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2008年10月6日 (月) 22:12時点における版

シロカブト

グラントシロカブト
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: コガネムシ科 Scarabaeidae
亜科 : カブトムシ亜科 Dynastinae
: ヘラクレスオオカブト属 Dynastes
亜属 : シロカブト亜属
和名
シロカブト亜属
英名
white beetle

シロカブト亜属(白兜・学名(属名)Dynastes)は、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科・カブトムシ亜科・真性カブトムシ族・ヘラクレスオオカブト属に分類される昆虫の一種。名前は体色が白っぽいことから(しかしヒルスシロカブトなどほとんどの種は白というよりは黄色っぽい色をしている)。

分布

北アメリカ南部から、中央アメリカ一帯に生息し、新大陸を代表するカブトムシ類となっている。

しかし、同属のヘラクレスオオカブトよりも遙かに小さく、多くの種類は日本のカブトムシよりも小型であり、代表種のグラントシロカブトは体長は最大でも70mm程で、日本のカブトムシの大型個体には及ばない。

この系統で最大のヒルスシロカブトでも、最大でも90mmほどで、ヘラクレスやゾウカブトといった、他の南米産の巨大種と比べても小さい。

角がやや短いために、闘争面でもヘラクレスオオカブトなどに比べて、あまり激しくはないといわれる。

生態

日本のカブトムシと同じく、幼虫は腐植土や、朽ち木の下に生息し、そこの腐食物や朽ち木を食べて成長する。

成虫は夜行性で、場合によっては昼間も活動する。樹液や熟れた果実に集まり、または木の幹を傷つけてそこからにじみ出てくる樹液を吸う。

野外に出てからの成虫の寿命は比較的短く、数ヶ月ほどであるとされる。

種類

グラントシロカブト
ヒルスシロカブト
ティティウスシロカブトのメス
  • ミヤシタシロカブト Dynastes miyashitai
    メキシコ南部プエブラ州テフアカンにのみ棲息する。名前は標本商の宮下哲夫に由来する。ヒルスシロカブトに近いが、色はグラントシロカブトのほうに似ている。

飼育

同じ属に属するヘラクレスオオカブトと殆ど同じでよいが、この種の卵は半年間もまったく孵化せず、ある日突然孵化することもあるので注意が必要。孵化してしまえば成長にそれほど時間はかからないが、羽化後繁殖が可能になるまでは少なくとも2ヶ月・長いと3ヶ月は必要である。