「コミックボンボン」の版間の差分

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* [http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/7877/index.htm KCBMリスト]
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* [http://www.fukkan.com/fk/GroupList?gno=2018 復刊ドットコム内特集ページ]
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2008年2月29日 (金) 11:08時点における版

コミックボンボン』とは講談社1981年から2007年まで発行していた小学生向け月刊漫画雑誌である。ライバル誌『コロコロコミック』同様にゲームメーカーや玩具メーカーとのタイアップ作品が多かったが、近年は少なめであった。愛称はボンボン

誌名の由来

以前、誌名の由来に関する質問が読者コーナーに出たことがある。創刊から在籍するスタッフが編集部には居ないことから、由来については明らかになっていない。過去に本誌と単行本のマスコットキャラクターに爆弾を擬人化したキャラクターを使用していたことから、「爆弾」と「爆笑」をかけているのではないかなどと推測されることが多い。

歴史

創刊時

コロコロコミック(小学館)に対抗する形で企画され、1981年10月15日に創刊。2ヵ月後に2号を発刊し、その後月刊化される。ホビー漫画・お色気漫画(パンチラが中心)・ギャグ漫画、そして当時注目されていた『機動戦士ガンダム』を中心に据える。ちなみに、当初はスパットマンXアニメ化させる約束を担当の漫画家と結んでおり、アサツー ディ・ケイとのアニメ化の締結までには至ったものの、小学館の妨害に遭い実現しなかったと、初代編集長がチャンネル北野でのインタビューで語っている。

ガンプラブームからの発展

中高生や青年層などに巻き起こったガンダムブームが小学生以下にもガンプラから火がつき始めたのに注目し、本誌でもガンプラをメインに扱う特集を組むようになる。プラモで戦う『プラモ狂四郎』や既存商品の改造テクニックなどと連動し、一大ガンプラブームを巻き起こし、パーフェクトガンダムを始めとした本誌がオリジナルとなるガンプラが登場するなど、大きな影響を与えた。MSVの発展にも大きく貢献し、ガンダムの資料としての価値もあると言われ、『エースパイロット列伝』は特に評価されている。以後本誌はガンダムと密接なつながりを持つようになった。またガンダムの影響でリアルロボットアニメが多数作られた中、『太陽の牙ダグラム』『装甲騎兵ボトムズ』も漫画版が連載され、プラモデルも『狂四郎』や特集記事に登場している。

ファミコンブームでは、『ファミコン風雲児』『ファミ拳リュウ』を連載。シールブームでは、コロコロの『ビックリマン』(天使VS悪魔)シールに、『レスラー軍団』シール、『秘伝忍法帖』シールなどで対抗した。

その後も『SDガンダム』『ロックマン』などの人気作品を題材とした特集や漫画を連載し、ブームを巻き起こした。また、オリジナル漫画に関しても良好な作品が多く輩出された。特に『SDガンダム BB戦士』シリーズの”武者ガンダム”の大ブレイク時[1]には、部数でコロコロに肉迫した。

この時期のいずれか数年程度を本誌の黄金期とする読者は多い。具体的にどの年とするかは世代によって分かれるが、「MSVのメディアミックスが行われていた創刊当初」「SDガンダムブームで部数がもっとも多かったと言われる1980年代末期〜1990年代前半」「対象年齢高めの漫画(『温泉ガッパ ドンパ カパランテ伝説』など)、記事でも『新世紀エヴァンゲリオン』やアメコミのフィギュアなど異様にマニアックな題材を扱っていた1995年1997年頃」などが挙げられる。

衰退

ポケットモンスター』の爆発的ブームを境に、同作とのタイアップを打ち出したコロコロとの差が開き始める。その後も『ベイブレード』『ビーダマン』『デュエル・マスターズ』『ムシキング』などで強力なタイアップを続けるコロコロに、年少層の新規読者は大きく流れていった。加えて、本誌で長年展開していた『ロックマン』シリーズも、カプコンの宣伝戦略の転換により『エグゼ』シリーズがコロコロの方でシリーズ展開を開始する。

本誌も無闇とも言えるタイアップ路線を取り、中には『メダロット』『ロボットポンコッツ』『MOZ』など成功したものもあるが、多くは惨敗に近い結果に終わった。本誌の仕掛けたホビーは注目されにくくなり、コロコロに圧倒的な大差を付けられてしまう。デラックスボンボンなどの増刊も、1990年代後半頃には全て廃刊した。

一般に、1998年1999年頃を指して本誌の暗黒期とされる。この直前には、『王ドロボウJING』『おきらく忍伝ハンゾー』『ロックマンX』など児童誌連載とは思えないほどレベルの高い漫画が連載されていたが、編集長の交代によって『JING』が月刊マガジンZへ移籍し、それ以外は全て打ち切られている。当時の編集長は「雑誌そのものや本来の読者層に影響を与えかねないマニアックな要素を削るために取った方針」と話した[2]。また、一説では人気がなくなったのではなく、作者を冷遇したことで離反を招いたとも言われている。

