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* [[マツダ・ロードスター]] (3代目RHT)


[[Category:乗用車のボディスタイル|ろおとすたあ]]
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2007年10月25日 (木) 16:42時点における版

ロードスター (roadster) は、オープンカーのひとつ。古典的には、2座席で開閉式の窓や屋根を持たないオープンカーを指す用語として北米で使われていた。イギリスで「スパイダー」 (spyder) 、イタリアで「バルケッタ」 (barchetta) と、当時それぞれ呼ばれていた車種が相当する。

1989年に登場したマツダ・MX-5(ミアータ)/ユーノス・ロードスターが「ロードスター」を名乗って以降、現代では2座席もしくは実質的に2人乗りのオープンカーに対する呼称として広く使われるようになっており、その示す対象の範囲は曖昧である。

歴史

日本のロードスターは日産ダットサン・スポーツDC-3と、それを引き継いだフェアレディをその発端とし、ホンダのSシリーズ(S500、S600、S800)に引き継がれた。しかし保安基準強化や石油危機、排ガス規制、そしてなにより趣味性が高いために、景気が悪い時期にはその売上が激減するため、幾度となく社会から撤退している。

日本のマツダ1989年に発売した「ユーノス・ロードスター」(後の「マツダ・ロードスター」)は、新時代のロードスター車の先駆けであり、今日では「ロードスター」の代名詞となった。このユーノスあるいはマツダ・ロードスターは、マツダの大衆車であるファミリア用の1600ccエンジンを改良したものを車体前部に搭載し後輪を駆動、専用の車体を与えられた。

1980年代前半以来、この分野は隙間市場となっており、化石とも言える旧世代の生き残りモデルも絶えて久しく、一部の海外高級車を除く殆どの自動車メーカーも進んで手を出すことが無かったが、ユーノス/マツダ・ロードスターは2004年4月までに70万台を出荷し、2人乗りの小型オープンスポーツカー生産台数世界一としてギネスに認定されるなど、この分野での最高の成功作となった。

ユーノス・ロードスターの成功を受け、世界のメーカー各社は同様の量産ロードスターを市場に投入しているが、完全な専用設計のドライブトレインを持つものは、マツダ・ロードスターとポルシェ・ボクスターのみである。

構造

概ね二座席であり、ハンドリングに優れた後輪駆動もしくはミッドシップエンジン・リアドライブを採る場合が多い。屋根はソフトトップ、脱着式ハードトップ、または電動格納ハードトップに分類される。手動で開閉を行う場合も多いソフトトップは主に布やビニールで作られ、耐候性や防犯面では劣るが、軽く、重心位置の低下にも貢献する。脱着式ハードトップは主に金属や樹脂で作られており、駐車時に取外しておかなければならない。電動格納ハードトップも金属や樹脂で作られ、折り畳み時は後部トランクに格納される。耐候性や防犯面で優れるが、重く、ほとんどは電動で開閉を行う。



車種

ソフトトップ

マツダ・ロードスター

電動格納ハードトップ

クーペカブリオレとも呼ばれる。