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'''寺島靖国'''(てらしまやすくに、[[1938年]][[2月11日]] -)は、[[ジャズ]]評論家。[[東京都]][[中野区]]出身。[[吉祥寺]]のジャズ喫茶「Meg(メグ)」のオーナー兼マスターとして知られる人物であるが、ジャズとオーディオに関する著書も多数ある。
'''寺島靖国'''(てらしまやすくに、[[1938年]][[2月11日]] -)は、[[ジャズ]]評論家。[[東京都]][[中野区]]出身。[[吉祥寺]]のジャズ喫茶「Meg(メグ)」のオーナー兼マスターとして知られる人物であるが、ジャズとオーディオに関する著書も多数ある。


[[東京都立杉並高等学校]]を経て[[早稲田大学]][[文学部]]独文科卒。1970年にジャズ喫茶「Meg」を開店。その後ジャズに関する著述業を初め、処女作「辛口! JAZZノート」で好評を得て以来、印税収入を元にオーディオ探求にも取り組み、そちらに関する考察も多くものしている。以降、ジャズ雑誌やオーディオ雑誌などに評論やエッセイを発表している。
[[東京都立杉並高等学校]]を経て[[早稲田大学]][[文学部]]独文科卒。1970年にジャズ喫茶「Meg」を開店。その後ジャズに関する著述業を初め、処女作「辛口! JAZZノート」で好評を得て以来、印税収入を元にオーディオ探求にも取り組み、そちらに関する考察も多く発表している。以降、ジャズ雑誌やオーディオ雑誌などに評論やエッセイを発表している。


日本のジャズ趣味・評論の世界で主流である黒人プレイヤー偏重、プログレッシブ志向、芸術性賞揚といった極端な硬派傾向とは一線を画しており、「聴いて楽しい」ことを重視する主義の持ち主。1950年代の白人ジャズや女性ポピュラーボーカルなど、コマーシャリズム偏重を理由に主流派の硬派ジャズファンから軽視・蔑視されがちな種類の絶版作品を積極的に紹介、それら「知られざる作品」を日本でCDとして再リリースすることにも携わっている。ジャズ界の主流から外れることを意に介さず、「趣味に忠実な」辛口批評を躊躇しないポリシーにはジャズファンの間でも賛否両論がある。
日本のジャズ趣味・評論の世界で主流である黒人プレイヤー偏重、プログレッシブ志向、芸術性賞揚といった極端な硬派傾向とは一線を画しており、「聴いて楽しい」ことを重視する主義の持ち主。1950年代の白人ジャズや女性ポピュラーボーカルなど、コマーシャリズム偏重を理由に主流派の硬派ジャズファンから軽視・蔑視されがちな種類の絶版作品を積極的に紹介、それら「知られざる作品」を日本でCDとして再リリースすることにも携わっている。ジャズ界の主流から外れることを意に介さず、「趣味に忠実な」辛口批評を躊躇しないポリシーにはジャズファンの間でも賛否両論がある。

2009年2月1日 (日) 05:50時点における版

寺島靖国(てらしまやすくに、1938年2月11日 -)は、ジャズ評論家。東京都中野区出身。吉祥寺のジャズ喫茶「Meg(メグ)」のオーナー兼マスターとして知られる人物であるが、ジャズとオーディオに関する著書も多数ある。

東京都立杉並高等学校を経て早稲田大学文学部独文科卒。1970年にジャズ喫茶「Meg」を開店。その後ジャズに関する著述業を初め、処女作「辛口! JAZZノート」で好評を得て以来、印税収入を元にオーディオ探求にも取り組み、そちらに関する考察も多く発表している。以降、ジャズ雑誌やオーディオ雑誌などに評論やエッセイを発表している。

日本のジャズ趣味・評論の世界で主流である黒人プレイヤー偏重、プログレッシブ志向、芸術性賞揚といった極端な硬派傾向とは一線を画しており、「聴いて楽しい」ことを重視する主義の持ち主。1950年代の白人ジャズや女性ポピュラーボーカルなど、コマーシャリズム偏重を理由に主流派の硬派ジャズファンから軽視・蔑視されがちな種類の絶版作品を積極的に紹介、それら「知られざる作品」を日本でCDとして再リリースすることにも携わっている。ジャズ界の主流から外れることを意に介さず、「趣味に忠実な」辛口批評を躊躇しないポリシーにはジャズファンの間でも賛否両論がある。

杉並高等学校の同期には日枝久フジテレビ・現会長)がおり、寺島の著書でも時々彼の名前が登場する。

主な著書

  • 『辛口! JAZZノート』(1987年10月 日本文芸社・現在は文庫判が講談社より)
  • 『JAZZリクエスト・ノート』(1989年10月 講談社)
  • 『感情的JAZZコレクション』(1992年7月 講談社)
  • 『吉祥寺JAZZ物語』(1993年4月 日本テレビ出版)
  • 『辛口! JAZZ名盤1001』(1993年9月 講談社)
  • 『JAZZの聴き方に法則はない』(1997年1月 講談社)
  • 『JAZZ晴れ、時々快晴。』(1997年12月 山海堂)
  • 『JAZZオーディオ「快楽地獄」ガイド』(1998年5月 講談社)
  • 『愛と哀しみのジャズカタログ』(2000年11月 小学館)
  • 『JAZZジャイアンツ名盤はこれだ! 』(2001年6月 講談社・安原顕との共著)
  • 『新しいJAZZを聴け!―165名鑑カタログ』(2001年7月 宝島社)
  • 『JAZZオーディオ悶絶桃源郷―寺島流最強システム構築ガイド』(2001年8月 河出書房新社)
  • 『サニーサイドジャズカフェが選ぶ超ビギナーのためのCDガイド』(2001年12月 朝日新聞社)
  • 『楽器でJAZZを楽しもう』(2002年7月 河出書房新社)
  • 『聴かずに死ねるか! JAZZこの一曲』(2002年11月 講談社)
  • 『愛と哀しみのジャズ日記』(2003年5月 河出書房新社)
  • 『JAZZオーディオ寝ても覚めても四苦八苦』(2004年10月 河出書房新社)
  • 『吉祥寺Jazz CafeマスターがすすめるはじめてのJAZZ50+2』(2005年7月 河出書房新社)
  • 『たのしいジャズ入門』(2005年11月 春風社)
  • 『JAZZピアノ・トリオ名盤500』(2006年2月 大和書房)
  • 『疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活』(2007年8月 河出書房新社)

出演ラジオ番組

外部参照リンク