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=== 拡張セット ===
=== 拡張セット ===
* アラビアンナイト(Arabian Nights)(1993年12月発売/全78種類)
* アラビアンナイト(Arabian Nights)(1993年12月発売/全78種類)
*:ラービアと呼ばれるアラビアンナイトを基にした次元が舞台。
* アンティキティ(Antiquities)(1994年3月発売/全100種類)
* アンティキティ(Antiquities)(1994年3月発売/全100種類)
*:次元ドミナリアにおけるウルザとミシュラによる兄弟戦争がテーマ。アーティファクトに関するカード多い。
* レジェンド(Legends)(1994年6月発売/全310種類)
* レジェンド(Legends)(1994年6月発売/全310種類)
*:初めて伝説のカードが登場したセット。
* ザ・ダーク(The Dark)(1994年8月発売/全119種類)
* ザ・ダーク(The Dark)(1994年8月発売/全119種類)
*:兄弟戦争の後に訪れた暗黒時代がテーマ。
* フォールンエンパイア(Fallen Empires)(1994年11月発売/全187種類)
* フォールンエンパイア(Fallen Empires)(1994年11月発売/全187種類)
*:暗黒時代と同時期に起きた南方のサーペイディア諸帝国の滅亡を描いたセット。弱いカードが多いことで有名。
* ホームランド(Homelands)(1995年10月発売/全140種類)
* ホームランド(Homelands)(1995年10月発売/全140種類)
*:次元ウルグローサを舞台にしたセット。これまた弱いカードが多い。長らくアイスエイジ・ブロックの一員だったがコールドスナップの登場により、その役目を終えた。
* アイスエイジ(Ice Age)(1995年6月発売/全383種類)
* アイスエイジ(Ice Age)(1995年6月発売/全383種類)
*: 基本セットなしでも遊べる、最初の「独立型(スタンドアローン)」拡張セット。
*: 基本セットなしでも遊べる、最初の「独立型(スタンドアローン)」拡張セット。ドミナリアの氷河期が舞台
** アライアンス(Alliances)(1996年6月発売/全199種類)
** アライアンス(Alliances)(1996年6月発売/全199種類)
*:氷河期末期の各勢力が同盟し合っていた頃のドミナリアが舞台のセット。強力なカードが多い。
** コールドスナップ(Coldsnap)(2006年7月発売/全155種類)
** コールドスナップ(Coldsnap)(2006年7月発売/全155種類)
*:アライアンスのその後を描いたセット。このエキスパンションは時のらせんブロックと同時にスタンダード、及びエクステンデッドのローテンションから外れる。
* ミラージュ(Mirage)(1996年10月発売/全350種類)
* ミラージュ(Mirage)(1996年10月発売/全350種類)
*: 2番目の独立型拡張セット。以降、独立型拡張セット1つ+小型拡張セット2つを、共通する1つのテーマを持つ「ブロック」とみなし、1年周期で発売する形式が確立。
*: 2番目の独立型拡張セット。以降、独立型拡張セット1つ+小型拡張セット2つを、共通する1つのテーマを持つ「ブロック」とみなし、1年周期で発売する形式が確立。南方の世界が舞台
** ビジョンズ(Visions)(1997年3月発売/全167種類)
** ビジョンズ(Visions)(1997年3月発売/全167種類)
*:南方の大陸、ジャムーラで起こった戦乱が題材になっている。優秀なカードが多く収録されている。
** ウェザーライト(Weatherlight)(1997年6月発売/全167種類)
** ウェザーライト(Weatherlight)(1997年6月発売/全167種類)
*:今までの登場したドミナリアの各地域をめぐるセット。アポカリプスまで続くウェザーライト・サーガの序章でもある。
* テンペスト(Tempest)(1997年10月発売/全350種類)
* テンペスト(Tempest)(1997年10月発売/全350種類)
*:ウェザーライト号が人工次元ラースへ突入する話が題材になっている。
** ストロングホールド(Stronghold)(1998年2月発売/全143種類)
** ストロングホールド(Stronghold)(1998年2月発売/全143種類)
*:ウェザーライト号一行のラースでの戦いがテーマ。史上初の5色のカードが登場した。
** エクソダス(Exodus)(1998年6月発売/全143種類)
** エクソダス(Exodus)(1998年6月発売/全143種類)
*:ウェザーライト号のラース脱出が題材。エキスパンションシンボルでレアリティが判別できるようになった。
* ウルザズ・サーガ(Urza's Saga)(1998年10月発売/全350種類)
* ウルザズ・サーガ(Urza's Saga)(1998年10月発売/全350種類)
*:その名通り兄弟戦争後のウルザの半生をつづったセット。禁止カードが続出した。日本語版の字体が唐風隷書体になった。
** ウルザズ・レガシー(Urza's Legacy)(1999年2月発売/全143種類)
** ウルザズ・レガシー(Urza's Legacy)(1999年2月発売/全143種類)
*:サーガからの続き。一定の割合でプレミアムカードが封入されるようになったのはこのセットから。
** ウルザズ・デスティニー(urza's Destiny)(1999年6月発売/全143種類)
** ウルザズ・デスティニー(urza's Destiny)(1999年6月発売/全143種類)
*:強力なカードが多いエキスパンション。あらゆる環境で猛威を振るった。
* メルカディアン・マスクス(Mercadian Masques)(1999年10月発売/全350種類)
* メルカディアン・マスクス(Mercadian Masques)(1999年10月発売/全350種類)
*:ラースを脱したウェザーライト号が訪れたメルカディア地方が舞台。全体的なカードパワーは前の2つのブロックと比べると低め。
** ネメシス(Nemesis)(2000年2月発売/全143種類)
** ネメシス(Nemesis)(2000年2月発売/全143種類)
*:ウェザーライト号がラースを脱出した後のラースが舞台。
** プロフェシー(Prophecy)(2000年6月発売/全143種類)
** プロフェシー(Prophecy)(2000年6月発売/全143種類)
*:ウェザーライト号がラースに向かった頃から脱出した頃のドミナリアが舞台。弱いことで有名。
* インべイジョン(Invasion)(2000年10月発売/全350種類)
* インべイジョン(Invasion)(2000年10月発売/全350種類)
*:ファイレクシア軍によるドミナリア侵攻が舞台。久々に多色呪文が復活。多色化の時代を迎えた。
** プレーンシフト(Planeshift)(2001年2月発売/全143種類)
** プレーンシフト(Planeshift)(2001年2月発売/全143種類)
*:ファイレクシアによるラースをドミナリアに重ねる計画が名前の由来。
** アポカリプス(Apocalypse)(2001年6月発売/全143種類)
** アポカリプス(Apocalypse)(2001年6月発売/全143種類)
* オデッセイ(Odyssey)(2001年10月発売/全350種類)
* オデッセイ(Odyssey)(2001年10月発売/全350種類)

