東京キッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京キッド
美空ひばりシングル
B面 浮世船路
お祭りマンボ(1991年盤)
リリース
録音 1950年
日本の旗 日本
ジャンル 歌謡曲流行歌
レーベル 日本コロムビア
作詞・作曲 藤浦洸(作詞)
万城目正(作曲)
美空ひばり シングル 年表
白百合の歌
(1950年)
東京キッド
(1950年)
裏町パラダイス
(1950年)
テンプレートを表示

東京キッド」(とうきょうきっど)は、1950年7月20日に発売された美空ひばりシングルおよび、同年9月9日に公開された斎藤寅次郎監督による映画である。

概要[編集]

映画「東京キッド」の美空ひばり

1950年9月に公開され、当時13歳だったひばりが主演し、ひばりが「師匠」と慕っていた川田晴久との共演も果たした松竹映画『東京キッド』の主題歌として製作された。

明るく楽しいリズムの本楽曲と映画が共に大ヒットし、戦後混乱期の日本人に夢と希望を与えたと言われている[1]

「キッド」とは「子供、若者」という意味であり、本楽曲のタイトルは「東京の街の子」という意味がある。「チューインガム」、「フランス香水」、「チョコレート」など舶来のものが歌詞に多く含まれており、戦後間もない当時としては斬新なものであった[2]

当時「天才少女歌手」と呼ばれた美空ひばりの初期の代表曲として知られており、本楽曲は美空ひばりの全シングルの売り上げランキング第9位となっている[3]。1998年時点でのシングル(アナログ盤とCDの合計)売上は日本コロムビア調べで100万枚(概数)である[4]2019年に日本コロムビアが公表した累計売上枚数は120万枚で、ひばりの楽曲の中で累計売上枚数第8位である[5]

収録曲[編集]

オリジナル盤[編集]

  1. 東京キッド
  2. 浮世航路
    • 作詞:藤浦洸、作曲:万城目正、編曲:田代与志

1991年盤[編集]

  1. 東京キッド
    • 作詞:藤浦洸、作曲:万城目正、編曲:仁木他喜雄
  2. お祭りマンボ

カバー[編集]

映画[編集]

ポスター

1950年9月9日、松竹公開。上映時間、81分。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 東京キッド(DVD)|松竹DVD倶楽部
  2. ^ 『現代世相風俗史年表』(河出書房新社、2009年)
  3. ^ 「あのころ番付 ひばり『柔』は190万枚」『日経プラスワン』2000年6月24日付、1頁。
  4. ^ 毎日新聞』1998年6月22日付大阪夕刊、1頁。
  5. ^ 酒井健、藤浪繁雄「没後30年 ひばり伝説、令和へ:東京新聞 TOKYO Web」『東京新聞』、2019年6月23日。2020年6月5日閲覧。
  6. ^ ひばりの「東京キッド」、CMでよみがえるSANSPO.COM、2001年8月13日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
  7. ^ a b 三洋信販「ポケットバンク」/トマトキューブ/CLOUD「東京キッド」、CDJournal リサーチ、2002/01/18掲載。
  8. ^ “美空ひばりさんの楽曲をサンプリング 「TOKYO KIDS」リミックスにZeebra&般若が参加、加藤和也氏のMV出演も”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2022年11月18日). https://www.oricon.co.jp/news/2257513/full/ 2022年11月20日閲覧。 

関連項目[編集]