現在でも大きなシェアを誇っている。

VSTシリーズはバージョン5まで発展を遂げた後、同社がSGIのワークステーション用に並行開発を進めていた「Nuendo」のオーディオエンジンを採用した「Cubase SX」へと刷新。その後Cubase SX 3までバージョンを重ねた後、2006年に再び「SX」を外し「Cubase 4」へと名を戻している。

同社はVST以外にもASIOというオーディオインターフェース用の独自規格を策定したことでも知られており、ASIOはデファクトスタンダードとなった。AISOは後の主要なDAWの基礎を築いたとも言える。

2009年1月15日、Cubase 5、Cubase Studio 5が発表され、3月18日国内出荷開始となった。

グレード

5
  • Cubase 5 - 最上級グレード。「Pitch Correct」「Groove Agent ONE」「Beat Designer」「Variaudio」「LoopMash」「VST Expression」等の新機能を搭載。
  • Cubase Studio 5 - 中堅グレード。「Pitch Correct」「Groove Agent ONE」「Beat Designer」等を搭載


過去に販売されたグレード

YAMAHAシリーズ

4
  • Cubase 4 - VST3、SoundFrame対応。「Prologue」「Spector」「Mystic」など新しいVSTiを搭載。
  • Cubase Studio 4 - VST3、SoundFrame対応。「Prologue」など新しいVSTiを搭載する中堅グレード。
  • Cubase Essential 4 - VST3対応。SE3の後継バージョンであるエントリーグレード。
  • Cubase AI 4 - バンドル用OEM。「Cubase LE」の後継バージョン。主にヤマハのハードウェア製品に添付される。USBドングル不要。
  • Cubase LE 4 - バンドル用OEM。「Cubase LE」の後継バージョン。USBドングル不要。

SXシリーズ

3
  • Cubase SX3 - プロフェッショナルなミュージックプロダクションを高次元で実現するオーディオ&MIDI統合ソフトウェアCubaseシリーズのフラッグシップグレード。ヤマハとスタインバーグが共同開発するStudio Connectionsに対応、ハードウェア機器のトータルリコールも実現。
  • Cubase SL3 - Cubase SX3と同じ高音質オーディオエンジンを搭載するオーディオ&MIDI統合ソフトウェアCubaseシリーズの中堅グレード。
  • Cubase SE3 - Cubase SX3・SL3同等のオーディオ・エンジンをそのまま搭載。質の高い楽曲制作を可能にする基本性能を装備したCubaseシリーズのエントリーグレード。
2
  • Cubase SX2
  • Cubase SL2
1
  • Cubase SX1
  • Cubase SL1
  • Cubase SE1 - STUDIO CASEにバンドルされている。
  • Cubase LE - バンドル用OEM。USBドングルが不要。Audio x48、MIDI x64、VSTi x2、Insertion x2、SEND x4、VST System Link対応、ReWire2対応。VSTiは日本版Ver1.08まではx8。Ver 1.09以降x2に変更。VSTi:LM7、VB1、Universal Sound Module、VSTe:21種類付属。

VSTシリーズ

  • Cubase VST 5.0 / 32
  • Cubase VST 5.0 Score
  • Cubase VST 5.0
  • Cubase TDM
  • Cubasis VST / 24 - Cubasis VST Scoreに、さらに高いオーディオ機能を追加したバージョン
  • Cubasis VST Score - Cubasis VSTに、楽譜作成機能を追加したバージョン
  • Cubasis VST - Cubasis VSTのベーシックバージョン。Mac版は3.0からWin版は3.5からVSTを搭載。

Cubaseシリーズ

  • Cubase 2.0
  • Cubase Audio
  • Cubase Score
  • Cubase

関連項目

外部リンク