2007年6月25日 (月) 05:26時点における版

マジック:ザ・ギャザリングMagic: The GatheringM:tGあるいはマジックと略す)は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards of the Coast)社製のトレーディングカードゲーム日本の販売元はタカラトミー2004年まではホビージャパン。また、代理店として活動を始めたのは合併前のタカラ時代。)。

概要

1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲームであり、このゲームによってトレーディングカードゲーム(TCG)というジャンルが生まれた。

メインデザイナーのリチャード・ガーフィールドは、このゲームを作ったヒントがボードゲームのコスミック・エンカウンターにあると話している。コスミック・エンカウンターの基本的なルールは簡潔なもので、そのままでは単調な展開にしかならない。しかし各プレイヤーはプレイ開始時点に“特殊能力”を与えられており、時には基本ルールを逸脱するような特殊ルールが適用される。これによってゲームの展開やバランスはプレイごとに大きく変化する。

マジック:ザ・ギャザリングを初めとするTCGにおいては、一定の制限内で好きなようにカードを組み合わせたデッキ(山札)を各プレイヤーが用意する。さらに、多くのカードが原則を破る特殊ルールを持っている。これにより、コスミック・エンカウンター以上に多彩かつダイナミックな展開が実現された。

このゲームは発売されてから短期間の内に驚異的な人気を得て、TRPG関連の新興零細メーカーに過ぎなかったウィザーズ・オブ・ザ・コースト社を一気に成長させた。そしてその人気に触発されて多くのメーカーが次々とTCGを発売した結果、僅か数年でTCGがゲームの一ジャンルとして確立したのである。人気は他のゲームジャンル・漫画にも影響を与えた。ポケットモンスター遊戯王はこのゲームの影響を強く受けている。

