水野和夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

水野和夫(みずの かずお、1953年 - )は、日本経済学者法政大学法学部教授、博士(経済学)

証券エコノミストとしての経済分析の一方、マクロ経済国際金融を文明史論的な視野から見た著作を刊行。仙谷由人の経済ブレーンであり[1]民主党政権では政権入りし内閣官房内閣審議官などを務めた。

略歴[編集]

主張[編集]

資本主義の限界」と「成長信仰宗教批判」を展開。20世紀的な経済成長の時代が終わり、ゼロ成長が不可避となるなかでの新たな世界のあり方を探っている。

 人物[編集]

2015年12月9日には憲政記念会館において、辻元清美議員の「政治活動20年へ、感謝と飛躍の集い in 東京」という政治資金規正法に基づく資金集めのパーティに参加している[3]

著書[編集]

  • 『所得バブル崩壊―危機の連鎖を招く「バブルの負の遺産」を断ち切れ!!』ビジネス社、2002年。 
  • 『100年デフレ 21世紀はバブル多発型物価下落の時代』日本経済新聞社、2003年。  のち日経ビジネス人文庫
  • 『虚構の景気回復 「統合と分断」の時代をいかに生きるか』中央公論新社、2005年。 
  • 『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』日本経済新聞出版社、2007年。  のち日経ビジネス人文庫
  • 『金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉』NHK出版生活人新書、2008年。 
  • 『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』日本経済新聞出版社、2011年。 
  • 『世界経済の大潮流 経済学の常識をくつがえす資本主義の大転換』太田出版、2012年。 
  • 『資本主義という謎』NHK出版生活人新書、2013年。 
  • 『世界史の中の資本主義: エネルギー、食料、国家はどうなるか』東洋経済新報社、2013年。ISBN 4492443975 
  • 『資本主義の終焉と歴史の危機』集英社新書、2014年。ISBN 4087207323 
  • 『資本主義がわかる本棚』(日経プレミアシリーズ 日本経済新聞出版社, 2016
  • 『過剰な資本の末路と、大転換の未来: なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか』徳間書店、2016年。 
  • 『国貧論(atプラス叢書14)』太田出版、2016年。 
  • 『株式会社の終焉 Kindle版』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2016年。 
  • 『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』集英社、2017年。 

共著[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 【アベノミクスを聞く】第2回 水野和夫埼玉大大学院客員教授 3本の矢は語るに値しない/先進国は成長できない構造にある/マルクスを再評価
  2. ^ 国立国会図書館. “博士論文『グローバリゼーションとデフレ : 日本の「失われた20年」の教訓』”. 2023年4月6日閲覧。
  3. ^ 辻元清美 政治活動20年へ、感謝と飛躍の集い in 東京

外部リンク[編集]