「コウゾ」の版間の差分

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[[画像:W kouzo4041.jpg|right|200px|thumb|雄花]]
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'''コウゾ'''(楮、学名:''Broussonetia kazinoki'' × ''papyrifera'')は[[クワ科]]の植物[[ヒメコウゾ]]([[学名]]:''Broussonetia kazinoki'')を指してコウゾとする場合もあるが、ヒメコウゾと[[カジノキ]](学名:''B. papyrifera'')の雑種であるという説もある。[[和紙]]の原料としても使われている。
'''コウゾ'''(楮、学名:''Broussonetia kazinoki'' × ''B. papyrifera'')は[[クワ科]]の植物で、[[ヒメコウゾ]](学名:''Broussonetia kazinoki'')と[[カジノキ]](学名:''B. papyrifera'')の雑種である。[[和紙]]の原料としても使われている。


但し、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあるので注意を要する。
==特徴==
==特徴==
コウゾは落葉低木で、厳密にはカジノキとは異種のものであり、楮の字を用い、カジノキには穀、梶、構の字をあてているが識別は容易ではない。
コウゾは落葉低木で、厳密にはカジノキとは異なるものであり、楮の字を用い、カジノキには穀、梶、構の字をあてているが識別は容易ではない。


古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『[[本草綱目]]』や『[[農業全書]]』でも両者の差は[[葉]]に切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められてしまっている。
古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『[[本草綱目]]』や『[[農業全書]]』でも両者の差は[[葉]]に切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められてしまっている。

2007年8月5日 (日) 10:21時点における版

コウゾ
コウゾ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: イラクサ目 Urticales
: クワ科 Moraceae
: コウゾ属 Broussonetia
: コウゾ B. kazinoki × B. papyrifera
学名
Broussonetia kazinoki × B. papyrifera
和名
コウゾ
雌花
雄花

コウゾ(楮、学名:Broussonetia kazinoki × B. papyrifera)はクワ科の植物で、ヒメコウゾ(学名:Broussonetia kazinoki)とカジノキ(学名:B. papyrifera)の雑種である。和紙の原料としても使われている。

但し、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もあるので注意を要する。

特徴

コウゾは落葉低木で、厳密にはカジノキとは異なるものであり、楮の字を用い、カジノキには穀、梶、構の字をあてているが識別は容易ではない。

古代では、植物の名前も地方によって呼び名が異なり、混同や混乱が多い。『本草綱目』や『農業全書』でも両者の差はに切れ込みがあるのは楮、ないのは構(=梶、カジノキ)」とするだけで種別としては「楮」に纏められてしまっている。

穀紙を、今日でも和紙の主要原料の楮としている。楮の皮の繊維は、に次いで長く繊維が絡み合う性質が強く、その紙は粘りが強く揉んでも丈夫な紙となる。古くは、檀紙は真弓紙とされているが、平安後期以後の檀紙はダンシと読まれ、楮紙とされている。

楮の皮の繊維を蒸して水にさらし、細かく割いて作った糸を木綿(ゆう)と言う。同じ字の木綿(もめん。ワタの繊維)とは別のものである。神道の祭事に用いられるが、後に紙で作られた紙垂も用いられるようになった。

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