大会形式も確立されており、世界中でトーナメントが開かれている。世界中からトッププレイヤーが集結して開催されるプロツアーや世界選手権を目指し、生活をマジックに捧げてまで世界を相手に競う若者も多い。2005年世界選手権では森勝洋が優勝し、日本人初の世界王者となった。同時に国別対抗トーナメントでも日本代表が優勝した。また2006年世界選手権では三原槙仁が優勝し、二年連続で日本人が世界王者となった。

なお、TCGを題材とする日本のホビー漫画『デュエル・マスターズ』は、連載途中まではこのM:tGが題材であった。

基本的な遊び方

  1. 対戦は多人数で可能だが、公式戦では基本的に2名のプレイヤーにより1対1で行われる。
  2. 双方のプレイヤーは、各々20点のライフと、ルール制限に従った60枚(もしくは40枚)以上のカードで構成されたデッキを持つ。
  3. 双方のプレイヤーが各々の手番(ターンと呼ぶ)を交互に実行することでゲームを進める。
  4. 各々のプレイヤーは、ターンの進行手順に従い自分のカードを使用し、定められた方法で(基本的には自分のターンに)相手を攻撃する。
  5. 攻撃を受けた際、自分の場のカードにより防ぎきれなかった(または、あえて防がなかった)攻撃は、その点数分のダメージをプレイヤーのライフから減らす。
  6. 以上を繰り返し、ライフポイントが0になるか、山札を引けなくなったプレイヤーは、敗北となる。(カードの効果により敗北する場合もある。)

細かいルールとジャッジ

言葉や能力の定義を厳密に定めた総合ルール(Comprehensive Rules,CR)と呼ばれるものがある。これだけで一冊の本にできるだけの情報量があるうえ、日々ルールに矛盾や問題点などがないか検討され改定され続けている。 また、そのルールの理解度や大会運営の能力に応じてレベル1~5までのジャッジ資格が設けられており、大会の規模に応じて相応のレベルを持つジャッジの監督が必要である。

なお、基本ルールはタカラトミーの日本語版公式ページ(ページ下部の外部リンク参照)で詳しく解説されている。

カードの種類

マジックのカードは、大きくアーティファクト、クリーチャー、エンチャント、インスタント、土地、ソーサリー に分けることができる。

  • 土地(Land)カード

マジックにおいて相手プレイヤーを攻撃したり、自分を守ったり、 配下のクリーチャーを召喚するために必要なマナという魔法力を生み出すカード。

呪文カードを使うには、コストとして定められた枚数の土地をタップ(場札を使用すること)し、マナを生成することが必要。 つまり、自分が場に出している土地の枚数で、各ターンに使える呪文の質や量が決まる。

※場札はその所有者のターンが来るたびに再び未使用状態となる。これをアンタップ状態と呼ぶ。

平地、島、沼、山、森の5種類の基本土地と、それ以外の特殊地形カードがある。


  • 呪文(Spell)カード

土地以外のカード。

自分のターンに、土地から生み出されるマナを支払うことにより手札から使用することができる。 (マナさえ余っていれば何枚でも使用してもよい。)

各呪文カードは白、青、黒、赤、緑に色分けされている。 各色はそれぞれ《平地》《島》《沼》《山》《森》の5種類の土地に対応しており 対応する土地から出るマナが必要となる。

平地には兵士や天使、島には人魚や鳥、沼にはゾンビ幽霊 山にはゴブリンドラゴン、森にはエルフやワームのカードが多い。

を持たないアーティファクトカードや、複数の色を持つ多色(マルチカラー)混成(ハイブリッド)カードも存在する。

呪文カードは、アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、インスタント、ソーサリーに分類される。

    • クリーチャー(Creature)カード

(生き物の意。) モンスターや人物などを表したカード。 使用すると場札となり、攻撃やブロック(攻撃の阻止)に使用できる。 ただし、次の自分のターンになるまでは攻撃できない、召喚酔いというルールがある。

