浪合神社

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浪合神社
所在地 長野県下伊那郡阿智村浪合字宮ヶ原581番
位置 北緯35度22分42.52秒 東経137度41分29.17秒 / 北緯35.3784778度 東経137.6914361度 / 35.3784778; 137.6914361
主祭神 尹良大神
八幡大神
諏訪大明神
創建 延宝年間
本殿の様式 三間社入母屋造
例祭 4月24日・10月24日
主な神事 應永甲辰囃子・念流太鼓
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浪合神社(なみあいじんじゃ)は長野県下伊那郡阿智村浪合(旧浪合村)に鎮座する神社

概要[編集]

後醍醐天皇の皇孫である尹良親王を祭神として祀る神社で、延宝年間(1673年 - 1681年)に造営されたと伝わる。

尹良親王は『浪合記』や『信濃宮伝』といった江戸時代に記された軍記物語に登場する創作上の人物である。

南朝の征夷大将軍であった親王は上野国から三河国へ向かう途中、1424年応永31年)にこの地で北朝側の襲撃を受け命を落とした。その御首を埋めたとされる墓所のそばに神社が置かれている。墓所は境内の西側に位置しており、1881年明治14年)になって正式に親王墓と比定されたため、宮内庁の管理地として立ち入りが制限されている。

境内には親王を供養するために近年になって建てられた供養塔のほか、宮内大臣渡辺千秋による「尹良親王御旧跡の碑」や、親王の事蹟調査のために明治天皇勅使として藤原公業が当地を訪れたことを記念する「勅使参向の碑」などがある。

1909年(明治42年)に村内にあった八幡社諏訪社を合祀している。参道は阿智村立浪合小中学校の脇からおよそ600メートルにもおよぶが、神社近くまで車で迂回することが出来る。

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ギャラリー[編集]

参考文献[編集]