しかし、上記の様に成功したタイアップ漫画などもあり、また、『メダロット』『真・女神転生デビルチルドレン』『サイボーグクロちゃん』が流行っていた2000年前後こそが黄金期とする意見もあり、一概に暗黒期と呼べないとも言える。ただし、この3作品ともアニメは制作会社関係でトラブルがあり、『メダロット』はシリーズ切り替わり時に製作会社・スタッフが大幅に変更され、『デビチル』はシリーズ放映中に制作会社が交代、『クロちゃん』に至ってはアニメの人気が高かったにもかかわらず製作会社の倒産により終了している。

大幅なリニューアル

2006年1月号から誌面が大判化され、同時に誌面の刷新と連載陣の大幅リニューアルが決行された。ホビー関係の記事をほとんど廃止し、講談社の他誌からの作家が急激に増えた。新人募集で大賞などが数年連続で表れなかったことによる新人不足の打開策の可能性もある。

さらに、同年7月号からは長年から続いていたロゴマークが”マガジン”風になり、同時にコミックスの背表紙についていたマスコットキャラの”Bゴン”も”爆弾マーク”に変更された(ただし一部リニューアル以前から続く作品の単行本や、以前のものと装丁を合わせた『海の大陸NOA』3巻などでは継続してBゴンが用いられた)。

増刊に関しては、2006年9月29日にファンタジー専門の『アブラカダブラ』と、2006年10月5日にガンダム専門の『ガンダムマガジン』の2冊を10年振りにボンボン増刊(ガンダムマガジンについては以前にも発刊していた)として発刊した。これらは『ネギま!?neo』と『ガンダムALIVE』の宣伝を兼ねていたと見られる。

しかし、リニューアル後も部数低迷に歯止めがかからず、発行部数が10万部から5万部にまでに落ち込んだ。その後、『デルトラ・クエスト』のヒットにより多少勢いを取り戻し、2007年には同作と『ゲゲゲの鬼太郎』を大きくプッシュした。かつての大黒柱だった『SDガンダム』は人気が低迷し、『武者番長風雲録』『SDガンダム三国伝』の扱いは前記2作品よりも低いという見方もある。また、読みきりや新連載、打ち切りなども増えた。本自体の分厚さは当初は大判前より薄いものだったが、紙質の変更により次第に『月刊少年ガンガン』や『デラックスボンボン』並みの厚さとなった。

休刊の発表

2007年6月下旬にいしかわじゅんmixiおよび自身のサイトの日記で休刊を示唆する発言をした。公式な情報で無いにもかかわらずニュースサイトや匿名掲示板などで情報が流れ、漫画家や新旧読者を含めて大きな騒ぎとなった。そして部数低迷のため、2007年12月号(11月15日発売)をもって休刊することが同年7月17日に講談社より正式に発表されるに至り、2007年11月号のボンボン本誌でも休刊を発表した。最終号となる12月号で連載されていた漫画のほとんどが終了し、『デルトラ・クエスト』などの一部の未完作品の受け皿としてテレビマガジンの増刊となる漫画誌「テレビマガジンまんが増刊」を発刊すると発表された。この漫画誌と後述の月刊少年ライバルとの関連性は不明。

講談社側は来春に中学生向けマンガ誌『月刊少年ライバル』の創刊を発表したが、ボンボンのコンセプトとは異なる。

以前本誌に『爆笑戦士! SDガンダム』などを連載しつつも諸事情から編集部側とは敵対していた佐藤元は、休刊発表と同日に自身のブログでいくつかの苦言に織り交ぜて、編集側のやり方に関する非難とともに無念の意を露にしていた[3]

連載漫画の特徴

児童・幼年向けを対象としているが、「プラモの改造などの少々マニアックなもの」「暴力的な要素が強いもの」「哲学的なもの」「お色気要素の強いもの」など濃い内容かつインパクトの強い漫画が載せられることもあり、その特殊性も読者に広く知れ渡っている。また、「ボンボンを読むとオタク趣味に走るようになる」といった俗説が流布することもあった。

最終回を含んだ単行本が出されていない場合が多い。また、単行本化自体がされない作品も多いほか、発刊される単行本についても冊数が少ない。そのため、単行本自体の入手が困難な場合があり、復刊が望まれ、一部に復刊ドットコムの協力で復刊されたものもある。当然、それらはほかの雑誌にも言えることであるが、ボンボンの場合は「営業部側の売上の見込み判断」によるものだという。

『海の大陸NOA』や『ロックマンX』などが打ち切り・放置されたり、また『トップス』は「第1部完・次々号より再開」と予告をしておきながら結局再開されないままということもあった。未単行本化作品もいくつかある。