・代表的なクリーチャー  《灰色熊/Grizzly Bears》《ゴブリンの王/Goblin King》

    • アーティファクト(Artifact)カード

(人工物の意。) 魔法の道具を表したカード。通常を持たない。 使用すると場札となり、様々な効果を発揮する。 ゴーレムなど、アーティファクトでありながらクリーチャーでもあるカードも存在する。

・代表的なアーティファクト  《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》《白金の天使/Platinum Angel》

    • エンチャント(Enchant)カード

(呪い、加護の意。) 持続的に続く魔法を表したカード。中国語版では「結界」と訳される。 使用すると場札となり、様々な効果を発揮する。

ゲーム全体に影響を及ぼす全体エンチャントと、 場札やプレイヤーに掛かるオーラ・エンチャントの2種類に分けられる。

・代表的なエンチャント  《魂の絆/Spirit Link》《片頭痛/Megrim》

    • ソーサリー(Sorcery)カード

(魔法の意。) プレイヤーが直接詠唱する魔法を表したカード。 使用後は場札にならずに捨て札となる。

・代表的なソーサリー  《不屈の自然/Rampant Growth》《神の怒り/Wrath of God》

    • インスタント(Instant)カード

(即時の意。) プレイヤーが直接詠唱する魔法を表したカード。 使用後は場札にならずに捨て札となる。

他のカードとは違い、クリーチャーの戦闘中や、相手のターンでも使うことができる。 その代わり、単体での性能はソーサリーに劣る。

対戦相手の呪文や行動に対抗して使うのが最も一般的な使い方である。

・代表的なインスタント  《マナ漏出/Mana Leak》《ショック/Shock》

用語

  • マナ(Mana)

土地から生み出される“魔法の”エネルギー。 白、青、黒、赤、緑の5種類と、無色のマナがある。 呪文カードやカードの能力を使うために必要。

  • スタック(Stack)

使用を宣言された呪文が処理を待つ領域。 ある呪文に対抗して別の呪文を使った場合、2つの呪文はスタックに置かれ、 後から使用されたほうの効果が先に処理される。 コンピューター用語のスタックも参照の事。

  • 伝説(Legendary)

ストーリーライン上、特に重要な登場人物や土地などを表したカードには 「伝説の」という特殊タイプが追記される。

複数の同名の「伝説の」という特殊タイプを持つカードが場札になっている場合 対消滅してしまう(両方とも捨て札になる)という特別ルール(レジェンド・ルール)がある。 その代わりにカード単体での効果は強力なものが多い。

・代表的な伝説のカード  《隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar》《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》


ストーリー・ライン

一部のカードには、ゲームそのものには影響を及ぼさない、雰囲気付けのための文章(フレーバー・テキスト)が書かれていることがある。 聖書シェイクスピアなどの古典作品からの引用もあるが、大部分はオリジナルのものであり、その一行一行に物語がこめられている。

かつてはその物語をつなげて解釈するのはプレイヤーにまかされていたが、最近ではエキスパンションごとに小説が出版されている。

物語の大筋は、古典的なファンタジーと英雄譚である。 ドミナリア、ラース、ミラディンなどの様々な世界が存在し、 プレインズウォーカー(次元を渡る者 の意)と呼ばれる魔術師たちが激闘を繰り広げる。

また、昔のセットには、アラビアンナイト三国志演義を題材にしたものも存在する。

定期的に発売される基本セットにはストーリーはなく、今までの物語のダイジェスト版といった位置づけである。 初心者プレイヤーにフレイバーテキストから物語を想像してほしいという意図がこめられている。

