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2008年5月27日 (火) 15:59時点における版

株式会社ニコン
Nikon Corporation
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 100-8331
東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 富士ビル
設立 1917年(大正6年)7月25日
業種 精密機器
法人番号 5010001008763 ウィキデータを編集
事業内容 カメラ、顕微鏡、双眼鏡、メガネ、半導体製造装置(ステッパー)など、光学機器の設計、製造
代表者 苅谷道郎(取締役社長兼CEO兼COO)
資本金 646億7500万円
売上高 単体:6,063億円(2007年3月期)
連結:8,228億円(2007年3月期)
従業員数 4,629名(2007年3月31日現在)
外部リンク http://www.nikon.co.jp/
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株式会社ニコンNikon Corporation )は、カメラデジタルカメラ双眼鏡顕微鏡ステッパーメガネなど、光学機器の大手メーカーであり、三菱グループの一員でもある。

ブランド名及び社名であるニコンNikon )は、元の社名である日本光學工業NIPPON KOGAKU K.K. )の日本光學の部分を略したものである。かつてアメリカでは「ナイコン」と発音していたが、ブランドの浸透に伴って「ニコン」の発音が大勢となっている。

2006年1月12日にフィルムカメラ部門を大幅に縮小しデジタルカメラ部門に集中することを発表した。デジタルカメラの一部機種は三洋電機からのOEMによる供給である。

本社は東京都千代田区丸の内三丁目2番3号 富士ビル。

社史

  • 1917年 - 光学兵器の国産化を目的として、東京計器製作所、岩城硝子製造所、藤井レンズ製造所が合同し、三菱の資本により「日本光學工業株式會社」を設立。主に海軍むけの光学兵器を開発・製造。(東京光学機械が主に陸軍むけだったため、「陸のトーコー、海のニッコー」と呼ばれた)
  • 1931年 - 写真レンズの商標を「ニッコール」(Nikkor )と決定。
  • 1933年 - 九一式高射装置を完成。
  • 1938年 - 九八式測的盤を完成。「武蔵」「大和」に搭載。
  • 1945年 - 第二次世界大戦終結に伴い、主として民生品の生産に転換。6×6cm判二眼レフカメラ、35mm高級カメラの製造を検討。
  • 1946年 - 35mmカメラの名を「ニコン」(Nikon )と決定。結果的にブランド名、そして社名となる。
  • 1948年 - 「ニコン」(後に「ニコンI」と呼ばれる)を香港に初出荷。画面サイズは24×32mmのいわゆるニホン判。
  • 1946年 - 眼鏡レンズ「ポインタール」発売。
  • 1950年 - 「ニコンS」を発売。ライフ誌のハンク・ウォーカーHank Walker )は、ニッコールを朝鮮戦争の取材に携行、ニューヨーク・タイムズにその優秀性を報告する。
  • 1952年 - ニッコールクラブ設立。
  • 1953年 - 後に多くの日本製カメラを扱うようになるジョセフ・エーレンライヒJoseph Ehrenreich )がアメリカでの販売を担当する。
  • 1954年 - 実体顕微鏡SM型、レベルE型を発売。
  • 1957年 - 「ニコンSP」を発売。現在では「ライカM3」にならぶ名機として高い評価を得ている。
  • 1959年 - ライカ判一眼レフカメラ「ニコンF」を発売。「ニコンSP」をベースに設計された、最初のプロ用一眼レフカメラ。
  • 1961年 - 8ミリカメラ「ニコレックス-8」を発売。
  • 1962年 - 国産初の大型天体望遠鏡「91cm反射望遠鏡」を東京天文台(現国立天文台)岡山天体物理観測所に設置。フォトマスク製作用レンズ「ウルトラマイクロニッコール105mmF2.8」を発売。
  • 1963年 - La Spirotechniqueとの提携により、レンズ交換式水中カメラを開発し、「ニコノス(NIKONOS)として発売。
  • 1968年 - 創立50周年を記念して銀座三丁目にニコンサロンを開設。
  • 1971年 - ライカ判一眼レフカメラ「ニコンF2」発売。世界初の一眼レフ用オートフォーカスレンズ「AFニッコール80mmF4.5」を試作。精密光波測距装置「MND-2」発売。
  • 1974年 - 東京天文台木曾観測所に「105cm シュミットカメラ」設置。
  • 1980年 - 日本初のLSI製造用ステッパーNSR-1010Gを発売。
  • 1980年 - ライカ判一眼レフカメラ「ニコンF3」発売。
  • 1980年 - 「ニコンF3」を元にしたスペースシャトル用ライカ判一眼レフカメラをアメリカ航空宇宙局に納入。
  • 1982年 - 「カラービデオカメラ S-100」を発売。ウェハ検査顕微鏡装置「OPTISTATION」(オプチステーション)発売。
  • 1983年 - 「35mmダイレクト電送装置 NT-1000」を発売。報道機関むけ。
  • 1984年 - MO、MO再生装置の開発を発表。
  • 1986年 - TVカメラ用レンズ「TVニッコールレンズ S15×9」発売。
  • 1987年 - X線ステッパー「SX-5」発売。
  • 1988年 - 「株式会社ニコン」に改称。電子スチルカメラ「ニコンQV-1000C」を発売。
  • 1988年 ライカ判オートフォーカス一眼レフカメラ「ニコンF4」発売。
  • 1990年 - タイにNikon Co., Ltd.設立。
  • 1992年 - 世界初で唯一のAF一眼レフ水中カメラ「ニコノスRS」を発売。
ニコンF801(1988)
ニコンAC-2Eデータリンクシステム(1993)
  • 1995年 - 一眼レフタイプのデジタルカメラ「ニコンデジタルスチルカメラE2/E2s」を富士フイルムと共同開発。
  • 1996年 - ライカ判オートフォーカス一眼レフカメラ「ニコンF5」発売。
  • 1997年 - コンパクトタイプのデジタルカメラ「COOLPIX100」
  • 1999年 - デジタル一眼レフカメラ「ニコンD1」発売。
  • 2000年 - オランダにNikon Holdings Europe B.V.を設立。
  • 2001年 - マレーシアにNikon Sdn.Bhd.を設立。
  • 2002年 - 中国に尼康光学儀器有限公司を設立。
  • 2003年 - ニコンのすべての製作所がゼロエミッション達成。
  • 2003年 ポーランドに Nikon Polska sp.z.o.o.を設立。
  • 2003年 中国上海に尼康儀器有限公司 を設立。
  • 2004年 - ライカ判オートフォーカス一眼レフカメラ「ニコンF6」発売。
  • 2006年 - デジタルカメラ事業に経営資源を集中するため、フィルムカメラ関連事業を大幅縮小した。
  • 2006年 - アルジェリアで開かれた国連子供環境ポスター原画コンテストの授賞式で、ニコンは入賞者となった12歳のキューバ人少年に、米国によるキューバ経済制裁を理由に賞品のデジタルカメラを贈呈しなかったことが海外メディアにおいて大きく取り上げられた。

