栄駅 (愛知県)

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栄駅*
1番出入口
さかえ
Sakae
地図
所在地 名古屋市中区三丁目5-12
北緯35度10分11秒 東経136度54分31秒 / 北緯35.16972度 東経136.90861度 / 35.16972; 136.90861座標: 北緯35度10分11秒 東経136度54分31秒 / 北緯35.16972度 東経136.90861度 / 35.16972; 136.90861
所属事業者 名古屋市交通局
名古屋市営地下鉄
駅構造 地下駅
ホーム 1面2線(東山線)
2面2線(名城線)
乗車人員
-統計年度-
109,901人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
220,688[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1957年昭和32年)11月15日[2]
乗入路線 2 路線
所属路線 東山線
駅番号 H10
キロ程 9.0 km(高畑起点)
H09 伏見 (1.0 km)
(1.1 km) 新栄町 H11
所属路線 名城線
駅番号 M05
キロ程 5.9 km(大曽根起点)
M04 矢場町 (0.7 km)
(0.4 km) 久屋大通 M06
乗換 栄町駅名鉄瀬戸線
備考 * 1966年に栄町駅から改称[2]
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配線図

栄駅(さかええき)は、愛知県名古屋市中区3丁目にある、名古屋市営地下鉄である。

概要

名古屋市の中心部に位置し、名古屋市営地下鉄においても要となる駅である。名城線北部駅務区栄管区駅が管轄する駅であり、東別院駅~志賀本通駅までの各駅(上前津駅久屋大通駅名古屋城駅を除く)及び、茶屋ヶ坂駅、自由ヶ丘駅を管理している。[3]

東山線名城線が乗り入れる。東山線にはH10、名城線にはM05駅番号が付与されている。また名古屋鉄道(名鉄)瀬戸線栄町駅と乗り換えが可能であり(連絡改札口はなく、乗り換えの際は一旦改札外に出る必要がある)、地下鉄久屋大通駅連絡運輸はない)とも地下街などで連絡している。

歴史

コンコース

駅構造

地下駅。東山線は島式ホーム1面2線、名城線は相対式ホーム2面2線で東山線・名城線とも可動式ホーム柵が設置されている。

アクセントカラーは東山線・名城線とも橙色

のりば

ホーム 路線 方向 行先
1 東山線 - 東山公園藤が丘方面
2 名古屋高畑方面
3 名城線
名港線
左回り 上前津金山名古屋港新瑞橋方面
4 名城線 右回り 名古屋城平安通大曽根方面

乗り換え 階段

東山線ホームと名城線への連絡階段
名城線ホーム
A階段・B階段(名城線右回りホーム←→東山線ホーム)
  • 東山線ホームでは高畑寄りにあり、名城線右回りホームではコンコース中央にある。
C階段(名城線右回りホーム・左回りホーム←→東山線ホーム)
  • 東山線ホーム、名城線ホーム共にホーム中央にある。
  • 名城線のどちらのホームにもつながっているが、途中狭い部分があるために混雑する。(横幅は人2人分)
  • 踊り場でB階段とつながっている。
D階段(名城線左回りホーム←→東山線ホーム)
  • 東山線ホームでは藤が丘寄りにあり、名城線左回りホームではホーム中央に出る。
名城線ホーム←→名鉄瀬戸線
  • コンコース内にある、一番大曽根寄りの階段が便利。
東山線ホーム←→名鉄瀬戸線
  • 1番藤が丘寄りの階段が便利。

駅施設

北改札口

栄駅は建設当初から乗換駅となる構想があり[9]、それを前提に設計された[9] ため、非常に簡単に乗り換えができる。

朝のラッシュ時間帯は千種駅から名古屋駅にかけて発車が遅れることが多く、栄駅でも、停車中の列車に後続列車が追いついて手前で停止することがしばしばある。

終電近くになると東山線と名城線との相互接続を行うため、当駅で数分程度停車する列車がある。本山駅においても同じ理由により一部列車にみられる。

東山線ホームは古い構造であるため、天井が低く、やや圧迫感がある。また、利用者が非常に多いにもかかわらず島式1面の狭隘なホームであるため、曜日・時間帯を問わず全般的に混雑している。