発表されたシリーズ

各セットの枚数は、絵違いの同カードも異なる種類としてカウントしてある。

基本セット

  • アルファ(Alpha Edition)(1993年8月発売/全295種類)
    世界初のトレーディングカードゲームとなったセット。6ヶ月で売る予定だった100万枚が、僅か6週間で売り切れてしまった。また他のセットと、カードの形が少し違う。
  • ベータ(Beta Edition)(1993年10月発売/全302種類)
    アルファにカード7枚(入れ忘れていた2枚と、イラスト違いの基本土地5枚)を追加して発売。アルファとベータを合わせて「リミテッド・エディション」(Limited Edition)と呼ぶ。
  • アンリミテッド(Unlimited Edition)(1993年11月発売/全302種類)
    第2版とも呼ばれるが、カード表の色が一部異なるのみで、カード内容はベータと同じ。異なるのは枠の色が黒から白になった事。黒枠のカードは限定品を意味しており、上級エキスパンションやその言語で初めて発売される基本セットは黒枠で発売される。
  • リバイズド(Revised Edition)(1994年4月発売/全306種類)
    第3版。それまでに発売された拡張セットと併せて「基本」に相応しいカードのみを取捨選択、初めてカード内容の入れ替えを行った。日本に輸入され始める。
  • 第4版(1995年4月発売/全378種類)
    邦訳された最初の版。初めて日本語カードが登場。日本語版は黒枠だったために海外からのプレイヤーに人気が高く、トレードの対象となった。
    • クロニクル(1995年9月発売/全125種類)
      第4版の一部として発売。それまでに発売された拡張セットから、人気の高いカードを第4版に追加する形で発売された。再録対象セットはアラビアンナイト、アンティキティ、レジェンド、ザ・ダーク。こちらも日本語版は黒枠。
  • 第5版(1997年3月発売/全449種類)
    一部のカードのイラストが変わる。収録されているカードが最も多い。
  • 第6版:クラシック(1999年4月発売/全350種類)
    発売時、大きくルールが変わった。特に煩雑なルールや誤解を招きやすいルールについて、大幅に簡便化された。日本語版ではカード名の書体(フォント)が変更された。基本セットにエキスパンションシンボルが付き、レアリティが判別できるようになったのとコレクターナンバーが付いたのもこのセットから。
  • 第7版(2001年4月発売/全350種類)
    全カードのイラストが変更された。
  • 第8版:コアセット(2003年7月発売/全357種類)
    カードの枠が変化した。また過去に登場した全ての拡張セットや入門セットから最低でも1枚は再録する方針を採った。そして第8版からは再録されるカードの1部やイラスト等をユーザーが選ぶ企画がスタートした。
  • 第9版(2005年7月発売/全359種類)
    クリーチャー・タイプやエンチャント呪文の表記が大きく変更された。
  • 第10版(2007年7月発売予定/全359種類)
    伝説のクリーチャー・カードが初めて再録される予定。2008年はマジック生誕15周年であるため黒枠で印刷される。

