「経国美談」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Kafuka1964 (会話 | 投稿記録) 諸点 |
+cat |
||
14行目: | 14行目: | ||
[[Category:日本の小説|けいこくひたん]] |
[[Category:日本の小説|けいこくひたん]] |
||
[[Category:自由民権運動|けいこくひたん]] |
[[Category:自由民権運動|けいこくひたん]] |
||
[[Category:明治時代の文学|けいこくひたん]] |
2007年5月13日 (日) 11:52時点における版
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
経国美談(けいこくびだん)は、矢野竜渓の政治小説。2冊からなり前編は1883年(明治16年)3月刊、後編は1884年(明治17年)2月刊。
古代ギリシャの歴史に取材し、ペロビダスとエパミノンダスの2人を主人公にテーベ勃興の一部始終を描写する。前編はテーベの士たちが国に民政を回復するまでを描き、後編はスパルタの侵略を退けてテーベがギリシャの盟主となる過程を描く。翻訳と創作の中間的な作品で、雅俗折衷体の文体による。本の「凡例」には参照したギリシャ史の書名を挙げ、史実に価値を置く姿勢を表明しているが、登場人物に「智」「仁」「勇」の観念を当てるなど、読本(具体的には滝沢馬琴『南総里見八犬伝』)の系譜にも連なっている。講談や演劇にもされ、広く流布した。
作者自身が属する立憲改進党の理想も盛り込まれている。