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2008年2月16日 (土) 02:39時点における版
独立栄養生物(どくりつえいようせいぶつ、autotroph)は、無機化合物(二酸化炭素、重炭酸塩など)だけを炭素源とし、無機化合物または光をエネルギー源として生育する生物をいう。食物連鎖では生産者に当たる。従属栄養生物(heterotroph)の逆。
独立栄養生物は、エネルギー源により2つに分けられる:
- 光合成独立栄養生物(photoautotroph):植物やそのほか多くの光合成生物をいう。
- 化学合成独立栄養生物(chemoautotroph):無機化合物(硫化水素、アンモニア、2価鉄イオンなど)を酸化してエネルギーを得る細菌(化学合成細菌)をいう。
ただし、エネルギーは光から得るが炭素は有機化合物から得る、光合成従属栄養生物もある。食虫植物は、虫を炭素源ではなく窒素源としている(また必須ではない)ので、独立栄養である。寄生植物は完全または部分的に従属栄養である。
独立栄養生物はあらゆる生態系の食物連鎖において不可欠の存在である。環境からエネルギーを取り出し、生育に必要な有機化合物の合成に用いる。従属栄養生物は独立栄養生物またはその生産物を炭素源として利用する。従って従属栄養生物である動物、菌類や多くの細菌などはエネルギーと栄養の両面で独立栄養生物に依存している。