拡張セット

  • アラビアンナイト(Arabian Nights)(1993年12月発売/全78種類)
    ラービアと呼ばれるアラビアンナイトを基にした次元が舞台。
  • アンティキティ(Antiquities)(1994年3月発売/全100種類)
    次元ドミナリアにおけるウルザとミシュラによる兄弟戦争がテーマ。アーティファクトに関するカード多い。
  • レジェンド(Legends)(1994年6月発売/全310種類)
    初めて伝説のカードが登場したセット。
  • ザ・ダーク(The Dark)(1994年8月発売/全119種類)
    兄弟戦争の後に訪れた暗黒時代がテーマ。
  • フォールンエンパイア(Fallen Empires)(1994年11月発売/全187種類)
    暗黒時代と同時期に起きた南方のサーペイディア諸帝国の滅亡を描いたセット。弱いカードが多いことで有名。
  • ホームランド(Homelands)(1995年10月発売/全140種類)
    次元ウルグローサを舞台にしたセット。これまた弱いカードが多い。長らくアイスエイジ・ブロックの一員だったがコールドスナップの登場により、その役目を終えた。
  • アイスエイジ(Ice Age)(1995年6月発売/全383種類)
    基本セットなしでも遊べる、最初の「独立型(スタンドアローン)」拡張セット。ドミナリアの氷河期が舞台。
    • アライアンス(Alliances)(1996年6月発売/全199種類)
    氷河期末期の各勢力が同盟し合っていた頃のドミナリアが舞台のセット。強力なカードが多い。
    • コールドスナップ(Coldsnap)(2006年7月発売/全155種類)
    アライアンスのその後を描いたセット。このエキスパンションは時のらせんブロックと同時にスタンダード、及びエクステンデッドのローテンションから外れる。
  • ミラージュ(Mirage)(1996年10月発売/全350種類)
    2番目の独立型拡張セット。以降、独立型拡張セット1つ+小型拡張セット2つを、共通する1つのテーマを持つ「ブロック」とみなし、1年周期で発売する形式が確立。南方の世界が舞台。
    • ビジョンズ(Visions)(1997年3月発売/全167種類)
    南方の大陸、ジャムーラで起こった戦乱が題材になっている。優秀なカードが多く収録されている。
    • ウェザーライト(Weatherlight)(1997年6月発売/全167種類)
    今までの登場したドミナリアの各地域をめぐるセット。アポカリプスまで続くウェザーライト・サーガの序章でもある。
  • テンペスト(Tempest)(1997年10月発売/全350種類)
    ウェザーライト号が人工次元ラースへ突入する話が題材になっている。
    • ストロングホールド(Stronghold)(1998年2月発売/全143種類)
    ウェザーライト号一行のラースでの戦いがテーマ。史上初の5色のカードが登場した。
    • エクソダス(Exodus)(1998年6月発売/全143種類)
    ウェザーライト号のラース脱出が題材。エキスパンションシンボルでレアリティが判別できるようになった。
  • ウルザズ・サーガ(Urza's Saga)(1998年10月発売/全350種類)
    その名通り兄弟戦争後のウルザの半生をつづったセット。禁止カードが続出した。日本語版の字体が唐風隷書体になった。
    • ウルザズ・レガシー(Urza's Legacy)(1999年2月発売/全143種類)
    サーガからの続き。一定の割合でプレミアムカードが封入されるようになったのはこのセットから。
    • ウルザズ・デスティニー(urza's Destiny)(1999年6月発売/全143種類)
    強力なカードが多いエキスパンション。あらゆる環境で猛威を振るった。
  • メルカディアン・マスクス(Mercadian Masques)(1999年10月発売/全350種類)
    ラースを脱したウェザーライト号が訪れたメルカディア地方が舞台。全体的なカードパワーは前の2つのブロックと比べると低め。
    • ネメシス(Nemesis)(2000年2月発売/全143種類)
    ウェザーライト号がラースを脱出した後のラースが舞台。
    • プロフェシー(Prophecy)(2000年6月発売/全143種類)
    ウェザーライト号がラースに向かった頃から脱出した頃のドミナリアが舞台。弱いことで有名。
  • インべイジョン(Invasion)(2000年10月発売/全350種類)
    ファイレクシア軍によるドミナリア侵攻が舞台。久々に多色呪文が復活。多色化の時代を迎えた。
    • プレーンシフト(Planeshift)(2001年2月発売/全143種類)
    ファイレクシアによるラースをドミナリアに重ねる計画が名前の由来。
    • アポカリプス(Apocalypse)(2001年6月発売/全143種類)
  • オデッセイ(Odyssey)(2001年10月発売/全350種類)
    • トーメント(Torment)(2002年2月発売/全143種類)
    • ジャッジメント(Judgment)(2002年5月発売/全143種類)
  • オンスロート(Onslaught)(2002年10月発売/全350種類)
    • レギオン(Legions)(2003年2月発売/全145種類)
    • スカージ(Scourge)(2003年5月発売/全143種類)
  • ミラディン(Mirrodin)(2003年10月発売/全306種類)
    • ダークスティール(Darksteel)(2004年2月発売/全165種類)
    • フィフス・ドーン(Fifth Dawn)(2004年6月発売/全165種類)
  • 神河物語(Champions of Kamigawa) (2004年10月発売/全306種類)
    • 神河謀叛(Betrayers of Kamigawa) (2005年2月発売/全165種類)
    • 神河救済(Saviors of Kamigawa)(2005年6月発売/全165種類)
  • ラヴニカ:ギルドの都(Ravnica: City of Guilds)(2005年10月発売/全306種類)
    • ギルドパクト(Guildpact)(2006年2月発売/全165種類)
    • ディセンション(Dissension)(2006年5月発売/全180種類)
  • 時のらせん (Time Spiral)(2006年10月発売/全301種類)
    • タイムシフト (Time Shifted)(2006年10月発売/全121種類)(時のらせんに付属)
    • 次元の混乱 (Planar Chaos)(2007年2月発売/全165種類)
    • 未来予知 (Future Sight)(2007年5月発売/全180種類)