周辺に広大な地下街が広がり商業施設が密集しているため、コンコースから地上へのエレベーターの設置が難しいのが、構造上の難点として挙げられる。地上へのエレベーターは8番出入口のサンシャイン栄、もしくはオアシス21のいずれかを利用することとなる(ただし後者は早朝・深夜帯の利用制限あり)。地下鉄の駅名が書かれた出入口は東山線側に9ヶ所、名城線側に8ヶ所ある。

栄駅名城線ホームに進入する列車は警笛の吹鳴が義務付けられている(東山線、名城線ホーム共に駅手前に標識があるが、両線ともホーム柵が設置されているため、基本的に警笛を鳴らさない)。

1965年10月15日の名城線開通から1966年2月1日の料金(運賃)改定までの3か月半、東山線20円・名城線10円(いずれも大人)の乗切制であったため、両線間に連絡改札口が設置されていた[10]

東山線は伏見寄りに片渡り線があり、1番線から高畑方面や藤が丘方面への折り返しが可能である。近年では2022年8月17日、亀島駅にて発煙が発生し運転見合わせになった際に使われた。[11]また、1957年に東山線が当駅まで開業してから1960年に池下駅へ延伸されるまで、本線を暫定的に検車区として使用していた。その名残で池下・藤が丘側のトンネルは若干幅が広くなっている。


利用状況

年度別乗車人員(名古屋市統計年鑑より)
年度 東山線乗車人員(人/日) 名城線乗車人員(人/日) 乗車人員合計(人/日)
2004年(平成16年) 72,443 34,750 107,193
2005年(平成17年) 74,720 34,914 109,634
2006年(平成18年) 73,729 34,704 108,433
2007年(平成19年) 72,658 33,715 106,373
2008年(平成20年) 72,263 33,039 105,302
2009年(平成21年) 69,462 31,995 101,456
2010年(平成22年) 68,291 30,682 98,973
2011年(平成23年) 71,493 33,646 105,139
2012年(平成24年) 73,848 34,669 108,517
2013年(平成25年) 75,727 35,684 111,411
2014年(平成26年) 75,474 35,735 111,209
2015年(平成27年) 77,663 36,874 114,537
2016年(平成28年) 77,763 36,971 114,734
2017年(平成29年) 76,352 36,452 112,804
2018年(平成30年) 74,717 35,767 110,484
2019年(令和元年) 74,085 35,816 109,901

名城線の駅の中では最も多く、東山線の駅の中では名古屋駅に次いで2番目に多い。ただし上記の数値に乗り換え人員は含まない。

名鉄交通広告の公式サイトによると、当駅の2017年度の1日平均乗降客数は226,871人である[12]。(名鉄瀬戸線栄町駅は含まない)

駅周辺

概要

詳細は「栄(名古屋市)」を参照。

名古屋市最大の繁華街である。100メートル道路久屋大通)に沿って矢場町から栄駅を抜け外堀通までは都市公園(久屋大通公園)となっており広域に及ぶ。公園内には名古屋テレビ塔もあり、各種イベントが盛んに行われている。

栄駅付近の広小路通愛知県道60号名古屋長久手線)の地下(東山線栄駅は錦通の地下に位置する。)、オアシス21の地下(吹き抜け構造)、栄駅からテレビ塔周辺までの久屋大通公園地下など、栄には広大な地下街が広がる。 松坂屋三越ラシックスカイルパルコナディアパークなどの大型ショッピング施設が続く。

夜も賑やかでありネオンで彩られる。栄エリアは繁華街と同時に3つの歓楽街も有しており、当駅の北西側の錦三丁目(錦三(きんさん)、南東側の女子大小路(栄ウォーク街)、南西側の住吉・プリンセス大通といった歓楽街がある。愛知県立美術館・愛知県芸術劇場などが入る大型文化施設「愛知芸術文化センター」と、NHK名古屋局、オアシス21、名古屋テレビ塔(栄のテレビ塔)もこの近隣にあるが、この方向(当駅の北東側)は歓楽街にはなっていない。

