「トラウィスカルパンテクートリ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目: 1行目:
[[Image:Tlahuizcalpantecutli.jpg|thumb|right|200px|トラウィスカルパンテクートリ]]
[[Image:Tlahuizcalpantecuhtli.jpg|thumb|right|200px|トラウィスカルパンテクートリ]]
[[Image:Tlahuizcalpantecutli.jpg|thumb|right|200px|槍を放つトラウィスカルパンテクートリ]]
'''トラウィスカルパンテクートリ'''(Tlahuizcalpantecuhtli,Tlahuixcalpantecuhtli,Tlahuizcalpantecutli)は、[[アステカ神話]]に伝わる破壊神。[[明けの明星]]([[金星]])の擬人化で、その名は「曙の主」を意味する。激しく燃えさかる[[槍]](光線)を投げつける姿で現される。
'''トラウィスカルパンテクートリ'''(Tlahuizcalpantecuhtli,Tlahuixcalpantecuhtli,Tlahuizcalpantecutli)は、[[アステカ神話]]に伝わる破壊神。[[明けの明星]]([[金星]])の擬人化で、その名は「曙の主」を意味する。激しく燃えさかる[[槍]](光線)を投げつける姿で現される。



2007年8月11日 (土) 09:52時点における版

トラウィスカルパンテクートリ
槍を放つトラウィスカルパンテクートリ

トラウィスカルパンテクートリ(Tlahuizcalpantecuhtli,Tlahuixcalpantecuhtli,Tlahuizcalpantecutli)は、アステカ神話に伝わる破壊神。明けの明星金星)の擬人化で、その名は「曙の主」を意味する。激しく燃えさかる(光線)を投げつける姿で現される。

古代アステカでは、金星からの光はあらゆる災いをもたらすものとされ、金星の運行が熱心に研究されていた。ある絵文書には、100年以上にも及ぶ天体の運行予測が記されているという。

かつて太陽神トナティウが誕生した時、トナティウは神々に生け贄を求めた。その事に腹を立てたトラウィスカルパンテクートリは、太陽に向かって槍を放った。しかし、太陽に槍を跳ね返され、自身の頭に刺さってしまう。その瞬間からイツラコリウキになってしまったという。

ケツァルコアトルの化身ともされる。


参考文献

  • 『西洋神名事典』 新紀元社、1999年、141頁。
  • 『悪魔事典』 新紀元社、2000年、208~209頁。