入門セット

  • ポータル
  • ポータル・セカンドエイジ
  • ポータル三国志
  • スターター(Starter)
  • スターター2000

その他

  • ルネッサンス(Renaissance)
  • アングルード(Unglued)
  • アンヒンジド(Unhinged)
  • アンソロジー・ギフトボックス(Anthologies)
  • バトルロイヤル・ギフトボックス(Battle Royal)
  • ビートダウン・ギフトボックス(Beatdown)
  • デッキマスター・ギフトボックス(Deckmasters)

認定トーナメント・イベント

DCI(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が設立した、Magicをはじめとするゲームの国際公式競技組織)が認定しているトーナメントを認定トーナメントと呼ぶ。主催者(コーディネイター)と参加者8名以上がいればどこでも開催可能。(事前申請が必要。)認定トーナメントの開催情報はタカラトミーの公式ページ(下記)で確認する事ができる。

以下で挙げるイベントは、日本で行われている認定トーナメントの中でも特に個別名称が付けられているイベントである。

プロフェッショナル・レベル

プロツアー(Pro Tour、以下PT)
後述。日本では年に1回のペースで、過去に東京大阪横浜神戸名古屋で開催された。
世界選手権(Worlds)
PTの年間最終戦であり、マジックの世界王者を決める大会。多数のフォーマットが5日間かけて行われる。1999年2005年には日本(共に横浜)で開催された。
インビテーショナル(Invitational)
いわゆる招待試合。様々なカテゴリに分かれ投票し選出された16人がElectronic Entertainment Expo開催中に行う。他では見られないフォーマットを採用され、優勝者ではオリジナルカードを実際に出せる権利を得る。

エキスパート・レベル

国別選手権(Nationals)
各国で年に1回開かれる、マジックの国別王者を決める招待制トーナメント。数日(日本では前日トライアル含む4日)かけて行われる。上位4名が世界選手権の参加資格を得られ、3名が「国内代表」として世界選手権・国別対抗チーム戦に参加できる。
地区選手権(Regionals)
国別選手権の出場権をかけて行われるトーナメント。上位入賞者に国別選手権の出場権が与えられる。
プロツアー予選(Qualifier、以下PTQ)
PTの参加資格をかけたトーナメント。毎大会の優勝者にはPTの参加資格が与えられる。各地で開催される。
グランプリ(Grand Prix、以下GP)
誰でも参加できる大規模なトーナメント。参加者は大抵200人以上を数え、過去には1600人以上を数えたこともある。賞金総額2万5,000ドル、優勝賞金2,400ドル。PTのステップも兼ねており、上位16名がPTの切符を得られる。世界各地で開催されており、日本では年4回前後開催される。

アドバンスド・レベル

グランプリトライアル(以下、GPT)
GPでのBye(不戦勝)をかけたトーナメント。毎大会の優勝者には該当GPでの3Byeが与えられる。なお、ByeはDCIレーティング上位やプロポイント(後述)保有者にも与えられる。
全国高等学校選手権
日本でのみ、毎年の夏に全国の予選を勝ち抜いた高校生を招待して行われる「マジックの甲子園」。3人1組のチーム戦で行われ、優勝チームには図書券15万円分相当、記念のメダル、マジック製品1年分など、さまざまな副賞が与えられる。
The Finals(全日本構築形式最強王座決定戦)
年末に日本でのみ行われる招待制トーナメント。賞金総額100万円(2005年度)をかけて2日間で行われる。
The Limits(限定戦最強王座決定戦)
2006年からThe Finalsの併設イベントとして行われる招待制トーナメント。賞金総額50万円。各地のショップで行う「店舗予選」システムを取り入れており、店舗予選上位者は「地区予選」の参加資格を得られ、各地区予選上位1~2名(計16名)が本戦の参加資格を得る。

スターター・レベル

都道府県選手権(Champs)
毎年10月に、日本の各都道府県や世界の各州で同日(一部翌日)に開催されるトーナメント。優勝者には記念の盾が、ベスト8には記念のプレイマットが贈られる。アメリカやフランスでは2006年から3月6月にも開催されることとなった。
プレリリーストーナメント
新製品の発売を記念して、公式発売前に製品を楽しめるイベント。全国の地区ごとに開催され、参加者には記念のプレリリースカードが配布される。縮小版として、各地のショップで開催されるプレリリースパーティ'がある。
フライデーナイト・マジック(FNM)
金曜日の夜に開催される店舗内トーナメント。参加者の中で4名が特製カードが貰える。
ジュニアトーナメント
中学生以下限定のトーナメント。参加賞として特製プレミアムカードがプレゼントされるほか、年に一度、ジュニア日本一を決める「ジュニア日本選手権」の予選を兼ねている。
アリーナ・リーグ
初心者用の店舗内リーグ。全国のショップで開催されている。