オアシス21にはバスターミナルも設置されており、名古屋市中心街では、名古屋駅前に次ぐバス交通の要所となっている。 名古屋テレビ塔(栄のテレビ塔)は観光スポットであり、夜間のテレビ塔へのスポットライトも街を彩る。

当駅のすぐ西側を南北に通過する道は大津通である。名城線は久屋大通の地下を通っている。

主な施設

テレビ塔セントラルパーク
明治安田生命名古屋ビル

バス路線

最寄り停留所は、栄バスターミナルとなる。乗り場は、オアシス21のりばや広小路通愛知県道60号名古屋長久手線)上などの路上に分散して設置されている。以下の一般路線バスと高速バスが乗り入れており、名古屋市営バス名古屋市交通局)、名鉄バスとよやまタウンバス等により運行されている。

一般路線

旧噴水南のりば(2019年3月24日の運行をもって閉鎖)

栄バス停:オアシス21バスターミナルのりば

ターミナル内のバス乗り場は全部で10ヶ所あり、名古屋市営バスは1 - 7番を使用している(7番のりばは名鉄バスと共用)。

オアシス21のりば
  • 基幹2:市役所・茶屋ヶ坂経由 引山行、四軒家行(名古屋市営)(3・23番のりば)
  • 幹栄1:黒川経由 如意住宅行、水分橋行(名古屋市営)(4番のりば)
  • 幹栄2:笹島町・中村公園経由 新大正橋西行(名古屋市営)(7・16番のりば)
  • 栄11:名塚経由 如意車庫前行、如意住宅行、平田住宅行(名古屋市営)(2・25番のりば)
  • 栄12:新栄町・赤塚経由 安井町西行(名古屋市営)(5・11番のりば)
  • 栄13:名古屋城正門前経由 安井町西行(名古屋市営)(2・15番のりば)
  • 栄14:東片端・赤塚経由 上飯田行(名古屋市営)(4番のりば)
  • 栄15:大曽根経由 新守山駅行(名古屋市営)(5番のりば)
  • 栄16:田代本通経由 名古屋大学行(名古屋市営)(5・12番のりば)
  • 栄22:一番3丁目経由 港区役所行(名古屋市営)(6・16番のりば)
  • 栄24:笹島町・千成通経由 稲西車庫行(名古屋市営)(6・16番のりば)
  • 栄25:名城公園・浄心町経由 名塚中学行、名西橋行(名古屋市営)(1・25番のりば)
  • 栄26:瓦町・高辻経由 博物館行(名古屋市営)(4・12番のりば)
  • 栄27:浄心町・名西橋・枇杷島スポーツセンター経由 栄行(名古屋市営)(1・25番のりば)
  • 中巡回:大須観音経由 金山行(名古屋市営)(1・15番のりば)
  • 西巡回:浄心町・名西橋・枇杷島スポーツセンター経由 栄行(名古屋市営)(1・25番のりば)
  • 40:笹島町・安松経由 大坪行(名鉄)(7番のりば)
  • 43:笹島町・安松経由津島駅行(名鉄)(7番のりば)

栄バス停:路上のりば

11 - 16番のりば(13番のりばは未使用)は広小路通上に、17番のりば[バス注釈 1] は中日ビル西側に、18 - 20番のりば[バス注釈 1] はオアシス21西側に設置されている[バス出典 1]。16番のりばの屋根には2018年3月に金鯱が取り付けられた。

中部電力MIRAI TOWERバス停:路上のりば

高速バス

従来からの高速路線バスの発着はすべて栄バスターミナルのオアシス21のりばとなる。なお、オアシス21内の案内所は、現在、三重交通の切符売り場になった。高速ツアーバスからの転向組であるWILLER GROUPは、久屋大通公園の愛の広場にバス停を設置している。長距離路線を中心に名鉄バスまたはJR東海バスとほかの事業者が共同運行を行っているケースが多い。

