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2008年8月25日 (月) 03:19時点における版
儀礼称号(ぎれいしょうごう、courtesy title)とは、儀礼的に名乗る称号。主にヨーロッパの王族、貴族において爵位、称号を有する当主以外の家族が、儀礼的にそれに準じる称号を名乗る事を言う。また、公的な貴族制度がなくなった国においては貴族の称号は全て儀礼的称号といえる。
イギリス貴族の儀礼称号
イギリスの貴族において正式な貴族(peer)は当主一人であるが、その家族も身分に従った儀礼的な称号(courtesy title)で呼称される。伯爵(Earl)以上の貴族で、複数の爵位(subsidiary titles)を有する場合、その継嗣者は当主の本爵位以外のいずれかの爵位を名乗ることができる(例えばノフォーク公爵の長男がアルンデル伯爵を名乗る)。それ以外の子女や子爵以下の貴族の全ての子女は、当主の身分に準じてロード(Lord)、レディ(Lady)、オナラブル(Honourable)の称号が許される。
あくまで儀礼称号は特定の爵位、またはそれに関連する称号を称することを許されたに過ぎず、身分は平民(Commoner)である。なお、貴族の当主の夫人の称号(伯爵夫人など)は正式な称号である。しかし、自らの権利で爵位を有する女伯爵等とは区別される。