「カプレカー数」の版間の差分
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'''カプレカ数'''(カプレカすう、Kaprekar Number)とは、 |
'''カプレカ数'''(カプレカすう、Kaprekar Number)とは、次のいずれかで定義される[[整数]]である。 |
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#桁を並べ替えて最大にしたものから最小にしたものの差を取ったとき、元の値に等しくなるもの |
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整数を2乗し、それが偶数桁 2''n'' 桁である場合は先頭 ''n'' 桁と末尾 ''n'' 桁に分け、奇数桁 2''n'' + 1 桁である場合は先頭 ''n'' 桁と末尾 ''n'' + 1 桁に分けて和を取る。この操作によって元の値に等しくなる数をカプレカ数と呼ぶ。 |
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整数を2乗し、前のn桁と後ろのn桁または(n+1)桁に分けて和を取ったとき、元の値に等しくなる数のことである。 |
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この定義でのカプレカ数は、小さな順に |
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:[[1]]、[[9]]、[[45]]、[[55]]、[[99]]、297、[[703]]、[[999]]、[[2223]]、[[2728]]、[[4879]]、[[4950]]、[[5050]]、[[5292]]、…({{OEIS|id=A006886}}) |
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である。 |
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この定義でのカプレカ数は、小さなほうから [[1]]、[[9]]、[[45]]、[[55]]、[[99]]、[[297]]、[[703]]、[[999]]、[[2223]]、[[2728]]、[[4879]]、[[4950]]、[[5050]]、[[5292]]、7272、7777、9999、17344、22222、38962、77778、82656、95121、99999、142857、148149、181819、187110、208495、318682、351352、356643、390313、461539、466830、499500、500500、533170 ……となる。 |
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例えば、7641 - 1467 = 6174 であるから、[[6174]] はこの意味でのカプレカ数であり、4桁では唯一のものである。この定義でのカプレカ数は、小さな順に |
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:[[0]], [[495]], 6174, 549945, 631764, 63317664, 97508421, 554999445, 864197532, 6333176664 … ({{OEIS2C|id=A099009}}) |
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すべての桁が同じ値ではない(いくつかの桁は同じ値でもよい)整数を、桁を並べ替えて最大にしたものから最小にしたものの差を取り、この操作を繰り返したときにある一定の値になる数のことである。 |
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である。なお、容易に分かるように、この定義でのカプレカ数は全て[[9]]の[[倍数]]である。 |
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最初の数として 2005 を取り、上記の操作を繰り返すと |
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:5200 - 0025 = 5175 |
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:7551 - 1557 = 5994 |
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:9954 - 4599 = 5355 |
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:5553 - 3555 = 1998 |
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:9981 - 1899 = 8082 |
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:8820 - 0288 = 8532 |
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:8532 - 2358 = 6174 |
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:7641 - 1467 = 6174 |
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となり、6174 |
となり、後は 6174 が繰り返される。どのような4桁の数でも最終的に 0 または 6174 になることが確かめられる。カプレカ自身は4桁の数のみ考察したが、任意の桁で同じことが考えられる。ある与えられた桁数の整数は有限個であるから、この操作の繰り返しにより、必ずループが現れる。その周期が 1 である場合にそれをカプレカ数と呼ぶのである。 |
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同様に3桁で最初に |
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685を使った場合、 893を使った場合、 |
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*865 - 568 = 297 983 - 389 = 594 |
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*972 - 279 = 693 954 - 459 = 495 |
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*963 - 369 = 594 954 - 459 = 495 |
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*954 - 459 = 495 |
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*954 - 459 = 495 |
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となり、[[495]]である。 |
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ちなみにこの定義でのカプレカ数は全て[[9]]の[[倍数]]である。(証明は容易【ヒント:[[合同式|mod]]9で考えること】) |
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*{{MathWorld|title=Kaprekar Routine|urlname=KaprekarRoutine}} - 第2の定義によるカプレカ数 |
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[[Category:整数の類]] |
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*[http://homepage1.nifty.com/Hagure/kapu.html カプレカ数] 第2の定義によるカプレカ数 |
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[[cs:Kaprekarova konstanta]] |
[[cs:Kaprekarova konstanta]] |
2008年3月22日 (土) 16:43時点における版
カプレカ数(カプレカすう、Kaprekar Number)とは、次のいずれかで定義される整数である。
- 2乗して前の部分と後ろの部分に分けて和を取ったとき、元の値に等しくなるもの
- 桁を並べ替えて最大にしたものから最小にしたものの差を取ったとき、元の値に等しくなるもの
定義1
整数を2乗し、それが偶数桁 2n 桁である場合は先頭 n 桁と末尾 n 桁に分け、奇数桁 2n + 1 桁である場合は先頭 n 桁と末尾 n + 1 桁に分けて和を取る。この操作によって元の値に等しくなる数をカプレカ数と呼ぶ。
例えば、2972 = 88209 であるが、これを前の2桁 88 と後ろの3桁 209 に分けて足すと、88 + 209 = 297 となるので、297 はカプレカ数である。
この定義でのカプレカ数は、小さな順に
である。
定義2
整数の桁を並べ替えて、最大にしたものから最小にしたものの差を取る。この操作によって元の値に等しくなる数をカプレカ数と呼ぶ。
例えば、7641 - 1467 = 6174 であるから、6174 はこの意味でのカプレカ数であり、4桁では唯一のものである。この定義でのカプレカ数は、小さな順に
である。なお、容易に分かるように、この定義でのカプレカ数は全て9の倍数である。
最初の数として 2005 を取り、上記の操作を繰り返すと
- 5200 - 0025 = 5175
- 7551 - 1557 = 5994
- 9954 - 4599 = 5355
- 5553 - 3555 = 1998
- 9981 - 1899 = 8082
- 8820 - 0288 = 8532
- 8532 - 2358 = 6174
- 7641 - 1467 = 6174
となり、後は 6174 が繰り返される。どのような4桁の数でも最終的に 0 または 6174 になることが確かめられる。カプレカ自身は4桁の数のみ考察したが、任意の桁で同じことが考えられる。ある与えられた桁数の整数は有限個であるから、この操作の繰り返しにより、必ずループが現れる。その周期が 1 である場合にそれをカプレカ数と呼ぶのである。
外部リンク
- Weisstein, Eric W. "Kaprekar Number". mathworld.wolfram.com (英語). - 第1の定義によるカプレカ数
- Weisstein, Eric W. "Kaprekar Routine". mathworld.wolfram.com (英語). - 第2の定義によるカプレカ数