「セーファーセックス」の版間の差分

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2009年3月18日 (水) 17:01時点における版

セーファーセックスあるいはセーフセックス:safer sex, safe sex)とは、性感染症およびHIV(以下、性病等)に感染するリスクを減少させる行動をとりながら性交を行うことである。

性病等は直接の挿入や膣内での射精だけではなく、フェラチオクンニリングスなどのオーラルセックス、およびアナルセックスディープキスなどによって、体液や血液が相手の粘膜・傷口に付着することから感染する。そのため、それらが直接接触しないように何らかの道具を使う、あるいはリスクの高い行為自体を避けることである。これは、男女間あるいは男性同士のセックスだけではなく、女性同士のセックスにおいても行うことが推奨される。

セーファーセックスが推奨される理由

セーファーセックスは日本においては未だ十分に意識されているとは言い切れず、また実際の方法についての誤解も多い。これは、実際の性交に関する正しい情報および性教育の機会が不足していること、性について相談できる相手や場所が少ないこと、「道具を使わない方が快感が強い」などの説があること、避妊とセーファーセックスを混同していることなどが挙げられるだろう。

だが、セーファーセックスが広がらないもっとも大きな理由は、「特定の相手としかセックスをしない自分が性病等にかかるわけがない」という考えがあることだろう。確かに不特定多数とリスクの高いセックスをしないことは性病等の予防策のひとつではあるが、しかし、「特定の相手」こそが性病等のウィルスのキャリアーであることも十分考えられる(特にHIVについては、潜伏期が長いことや母子感染という経路があることから、すぐには陽性者であるとはわからない)。

以上のことより、特定の相手としか性交渉を持たないからといって、セーファーセックスをしない理由にはならない。

具体的なセーファーセックス

以下、具体的な方法のうち、代表的なものを羅列してゆく。

  • ペニスの挿入時、およびオーラルセックスの際にはコンドームを使用する。
    射精前に男性器から分泌される尿道球腺液の中にも精液が含まれる可能性があるため、勃起したらすぐに正しい方法で取り付けること。
  • 女性器同士を接触させる際には、直接接触しないようにする。
  • 女性器への直接のオーラルセックスを行わない。
    上記の二つは、専用のデンタルダムがなくても、コンドームを切り開いたものや食品用ラップフィルムなどを使用するだけでリスクは低くなる。(ただし、殺精子剤を使用しているコンドームを利用する場合、そちら側を舐めないように)
  • 肛門への直接のオーラルセックスを行わない。
    こちらも、女性器へのオーラルセックスと同様の方法で防げると考えられる。
  • 傷口がある場所で、相手の傷口や性器・肛門周辺に触らない。
    口腔内は特に傷口の有無がわかりにくいため、注意が必要。
  • 不特定多数の相手との性交を自粛する。
  • 自分もパートナーも、きちんと検査および適切な治療を受ける。
  • ウィンドウピリオドを避けるため、特定相手との交際を始めた時も、最低でも最初の1ヶ月は性交渉を控え、性交渉に至る前にお互いがキャリアでないことを確認するために検査を受ける。

外部リンク