事業

事業規模としては2004年3月期時点でカメラなど映像事業が売上げの56%、半導体製造装置などの精機事業が同31%、光学測定器・顕微鏡などのインストルメンツ事業が同9%となっている。

カメラ

ライカ判一眼レフカメラのニコンFシリーズ、デジタル一眼レフニコンDシリーズ、コンパクトデジタルカメラCOOLPIXシリーズなどで知られる。特にデジタル一眼レフカメラはそれまで首位だったキヤノンを抜いて2007年国内年間シェアNo.1である(BCN調べ)。

天体望遠鏡

受注生産による天文台向け大型望遠鏡や周辺装置を手掛けているほか、一時期、小型で個人むけの屈折式天体望遠鏡を量産していた。

双眼鏡

天文、バードウォッチング、船舶等多分野で幅広く使われている。

半導体製造装置

半導体液晶ディスプレイの製造に用いる露光装置であるステッパー(縮小投影型露光装置)を1980年に日本で初めて製品化し、以後日本および世界市場で事業を行っている。2003年度出荷台数において、世界シェア44%(ガートナー調べ)と首位の座を占める。紫外線を用いたi線ステッパーのほか、KrF,ArFエキシマレーザー・ステッパーやEB(電子ビーム)露光装置などの最先端の装置に強みがある。

子会社

参考文献

関連項目

外部リンク

  • Aqualung France (旧 La Spirotechnique、NIKONOSのベースとなったCalypsoを開発)