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2008年10月22日 (水) 03:26時点における版
ガンマ線天文学( - せんてんもんがく)は観測天文学の一分野で、宇宙から飛来するガンマ線の研究を行なう。ガンマ線を放射する天体は超新星残骸、パルサー、活動銀河核等がある。
概要
ガンマ線は、X線より短い波長領域の光の総称である。発生機構、物質の相互作用はエネルギーと伴に変化する。そのため、波長毎によって区分けされた領域毎に観測装置も異なる。観測天文学的には、ガンマ線を次のように区分けしている。
- 硬X線に区分される領域に相当する100Kev(キロ電子ボルト)領域
- 電子-陽電子の対消滅や原子核の励起状態からのラインスペクトルに相当するMev(メガ電子ボルト)領域
- 100Mev以上、100Gev以下の領域は、高エネルギーガンマ線と呼ぶ。
- 100Gev以上の領域は、超高エネルギーガンマ線と呼ぶ。
なお、発生機構としては、3以上は銀河核内での超新星爆発やビッグバンなど宇宙規模クラスの現象ではないと生じない。
主な観測装置
- γ線領域を観測するためには、光電子倍増管やマイクロチャンネルプレートを、大気中に向けてγ線から生じる反応光を測定したり、反応から生じるチェレンコフ光などを観測する。
- 鉛ガラスを取り付けた検出器を載せた観測装置を、気球や人工衛星に搭載して直接観測する。
- γ線スペクトル測定を目的とした専用の検出器を、気球や人工衛星に搭載して直接観測する。