プロツアー

マジックにおける最高峰のイベントであり、年5回、世界の主要都市を舞台に開催されている招待制トーナメント。3日間(世界選手権は5日間)かけて行われる。賞金総額24万ドル、優勝賞金4万ドル。

前回PT上位入賞者、DCIレーティング上位、プロポイント(後述)一定数以上、PTQ優勝者、GP上位入賞者など、トッププレイヤーしか参加できない。参加者には開催地までの往復航空機チケットが支給され、決勝ラウンドはネット配信で世界中に生放送されるなど、他のトーナメントとは大きくかけ離れたまさに「プロ」のイベント。

世界中からトッププレイヤーが集結し、大変な盛り上がりを見せる。会場では参加プレイヤーのために「プロラウンジ」が開設され、無料で飲食し放題、ビデオ見放題、ビリヤードし放題などの多大な優遇を受けられる。

また、大会会場では参加資格を持たないプレイヤーのためにも様々なイベントが開催される。マジックのトーナメント形体はこのPTを頂点として運営されており、多彩な魅力を合わせ持つPTに参加する事は、多くのマジックプレイヤーの憧れである。

プロポイント
PTでの成績により獲得できるポイント。グランプリ上位入賞などでも獲得する事ができる。
一度もPTに参加したことのないプレイヤーを「アマチュア」とし、GPやPTQでは個別にアマチュア賞を設けている。
プレイヤーは獲得プロポイントを競い、年間で最もポイントを獲得したプレイヤーは「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー」に選出される。
日本人では過去に津村健志(2005年)と八十岡翔太(2006年)が獲得している。
プロプレイヤーズ・クラブ
プロプレイヤーの特典。プロポイントの獲得した数に応じ6段階のレベルが設定され、国内選手権やPTの予選免除や、航空券や参加報酬、ホテルの客室が支給される。
マスターズ
2年間だけ行われていたプロツアーよりも厳しい招待制のトーナメント。プロツアーと併設して行われており、32人(チーム戦は8チーム)の純粋な勝ち抜きトーナメントで行われていた。出場だけで2000ドルが貰え、優勝賞金は25000ドル。出場資格はプロポイント、レーティング上位、前の同一形式のマスターズ勝者、前の同一形式のプロツアー勝者、直前のゲートウェイ(出場資格はプロポイント7ポイント以上)の勝者2名。参加人数に対しあまりにも高額な優勝賞金や参加賞金のため、本来の目的であるプロツアーよりもこちらの方が肩入れされることが増えたため廃止され、その賞金は年間プロポイントによるボーナスを経て、現在のプロプレイヤーズクラブの優遇として還元されている。

認定トーナメントルール

それぞれ、双頭巨人戦などの団体戦ルールもある。

デッキタイプ

マジックに限らずトレーディングカードゲームでは、様々な種類のカードを組み合わせて自分のデッキを構築するが、その「デッキの組み方の定石」というものがいくつか存在する。

どのタイプのデッキが流行しているかを見極めることも、勝利のための重要な要素といえる。マジックの世界ではこれをメタゲームと呼ぶ。

ビートダウン(Beatdown/aggro)
クリーチャー・カードを中心に構成したタイプのデッキ。小型クリーチャーを主体とした場合は「ウィニー(Weenie)」とも呼ばれる。代表的なデッキに「ステロイド」「ストンピィ」など。
コントロール(Control)
相手のカードを捨て札にさせるなど、妨害系のカードを中心に構成する。「パーミッション」「ポンザ」など。
コンボ(Combo)
複数のカードを組み合わせて相手を撃破したり、手詰まりにさせることを目的にしたデッキタイプ。1ターンキル(1ターン目で対戦相手を倒すこと)が可能なデッキなどもある。「デザイア」「リアニメイト」など。
ロック(Lock)
コンボやコントロールから派生。相手プレイヤーの行動を禁止、制限するカードを中核としたデッキ。「ステイシス」「ズアーロック」など。

外部リンク