その他関連項目

CS放送では、専門番組として『ボンボンチャンネル』が放送されていたこともあった。

また、創刊25周年として『チャンネル北野』(フジテレビ721)では特集も組まれ、2006年8月31日から2006年9月6日まで放送された。ほか、CONTINUE36~37号では元編集長の池田新八郎が、同誌38号でもほしの竜一がインタビューに応じている。

ガンダムシリーズとの関わり

上記にも記述してあるとおりガンダムシリーズと関わりがあり、本誌がガンダムシリーズに影響を与えた要素がいくつかある。たとえばフルアーマーガンダムは元々「プラモ狂四郎」に登場したパーフェクトガンダムをリファインしたものである。「モビルスーツバリエーション」についても参照。SDガンダムについても、SDガンダムを中心としたMSV「SDV」を展開し、SDガンダムを一つの「キャラクター」として認知させ独自の路線を築いた。

また、MSV90エースパイロット列伝などの本誌掲載特集は別の書籍でまとめられることが少ないため、それらの情報を閲覧するにはその特集が書かれた月のボンボンを参照するしかない。 アニメのコミカライズも『機動戦士Ζガンダム』から『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』まで、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』を除くすべての作品で行われていた。

しかし、ガンダムエース角川書店)の創刊以降は完全なガンダム専門誌である同誌に押され、『機動戦士ガンダムSEED』以降は完全に主導権を奪われている。

主な漫画作品

誌面大判化前から連載中の漫画作品

誌面大判化後に掲載を開始した作品

最近まで掲載されていた代表的な漫画作品

誌面大判化後に掲載を開始し、終了した作品

連載を終了した掲載作品

1980年代

1990年代

2000年代

読みきり作品

  • 1981年11月号 『ボロ猫ボロ』:石川球太
  • 1981年11月号 『ロリーポップ』:ミスターどおなっつ
  • 1981年11月号 『ゴロにゃん』:石川球太
  • 1982年02月号 『パニックベストテン』:沢田ユキオ
  • 1982年02月号、1982年05月号 『アイあいロック』:高島しげる
  • 1982年09月号、1982年11月号 『かいけつカッコマン』:細井雄二
  • 1982年10月号 『SOS!カラフルマン』:ごとうかずお
  • 1982年11月号 『ヒットくん』:えびはら武司
  • 1982年12月号 『ドッジボーイとび太』:高島しげる
  • 1983年02月号 『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』:原作・松本零士、作画・のなかみのる
  • 1984年09月号 『闇に浮かぶ手』:石原しゅん
  • 1984年10月号 『血を吸うマンション』:原作・安井尚志、作画・近藤和久
  • 1985年02月号 『ひょうきんまんがスペシャル』:やまと虹一、山口博史、佐藤元、坂本しゅうじ、他
  • 1985年11月号(前編)、1985年12月号(後編) 『熱風の拳』(読みきり版):上田久治
  • 1986年02月号 『オニマル先生』:暴竜力
  • 1986年02月号(前編)、1986年03月号(後編) 『闘魂野球軍』:しもさか保
  • 1986年04月号(前編)、1986年05月号(後編) 『合体ポリス ユニオン』:川三番地
  • 1986年05月号(前編)、1986年06月号(後編) 『死に神カムルチー』:原作・田水一郎、作画・出井州忍
  • 1986年06月号 『ファミコンハウツーまんが ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境』:みやぞえ郁雄
  • 1986年07月号 『ファミコンハウツーまんが 魔界村』:みやぞえ郁雄
  • 1986年07月号 『ファミコン殺人事件』:細井雄二 ※読者参加企画あり
  • 1986年08月号 『ファミコンハウツーまんが スーパーマリオブラザーズ2』:みやぞえ郁雄
  • 1986年08月号 『6年おじさん組だぞ!』(読みきり版):ぼおりゅうりき(暴竜力)
  • 1986年09月号 『ファミコンハウツーまんが がんばれゴエモン!からくり道中』:みやぞえ郁雄
  • 1986年11月号 『ファミコンハウツーまんが スーパースターフォース』:みやぞえ郁雄
  • 1986年12月号 『ファミコンハウツーまんが トランスフォーマー コンボイの謎』:みやぞえ郁雄
  • 1987年06月号 『さんまの名探偵』:二宮博彦

過去の主な掲載作品(漫画家別)

企業との提携

タイアップ

メディアミックス

マスコットキャラクターと読者コーナー

  • ボン太
  • Bゴン
水谷謙之助がデザインした王冠をかぶった恐竜。AゴンやHゴンなどアルファベットの数だけ親戚がいる。

未収録作品(最終話未収録含む)

並び順は、作者の名簿順。

最終話(または一部)未収録

未単行本化作品

増刊関係

関連企業

競合誌

脚注

  1. ^ 将ガンダムやガンダム大将軍と言った人気アイテムの発売された『武者七人衆編』後半や、3人の主人公や当時の最大アイテム大光帝の登場した『地上最強編』などの時期
  2. ^ CONTENIUEでの対話(後編)より
  3. ^ 該当ブログ[1][2]

関連項目

外部リンク