深田晃司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ふかだ こうじ
深田 晃司
深田 晃司
生年月日 (1980-01-05) 1980年1月5日(44歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都小金井市
職業 映画監督 脚本家
ジャンル 映画
事務所 CRG
主な作品
歓待
淵に立つ
よこがお
本気のしるし
LOVE LIFE
 
受賞
カンヌ国際映画祭
「ある視点」部門 審査員賞
2016年淵に立つ
東京国際映画祭
「日本映画・ある視点」部門 作品賞
2010年歓待
黒澤明賞
2022年
その他の賞
芸術選奨
文部科学大臣新人賞
2016年淵に立つ
日本映画プロフェッショナル大賞
作品賞
2020年本気のしるし
テンプレートを表示

深田 晃司(ふかだ こうじ、1980年 - )は、日本映画監督東京都小金井市出身。大正大学文学部、映画美学校卒業。株式会社CRG(クリエイティブ・ガーディアン)所属。

経歴[編集]

1999年、映画美学校第3期フィクション・コース入学。2002年 、長編自主映画『椅子』を初監督、2004年渋谷アップリンク・ファクトリーにてロードショー公開。2006年映画『ざくろ屋敷』バルザック「人間喜劇」より』東映アニメーションより発表。

2005年平田オリザ主宰の劇団青年団に演出部として入団。2011年2月にこまばアゴラ劇場で初の映画祭を青年団俳優とともに企画開催し、富田克也濱口竜介真利子哲也といった若手監督たちの作品を上映した。[1]

2011年3月に大阪アジアン映画祭で特集企画「Directors in Focus:深田晃司という才能」として、『歓待』『東京人間喜劇』『ざくろ屋敷」』『自転車と音楽』が上映。[2] 2013年二階堂ふみ主演の『ほとりの朔子』でナント三大陸映画祭 グランプリ金の気球賞と若い審査員賞をダブル受賞、タリンブラックナイト映画祭最優秀監督賞を受賞。

2015年、『さようなら』で東京国際映画祭メインコンペティション選出。同作の脚本で第18回菊島隆三賞ノミネート。マドリッド国際映画祭 にてディアス・デ・シネ最優秀作品賞受賞。

2016年、『淵に立つ』が第69回カンヌ国際映画祭ある視点」部門審査員賞を受賞。また同年6月には、第40回アヌシー国際アニメーション映画祭にて『ざくろ屋敷』が正式招待された。カンヌとアヌシーに同年に別個の作品で呼ばれることは極めて珍しい。

2017年、『淵に立つ』による成果に対して、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国の映画館が営業自粛を余儀なくされ、経営危機に陥るミニシアターが続出。政府の補償も不明瞭な中、同じく映画監督の濱口竜介とともに全国の小規模映画館支援のためのクラウドファンディング『ミニシアター・エイド基金』を立ち上げた[3]

主な作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

書籍[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 小劇場が舞台の『こまばアゴラ映画祭』、入江悠、柴田剛ら参加の公開座談会も
  2. ^ 特集企画「Directors in Focus : 深田晃司という才能」
  3. ^ 全国の劇場支配人が危機訴える 深田晃司、濱口竜介、斎藤工ら無観客配信で会見”. シネマトゥデイ (2020年4月13日). 2020年4月27日閲覧。
  4. ^ 映画美学校作品一覧
  5. ^ 蘇州の猫 - MOVIE WALKER PRESS
  6. ^ ひとりだち作品概要
  7. ^ アップルリンク作品一覧監督プロフィール
  8. ^ 映画美学校作品一覧
  9. ^ 映画美学校作品一覧
  10. ^ アップルリンク作品一覧
  11. ^ a b アップルリンク作品一覧
  12. ^ “浅野忠信主演の日仏合作「淵に立つ」、カンヌ映画祭のある視点部門に正式出品”. 映画ナタリー. (2016年4月14日). https://natalie.mu/eiga/news/183578 2016年4月15日閲覧。 
  13. ^ “ディーン・フジオカのビデオコメントも 深田晃司監督作『海を駆ける』インドネシアで製作発表”. Real Sound (株式会社blueprint). (2017年11月8日). http://realsound.jp/movie/2017/11/post-126389_1.html 2017年11月8日閲覧。 
  14. ^ 世界も注目!深田晃司監督の新作「海を駆ける」はファンタジー×青春「入口と出口が違う映画を作りたかった」”. NewsWalker (2018年5月18日). 2018年5月18日閲覧。
  15. ^ “『淵に立つ』深田晃司監督×筒井真理子が再タッグ 共演に市川実日子&池松壮亮”. クランクイン!. (2019年1月24日). https://www.crank-in.net/news/62032/1 2019年1月29日閲覧。 
  16. ^ "木村文乃主演で矢野顕子の「LOVE LIFE」映画化…深田晃司監督が構想20年以上". スポーツ報知. 報知新聞社. 25 February 2022. 2022年2月25日閲覧
  17. ^ “深田晃司の監督映画「淵に立つ」、ラスト異なる小説版が本日発売”. ステージナタリー. (2016年9月15日). https://natalie.mu/stage/news/201969 2016年9月15日閲覧。 
  18. ^ ディーン・フジオカ主演「海を駆ける」小説版発売、監督・深田晃司が自ら執筆”. 映画ナタリー (2018年5月10日). 2018年5月10日閲覧。
  19. ^ “黒木華がELLE主催の映画アワード受賞、2016年の充実ぶりに「輝けた!」”. 映画ナタリー. (2016年12月20日). https://natalie.mu/eiga/news/213952 2016年12月21日閲覧。 
  20. ^ 深田晃司監督 フランスから芸術文化勲章…過去に北野武監督、市川海老蔵ら”. デイリースポーツ (2018年5月7日). 2018年5月7日閲覧。
  21. ^ 深田晃司監督が芸術文化勲章を受章”. 駐日フランス大使館 (2019年1月17日). 2021年6月4日閲覧。
  22. ^ “黒沢明賞に深田晃司監督ら 第35回東京国際映画祭”. サンスポ (産経デジタル). (2022年10月7日). https://www.sanspo.com/article/20221007-S3NAQYOAHJMYDFXPMNRZ5XMCSY/ 2022年10月7日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]