「ネメシス'90改」の版間の差分

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基本的には原作と同じだが、システムやステージ構成などに細かい変更がある他、[[グラフィック]]の大幅なクォリティアップが為されており、全体的には[[アーケードゲーム|アーケード]]版の『[[グラディウスII -GOFERの野望-]]』相当に近づけられている印象がある。
基本的には原作と同じだが、システムやステージ構成などに細かい変更がある他、[[グラフィック]]の大幅なクォリティアップが為されており、全体的には[[アーケードゲーム|アーケード]]版の『[[グラディウスII -GOFERの野望-]]』相当に近づけられている印象がある。


しかしながら、本作への評価は賛否両論であり、とくにオリジナルのMSX版から遊んでいたユーザーに、本作の出来に満足しなかった者が多く存在した。
しかしながら、本作の評価は賛否両論であり、本作の出来に満足しなかったユーザーも多く存在した。その大きな原因としては[[バックグラウンドミュージック|BGM]]のチープさや、オリジナルにあまり忠実とは言えない仕様変更もそこそこ見られ、これらがオリジナルのファンにとって期待を裏切る要因であった事が挙げられる。また、[[グラディウス (ゲーム)|グラディウス]]シリーズでも1、2を争うほど難易度の上昇が早く、これも不評の原因と言われている。
その大きな原因としてはパワーアップやステージなどゲーム内の仕様にもリメイクが加えられたことや、[[グラディウス (ゲーム)|グラディウス]]シリーズでも1、2を争うほど難易度の上昇が早い作品となってしまったことが挙げられる。
また[[バックグラウンドミュージック|BGM]]がアレンジされた結果チープに聞こえてしまうことも不評の原因と言われている。


反対に、アーケード版のグラディウス(主に『グラディウスII』)に親しんでいたプレイヤーやオリジナルを知らないプレイヤーはグラフィックが『グラディウスII』に近い事から手をつけやすかったり、アーケード版(またはそれを元にした移植作)にはない新しい世界観ゲームシステム新鮮さを覚えるなどの理由により、良い評価を得らる事もある。
反対に、アーケード版のグラディウス(主に『グラディウスII』)に親しんでいたプレイヤーやオリジナルを知らないプレイヤーから良い評価をされている。
グラフィックが『グラディウスII』に近い事から手をつけやすかったり、アーケード版(またはそれを元にした移植作)にはない新しい世界観ゲームシステム新鮮に見えたことが要因とされる。
このためゲームとしては、X68000のゲームとして製作されたリメイク版として、良作の部類であると判断される。


NEMESIS'90"'''改'''"となっているのは本来は[[1990年]]に発売予定であったが、開発の遅れにより90年に発売することが出来なかった為この名称になった。
NEMESIS'90"'''改'''"となっているのは本来は[[1990年]]に発売予定であったが、開発の遅れにより90年に発売することが出来なかった為この名称になった。
他にNEMESIS'90と言う名のゲームがあるわけではない。
他にNEMESIS'90と言う名のゲームがあるわけではない。


みに、ディスク1に入っているドキュメントを読む限り、シューティングに携わった事の無いスタッフが見切り発車で製作開始していたらしい。
ちなみに、SPSは初代[[グラディウス]]、[[沙羅曼蛇]]などのコナミ製STGのX68000移植を行った実績があるメーカーであるが、ディスク1に入っているドキュメントを読む限り、本作はSTGに携わった事の無いスタッフが見切り発車で製作開始していたらしい。


== 変更点 ==
== 変更点 ==

2007年4月20日 (金) 06:12時点における版

ネメシス'90改
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 X68000
開発元 SPS
発売元 SPS
人数 1人
メディア FDD2枚
発売日 1993年11月11日
その他 必須メモリ容量2MB
テンプレートを表示

NEMESIS'90改(ネメシスきゅうじゅうかい)は、X68Kというパーソナルコンピュータ用に開発されたグラディウス2のリメイクバージョンのこと。1993年11月に発売。開発はSPS


概要

基本的には原作と同じだが、システムやステージ構成などに細かい変更がある他、グラフィックの大幅なクォリティアップが為されており、全体的にはアーケード版の『グラディウスII -GOFERの野望-』相当に近づけられている印象がある。

