水沢駅

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水沢駅
駅舎(2023年6月)
みずさわ
Mizusawa
陸中折居 (5.0 km)
(7.6 km) 金ケ崎
地図
岩手県奥州市水沢東大通り一丁目9-1
北緯39度8分19.84秒 東経141度8分46.69秒 / 北緯39.1388444度 東経141.1463028度 / 39.1388444; 141.1463028座標: 北緯39度8分19.84秒 東経141度8分46.69秒 / 北緯39.1388444度 東経141.1463028度 / 39.1388444; 141.1463028
所属事業者
所属路線 東北本線
キロ程 470.1 km(東京起点)
電報略号 ミツ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
1,593人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1890年明治23年)11月1日[1]
備考
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水沢駅(みずさわえき)は、岩手県奥州市水沢東大通り一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東北本線である[1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。跨線橋には車いす対応エスカレーターが設置されている[5]

貨物駅併設のため、安全上の理由で改札止め(列車別改札)が行われている。このため、停車する旅客列車の到着10分前から発車直後以外はホームにいることができない。

一ノ関駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅。2015年11月30日までは直営駅駅長・営業助役配置)であり、管理駅として、陸中折居駅金ケ崎駅を管理していた。

平屋建ての駅舎には、みどりの窓口自動券売機指定席券売機NEWDAYSJR東日本リテールネット営業)がある。かつては奥州市観光物産協会の観光案内所が設けられていたが、2015年5月をもって案内スタッフの常駐が終了。同年7月に簡素な無人案内コーナーに移行した。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1 東北本線 下り 北上花巻盛岡方面[6]  
2 当駅始発
上り 平泉一ノ関仙台方面[6] 待避列車
3  

貨物駅[編集]

JR貨物の駅は旅客駅の東側にあり、1面のコンテナホーム、1本のコンテナ荷役線がある。かつては入換作業に小型ディーゼル機関車スイッチャー)を使用していたが、2006年平成18年)7月に構内改良工事が竣工し、本線牽引機が直接入換作業を行うようになっている。また、駅事務所は旅客駅舎の中に入っている。

かつては住友大阪セメント水沢サービスステーションの荷役設備へ続く専用線があったが、すでに廃止されている。

取り扱う貨物の種類は、コンテナ貨物(12フィートコンテナ)のみである。また、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ている。

停車する貨物列車高速貨物列車で、下り列車が1日2本(仙台貨物ターミナル駅盛岡行と名古屋貨物ターミナル発東青森行が各々1本ずつ)、上り列車(盛岡発仙台行)が1日1本停車する[7]2007年(平成19年)3月のダイヤ改正より名古屋貨物ターミナル駅発の列車が新たに停車するようになり、同駅と西浜松駅からのコンテナ直通輸送が行われている。

このほか、六原駅オフレールステーション化に伴い、当駅と六原ORSの間で1日2往復のトラック便が運行されている[8]

利用状況[編集]

JR東日本によると、2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員1,593人である[利用客数 1]

なお、2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 2,206 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 2,123 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 2,000 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 1,872 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 1,882 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 1,867 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 1,954 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 1,922 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 1,927 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 1,908 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 1,941 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 1,941 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 1,979 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 2,048 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 1,931 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 1,904 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 1,866 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 1,853 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 1,859 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 1,862 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 1,588 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 1,569 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 1,593 [利用客数 1]

駅周辺[編集]

水田地帯に急遽開かれた水沢江刺駅とは違い、当駅周辺は昔から商都として発展したこともあり、ビジネスホテル等宿泊施設や飲食店が数多く存在する。なお、当駅と水沢江刺駅とは車で15分ほどかかり、徒歩での乗り換えは不適である。

バス路線[編集]

駅前バス停および水沢駅通りバス停に停車するバスは、岩手県交通と野口が運行している。水沢駅通りバス停は、駅前から約300 m西進した駅通り(岩手県道113号水沢停車場線上)にある。美山病院線・美希病院線が停車する水沢駅東口バス停は、駅前(正面口の南側)から東西地下連絡通路を経由し国道4号方面へ160 mほど進んだ場所にある。これとは別に、岩手県交通の水沢駅東口バス停が東口ロータリーより交差点を渡った付近にある。また、奥州市コミュニティバス(Zバス)の水沢駅口バス停が、駅前から130 mほど離れた岩手銀行水沢支店北側の市道上にある。

のりば 運行事業者 系統・行先 備考
水沢駅前
岩手県交通
 
野口  
水沢駅通り
1 岩手県交通
  • 水沢前沢線:イオン前沢店
  • 胆沢水沢線:まごころ病院
 
Zバス 佐倉河線:水沢病院  
2 岩手県交通
  • 水沢江刺駅線:水沢江刺駅・江刺バスセンター
  • 黒石線・生母線:黒石・生母
 
Zバス 羽田線:水沢病院  
3 岩手県交通 胆沢水沢線:まごころ病院  
Zバス 水沢病院  
野口 水沢金ケ崎線:県南運転免許センター  
4 岩手県交通
  • 水岩線:江刺バスセンター
  • 水沢江刺駅線:水沢江刺駅・江刺バスセンター
 
5 水沢江刺線:胆沢病院  
6 水岩線黒石線・生母線:胆沢病院  
野口 水沢金ケ崎線:胆沢病院  
水沢駅東口
オリオンバス 東京駅TDL 道路向かいの明治安田生命ビル前より発車[9]
岩手県交通
 
水沢駅口
Zバス 羽田線:水沢病院  

その他[編集]

夏の恒例になっている駅ホームの南部鉄器風鈴装飾

1962年より夏の恒例になっている駅ホームの南部鉄器風鈴装飾[10]は、日本の音風景100選にも選ばれている。約700個の風鈴が下りホームに飾られる[10]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
東北本線
陸中折居駅 - 水沢駅 - 金ケ崎駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 23号 盛岡駅・平泉駅・山寺駅ほか74駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年1月20日、22頁。 
  2. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、410頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b 「水沢駅の新駅舎が完成」『交通新聞』交通協力会、1976年10月14日、1面。
  4. ^ “こちら階段昇降機 JR盛岡支社、2駅に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年3月25日) 
  5. ^ a b “車伊豆でも楽々 新エスカレーター完成 水沢駅”. 岩手日報 (岩手日報社): p.26 (2001年3月16日 朝刊)
  6. ^ a b 駅構内図(水沢駅)”. 東日本旅客鉄道. 2020年3月13日閲覧。
  7. ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、119-128頁。 
  8. ^ 『貨物時刻表 平成26年3月ダイヤ改正』、鉄道貨物協会、2014年、144頁。 
  9. ^ 水沢駅東口 明治安田生命ビル前”. オリオンバス. 2022年5月5日閲覧。
  10. ^ a b “「風鈴駅」に夏来る 奥州・JR水沢駅”. 岩手日報. (2020年6月12日). オリジナルの2020年9月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200904151130/https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/6/12/79543 2020年9月5日閲覧。 

利用状況[編集]

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月14日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月6日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月9日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]