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'''子供番組'''('''こどもばんぐみ''')とは、おもに[[子供]](幼児〜小中学生が中心)の視聴を対象とした放送[[番組]]を言う。
'''子供番組'''('''こどもばんぐみ''')とは、おもに[[子供]](幼児〜小中学生が中心)の視聴を対象とした放送[[番組]]を言う。


その大半は[[学校教育]]・[[社会教育]]・[[情操教育]]を目的とした[[教育番組]]だが、『[[おはスタ]]』など[[娯楽]]を主とした子供番組もあり、広義では[[アニメ番組]]や[[特撮番組]]も含まれる。
その大半は[[学校教育]]・[[社会教育]]・[[情操教育]]を目的とした[[教育番組]]だが、『[[おはスタ]]』など[[娯楽]]を主とした子供番組もあり、広義では[[アニメ番組]]や[[特撮番組]]や『[[ケンちゃんシリーズ]]』のような子供向けの[[ドラマ]]も含まれる。


子供の興味や好奇心を惹くような工夫がこらされ、いくつかのコーナーを組み合わせた比較的テンポの早い展開のものや、近年では[[コンピュータグラフィックス|CG]]を駆使したものも増えている。[[着ぐるみ]]・[[人形]]・CGなどによる[[マスコット]][[キャラクター]]が出演している事も多い(『[[ポンキッキ (曖昧さ回避)|ポンキッキ]]』シリーズの[[ガチャピン]]・[[ムック (ひらけ!ポンキッキ)|ムック]]など)。
子供の興味や好奇心を惹くような工夫がこらされ、いくつかのコーナーを組み合わせた比較的テンポの早い展開のものや、近年では[[コンピュータグラフィックス|CG]]を駆使したものも増えている。[[着ぐるみ]]・[[人形]]・CGなどによる[[マスコット]][[キャラクター]]が出演している事も多い(『[[ポンキッキ (曖昧さ回避)|ポンキッキ]]』シリーズの[[ガチャピン]]・[[ムック (ひらけ!ポンキッキ)|ムック]]など)。
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中には「親子で楽しめる」事を目的に、大人の鑑賞にも耐えうるような練り込んだ内容で、大人のファンがついているものもある。『[[カリキュラマシーン]]』『[[ウゴウゴルーガ]]』『[[ピタゴラスイッチ]]』等はその先進的・実験的な内容で幅広い年齢層に話題を呼んだ。また数年もの長きにわたってシリーズ化され、世代を通じて視聴されているものも多い。
中には「親子で楽しめる」事を目的に、大人の鑑賞にも耐えうるような練り込んだ内容で、大人のファンがついているものもある。『[[カリキュラマシーン]]』『[[ウゴウゴルーガ]]』『[[ピタゴラスイッチ]]』等はその先進的・実験的な内容で幅広い年齢層に話題を呼んだ。また数年もの長きにわたってシリーズ化され、世代を通じて視聴されているものも多い。


日本では近年、[[地上波]][[民間放送|民放]]で放送される子供番組は減少傾向にある。その理由に生活様式の変化や[[少子化]]による視聴者数の減少、各[[テレビ局]]では[[視聴率]]優先の番組編成が主体になり時間枠の確保が難しくなった事などの他、内容によって些細な事でも[[保護者]]側から[[クレーム]]を寄せられる傾向があり、制作側にとっても当初予定していた番組が作りづらくデメリットが多いという事情もある。当初は高学年児童向けや娯楽主体に番組が作られていたものの、大衆化したり保護者の要望によって、次第に低年齢層向けや教育的な内容へのターゲット変更がされる事もしばしばある。これらの背景によって、地上波に比べて視聴率や編成に左右されない[[衛星放送]]([[スカイパーフェクTV]]、[[ケーブルテレビ]]など)に放送の主体が移りつつもある。尚、民放各社は子供番組減少に対して、『[[天才!志村どうぶつ園]]』や『[[どうぶつ奇想天外!]]』、『[[ペット大集合!ポチたま]]』のような[[動物]]を扱った[[教養番組|教養]]、[[バラエティ番組]]も子供番組であるという見解を示している。
日本では近年、[[地上波]][[民間放送|民放]]で放送される子供番組は減少傾向にある。その理由に生活様式の変化や[[少子化]]による視聴者数の減少、各[[テレビ局]]では[[視聴率]]優先の番組編成が主体になり時間枠の確保が難しくなった事などの他、内容によって些細な事でも[[保護者]]側から[[クレーム]]を寄せられる傾向があり、制作側にとっても当初予定していた番組が作りづらくデメリットが多いという事情もある。当初は高学年児童向けや娯楽主体に番組が作られていたものの、大衆化したり保護者の要望によって、次第に低年齢層向けや教育的な内容へのターゲット変更がされる事もしばしばある。これらの背景によって、地上波に比べて視聴率や編成に左右されない[[衛星放送]]([[スカイパーフェクTV]]、[[ケーブルテレビ]]など)に放送の主体が移りつつもある。
尚、民放各社は子供番組減少に対して、『[[天才!志村どうぶつ園]]』や『[[どうぶつ奇想天外!]]』、『[[ペット大集合!ポチたま]]』のような[[動物]]を扱った[[教養番組|教養]]、[[バラエティ番組]]も子供番組であるという見解を示している。


==関連項目==
==関連項目==

2007年8月8日 (水) 16:55時点における版

子供番組こどもばんぐみ)とは、おもに子供(幼児〜小中学生が中心)の視聴を対象とした放送番組を言う。

その大半は学校教育社会教育情操教育を目的とした教育番組だが、『おはスタ』など娯楽を主とした子供番組もあり、広義ではアニメ番組特撮番組や『ケンちゃんシリーズ』のような子供向けのドラマも含まれる。

子供の興味や好奇心を惹くような工夫がこらされ、いくつかのコーナーを組み合わせた比較的テンポの早い展開のものや、近年ではCGを駆使したものも増えている。着ぐるみ人形・CGなどによるマスコットキャラクターが出演している事も多い(『ポンキッキ』シリーズのガチャピンムックなど)。

中には「親子で楽しめる」事を目的に、大人の鑑賞にも耐えうるような練り込んだ内容で、大人のファンがついているものもある。『カリキュラマシーン』『ウゴウゴルーガ』『ピタゴラスイッチ』等はその先進的・実験的な内容で幅広い年齢層に話題を呼んだ。また数年もの長きにわたってシリーズ化され、世代を通じて視聴されているものも多い。

日本では近年、地上波民放で放送される子供番組は減少傾向にある。その理由に生活様式の変化や少子化による視聴者数の減少、各テレビ局では視聴率優先の番組編成が主体になり時間枠の確保が難しくなった事などの他、内容によって些細な事でも保護者側からクレームを寄せられる傾向があり、制作側にとっても当初予定していた番組が作りづらくデメリットが多いという事情もある。当初は高学年児童向けや娯楽主体に番組が作られていたものの、大衆化したり保護者の要望によって、次第に低年齢層向けや教育的な内容へのターゲット変更がされる事もしばしばある。これらの背景によって、地上波に比べて視聴率や編成に左右されない衛星放送スカイパーフェクTVケーブルテレビなど)に放送の主体が移りつつもある。

尚、民放各社は子供番組減少に対して、『天才!志村どうぶつ園』や『どうぶつ奇想天外!』、『ペット大集合!ポチたま』のような動物を扱った教養バラエティ番組も子供番組であるという見解を示している。

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