名鉄バス

8番乗り場
9番乗り場

JR東海バス[バス出典 3]

その他

広小路栄・栄大津バス停

なお、栄21・栄23系統の栄行きは矢場町から久屋大通を経由するため、栄大津北行きバス停には停車せず、栄(南)停[バス注釈 6] で降車扱いを行ってからオアシス21の降車停に向かう。栄大津北行きバス停に停車するのは矢場町から大津通を北上し栄交差点を左折して名古屋駅に向かうC758系統(栄バス停と通らないが、栄大津と広小路栄両方停車する。)と、同じように栄交差点を左折していた50号系統(妙見町 - 名古屋駅前)をルーツに持つ栄18系統のみである。

隣の駅

名古屋市営地下鉄
東山線
伏見駅 (H09) - 栄駅 (H10) - 新栄町駅 (H11)
名城線
矢場町駅 (M04) - 栄駅 (M05) - 久屋大通駅 (M06)
  • ()内は駅番号を示す。

脚注

注釈

本文

バス

  1. ^ a b 噴水南バスターミナル廃止に伴い代替設置された停留所である。
  2. ^ 栄交差点北、サカエチカ1番出入口付近
  3. ^ 市バス23番停に隣接
  4. ^ 市バス16番停に隣接
  5. ^ かつては独立して設置されていたが、現在は栄バス停20番乗り場と共用している。
  6. ^ 噴水南バスターミナルが存在していた頃は平日朝ラッシュ時に基幹1系統の降車場として使われていたが、噴水南バスターミナル廃止に伴い久屋大通経由便がすべて停車するようになった。

出典

本文

  1. ^ 交通広告メディアガイド2021年版” (PDF). 名古屋市交通局 (2021年3月). 2021年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 新修名古屋市史編集委員会 『新修名古屋市史 第7巻』 名古屋市、1998年3月31日。
  3. ^ 名古屋市公報第197号本号633頁 (PDF)
  4. ^ a b 建設省十五年小史, 建設広報協議会, (1963年10月1日) 
  5. ^ 特異火災事例 (PDF) - 消防防災博物館、2014年2月9日閲覧
  6. ^ a b 名古屋市、地下鉄8駅改修へ 名城、東山線の壁や床”. 中日新聞Web. 中日新聞社. 2018年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月20日閲覧。
  7. ^ a b 総合リハビリセンター駅2番線及び瑞穂運動場東駅2番線の可動式ホーム柵稼働のお知らせ”. 名古屋市交通局 (2021年1月25日). 2021年1月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月26日閲覧。
  8. ^ 名城線栄駅ホームリニューアル工事のお知らせ|名古屋市交通局”. www.kotsu.city.nagoya.jp. 2023年11月9日閲覧。
  9. ^ a b 土木学会日本土木史編集委員会 『日本土木史: 昭和16年-昭和40年』 土木学会、1973年4月。
  10. ^ 名古屋市広報室「広報なごや」1966年10月5日号(212号)
  11. ^ 報道発表資料~2022年8月17日「東山線亀島駅における発煙について」”. 名古屋市交通局. 2024年2月18日閲覧。
  12. ^ デジタルサイネージ広告のご紹介”. 名古屋市交通局. 2020年2月14日閲覧。

バス

  1. ^ バスのりば | 栄 - 名古屋市交通局、2019年5月7日閲覧
  2. ^ 栄/栄バスターミナル(オアシス21) - 名鉄バス、2019年5月7日閲覧
  3. ^ バスのりば|JR東海バス| JR東海バス”. www.jrtbinm.co.jp. 2021年3月21日閲覧。
  4. ^ 栄バスターミナル - 三重交通ホームページ | スマートフォン版”. www.sanco.co.jp. 2021年3月21日閲覧。

関連項目

外部リンク