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ろう付けの歴史はきわめて古く明確な起源は分からないが、遺跡からの出土品から見て紀元前3000~2500年頃にはすでに技法が開発されていた事が分かっている。日本へは[[中国]]や[[朝鮮半島]]を通じて伝来したと考えられているが、こちらについても年代等は分からない。[[奈良の大仏]]を建造する際にはんだが使われており、文献上には白鑞(しろめ)と記載されている。後には、「白目」「白鉛(しろなまり)」「はくろう」などと呼ばれるようになった。 |
ろう付けの歴史はきわめて古く明確な起源は分からないが、遺跡からの出土品から見て紀元前3000~2500年頃にはすでに技法が開発されていた事が分かっている。日本へは[[中国]]や[[朝鮮半島]]を通じて伝来したと考えられているが、こちらについても年代等は分からない。[[東大寺盧舎那仏像|奈良の大仏]]を建造する際にはんだが使われており、文献上には白鑞(しろめ)と記載されている。後には、「白目」「白鉛(しろなまり)」「はくろう」などと呼ばれるようになった。 |
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2005年7月10日 (日) 16:21時点における版
ろう付け(鑞付け、ろうづけ)とは、金属を接合する方法の一つで、接合する部材(母材)よりも融点の低い合金(ろう)を溶かして一種の接着剤として用いる事により、母材自体を溶融させずに複数の部品を接合する方法。蝋付けと表記される場合もあるが当て字である。鑞接(ろうせつ)ともいう。部材自体を溶融させないので、融点の異なる異種金属を容易に接合する事ができる。
電気機器の配線等を接合するのに利用されるはんだが有名であるが、金属加工の分野では銀の合金を用いた銀ろうが最も多用されている。
歴史
ろう付けの歴史はきわめて古く明確な起源は分からないが、遺跡からの出土品から見て紀元前3000~2500年頃にはすでに技法が開発されていた事が分かっている。日本へは中国や朝鮮半島を通じて伝来したと考えられているが、こちらについても年代等は分からない。奈良の大仏を建造する際にはんだが使われており、文献上には白鑞(しろめ)と記載されている。後には、「白目」「白鉛(しろなまり)」「はくろう」などと呼ばれるようになった。
作業手順
一般的なろう付けの作業は以下のようになる。
- 母材の接合面に油汚れや酸化膜があるとろうのなじみが悪くなるため母材表面を洗浄する。
- 加熱による母材表面の酸化を防ぐと共にろうの流れを促進させる為フラックスと呼ばれる薬品を接合面に塗布する。
- 部材を組み立て加熱した後、接合部にろうを押し付けて溶かし、ろうを接合面全体に行き渡らせる。
- ゆっくりと冷まし部品全体が一体化したら、必要に応じてフラックスの残滓を除く為や加熱によってできた酸化膜を除く目的で洗浄する。
代表的なろう
- はんだ
- 銀ろう
- 金ろう
- 銅ろう
- りん銅ろう
- 黄銅ろう
- アルミろう