江口大象

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江口 大象(えぐち たいしょう、本名:江口 啓爾(けいじ)1935年昭和10年)[1]1月31日 - 2020年令和2年)9月3日)は、日本書家

生涯[編集]

中国青島市出身[1]。本籍は佐賀県佐賀市[1]。父親の仕事の関係で小学四年生頃まで中国で過ごし、戦後帰国した後東京学芸大学書道科を卒業[1]。1990年には師の小坂奇石の後を継いで書道研究璞社(ぼくしゃ)会長に就任した[1]

月刊書道研究誌「書源」[1]「みなもと」主幹。日展特別会員[1]日本書芸院顧問[1]全国書美術振興会参事。読売書法会常任理事[1]

2020年9月3日に死去。85歳没[2]

法名は彰源院釋大象。

主な門弟[編集]

  • 山本大悦(璞社会長・日展会員・日本書芸院常務理事)
  • 淺田大遠(璞社総務・日本書芸院評議員) 
  • 福山大轟(璞社総務・日本書芸院評議員) 
  • 川崎大開(璞社総務・日本書芸院理事)
  • 阪野鑑(璞社総務・日本書芸院一科審査会員)

略歴[編集]

  • 1935年(昭和10年) - 1月31日中国青島に生まれる。
  • 1946年(昭和21年) - 帰国。両親の故郷佐賀に移る。
  • 1952年(昭和27年) - 第二回佐賀県展第一席(県教育委員会賞)
  • 1953年(昭和28年) - 小坂奇石師事
  • 1954年(昭和29年) - 東京学芸大学特設書道科入学(1958年卒業)。大学寮にて、後の日本教育書道芸術院創立者である大溪洗耳と同室になる。
  • 1958年(昭和33年) - 大阪府立市岡高校にて教職に就く。
  • 1959年(昭和34年) - 日展初入選。
  • 1967年(昭和42年) - 月刊書道研究誌「書源」創刊。
  • 1981年(昭和56年) - 大阪府立市岡高校教諭退職。
  • 1990年(平成2年) - 璞社会長就任。
  • 2010年(平成22年) - 第54回現代書道二十人展の新メンバーとして選ばれる。日展で日展会員賞受賞。
  • 2019年(令和元年) - 紺綬褒章受章[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 全日本美術.
  2. ^ 読売新聞 2020年9月5日朝刊 30p
  3. ^ 『官報』43号、2019年7月4日

参考文献[編集]

  • "書人探訪21 -出会いの旅-(43)江 口 大 象". 全日本美術新聞社. 2018年9月16日閲覧

外部リンク[編集]