しかしながら、本作への評価は賛否両論であり、とくにオリジナルのMSX版から遊んでいたユーザーに、本作の出来に満足しなかった者が多く存在した。 その大きな原因としてはパワーアップやステージなどゲーム内の仕様にもリメイクが加えられたことや、グラディウスシリーズでも1、2を争うほど難易度の上昇が早い作品となってしまったことが挙げられる。 またBGMがアレンジされた結果チープに聞こえてしまうことも不評の原因と言われている。

反対に、アーケード版のグラディウス(主に『グラディウスII』)に親しんでいたプレイヤーやオリジナルを知らないプレイヤーからは良い評価をされている。 グラフィックが『グラディウスII』に近い事から手をつけやすかったり、アーケード版(またはそれを元にした移植作)にはない新しい世界観やゲームシステムが新鮮に見えたことが要因とされる。 このためゲームとしては、X68000のゲームとして製作されたリメイク版として、良作の部類であると判断される。

NEMESIS'90""となっているのは本来は1990年に発売予定であったが、開発の遅れにより90年に発売することが出来なかった為この名称になった。 他にNEMESIS'90と言う名のゲームがあるわけではない。

ちなみに、SPSは初代グラディウス沙羅曼蛇などのコナミ製STGのX68000移植を行った実績があるメーカーであるが、ディスク1に入っているドキュメントを読む限り、本作はSTGに携わった事の無いスタッフが見切り発車で製作開始していたらしい。

変更点

グラフィック・サウンド

  • グラフィックが大幅に書き換えられ、自機や一部の敵キャラがグラディウスIIのような外見になっている。
  • 多重スクロールする背景が追加された。
  • ゲーム開始時のデモで、メタリオンが画面手前側に飛び出すカットと、エンディングで惑星に帰還するカットが追加になっている。

パワーアップ

  • ミサイル、レーザー、アップ/ダウンレーザーの2段階パワーアップがなくなった。これによりパワーアップゲージは以下のような構成となる。

メタリオン初期パワーメーターゲージ

1 2 3 4 5 6
1st SPEED MISSILE DOUBLE LASER OPTION #1 FORCE FIELD
2nd         OPTION #2  

メタリオン最終パワーメーターゲージ

1 2 3 4 5 6 7 8 9
1st SPEED MISSILE BACK BEAM DOUBLE UP LASER DOWN LASER LASER OPTION #1 FORCE FIELD
2nd   NAPALM MISSILE   REFLEX RING     EXTEND LASER OPTION #2  
3rd       FIRE BLUSTER          
  • アップ/ダウンレーザーは最初から広がる形のものが撃てるが、MSX版より広がり幅が狭く威力が弱い。
  • ナパームミサイルの弾速が非常に遅くなった。
  • 特殊アイテムのベクトルレーザーの性能が変化し、あまり広がらなくなった。
  • ボスを早く倒しても、追加パワーアップは1個しかもらえなくなった。
  • パワーアップをした瞬間は、自機が無敵になる。

ステージ

  • MSX版では出てこなかったザコ敵が追加されている。
  • ボスの攻撃パターンに一部変更や追加がある。またコアの遮蔽版を破壊すると大量の撃ち返し弾が発生する。
  • 2面と5面にオリジナルのボスが追加され、ミスフィッツ艦(3面)とメイヘム艦(4面)は1回ずつの登場となった。
  • ボス艦内の地形が変更され、狭くなった。
  • エクストラステージは、2面・4面・6面の特定の場所から入るように変わった。エクストラステージ内の地形なども変更されている。
  • 折り返し面で、オリジナルステージが出てくることがある。
パターン1、すべて従前の面
6面→5面→4面→3面→2面→1面
パターン2、オリジナル面が入りステージ数が1つ少なくなる
6面→5面→3'面→2'面→1面

オリジナル面は以下の2つ。従前の面は折り返し時はスクロールが早くなるが、オリジナル面のスクロールは通常の速度。

3'面(隕石ステージ)
破壊不可能な多量の隕石の中を進んでいく。沙羅曼蛇の2面を横スクロールにしたようなイメージ。ボスは「ビッグコアMk.II」を小型にしたような外見。BGMは「帰還のテーマ」。
2'面(水ステージ)
多数の滝が登場する美しいステージだが、滝に触れてしまうとミスになる。グラディウスIII2面のような泡も登場する。ボスもグラディウスIIIの2面ボス「バブルアイ」に酷似している。BGMは「スペーストリッキーエリアのテーマ」。


関連項目