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2008年11月30日 (日) 13:08時点における版

わし座 (Aquila)
略符 Aql
属格 Aquilae
英語での意味 the Eagle
赤経 20 h
赤緯 +5°
観測可能地域の緯度 +85° - - 75°
正中 7月
広さの順位
 - 総面積
22位
652 平方度
明るい星の数
視等級 < 3
3
  • α (アルタイル)
  • γ (タラゼド)
  • ζ (デネブ・アル・オカブ)
最も明るい星
 - 視等級
アルタイル (α Aquilae)
0.77
流星群
  • June Aquilids
  • Epsilon Aquilids
隣接する星座

わし座鷲座Aquila)は星座の一つ。トレミーの48星座のうちの一つ。

わし座α星アルタイル(Altair)は、夏の大三角の頂点のうちの一つである。

特徴

わし座は天の川にあり、多くの明るい星がある。

  • α Aql:固有名アルタイル。アラビア語で鷲を意味する。3重連星である。視等級0.77等、スペクトル型A7V。
  • β Aql:固有名アルシャイン(Alshain)。スペクトル型G8IV。視等級3.71等。アルタイルと同じように3重連星である。
  • γ Aql:固有名タラゼド(Tarazed)。スペクトル型K3II。視等級2.72等。
  • ε Aql:固有名デネブ(Deneb)この名は普通はくちょう座α星に対して使われる。
  • η Aql:明るいセファイド変光星。周期7.177日で視等級3.48等~4.39等に変化する。
  • 15 Aql:光学的二重星。視等級5.4等のK型星の脇に7等の星がある。小さな望遠鏡でも観測可能である。

主な天体

2つ特徴的な惑星状星雲がある。

他に以下のような星団がある。

  • NGC 6709: 視等級6.7等の散開星団
  • NGC 6755: 視等級7.5等の散開星団。
  • NGC 6760: 視等級9.1等の球状星団

歴史

歴史上、2つの新星の観測記録がある。1つめは紀元前389年、金星と同じくらいに明るく輝いた。もう1つはアルタイルよりも明るく輝いた。

由来

わし座の起源は古代バビロニア時代に遡るという説もある。

ギリシア神話によれば、トロイアの王子ガニュメデスがあまりに美しい美少年だったため、ゼウスが神の宴の給仕にするために、鷲の形にしてさらっていった(あるいは、鷲を使いに出して天につれてきた。あるいは、ゼウスが鷲に化けて連れに来た)という。

木星の衛星にガニメデがあるが、この命名もこの同じ神話に基づく。つまり、ローマ神話では木星は大神ユピテル(ギリシャ名ゼウス)であり、そのまわりを回る星であることから、給仕係のガニュメデスから名をもらうことになった。

別の説によれば、プロメテウスの肝臓を食らう鷲であるともいう。

東アジアでは七夕伝説がある。わし座のアルタイルが牽牛星(彦星)という牛飼いの男で、こと座のベガが織女という機を織る娘である。これについては七夕の項目を参照のこと。


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関連項目