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2008年9月17日 (水) 14:09時点における版
スポーツ仲裁裁判所(スポーツちゅうさいさいばんしょ、CAS: Court of Arbitration for Sport)とは、国際オリンピック委員会によって1984年設立され、スポーツで起きたトラブルを、裁判所ではなく、スポーツ界の枠内で解決をめざすことを目的とした一審制の仲裁機関のことである。
日本語では「裁判所」という名前であるが、これは一種の誤訳であり、英語名から明らかなように、実際は仲裁機関である。
1994年にIOCから独立、スポーツ仲裁裁判所を運営するスポーツ仲裁国際理事会 (ICAS: The International Council of Arbittration for Sport) が設立された。
本部はスイスのローザンヌにあり、仲裁人は世界85カ国、250人強のスポーツ知識のある法律専門家で構成される。
CASでは、ドーピングを巡る裁定、競技結果の判定、出場資格の認定、等を仲裁する。
仲裁申し立て事例
日本からは、仲裁の申し立て事例は少ない。
- 日本水泳連盟のシドニーオリンピック代表の選考基準が不明瞭であることを提訴した千葉すずの申し立て。
- Jリーグから科されたドーピング禁止規定違反の処分取り消しを求めた川崎フロンターレ・我那覇和樹の裁定では、2008年5月28日に我那覇の主張を全面的に認め、出場停止6試合の処分を取り消した。また、Jリーグに対しては我那覇が負担した弁護士費用などのうち2万ドル(約210万円)を支払うように求めた。
関連項目
- 日本スポーツ仲裁機構(日本のスポーツ仲裁裁判所)
- 世界アンチ・ドーピング機関
- 日本アンチ・ドーピング機関