朝岡勲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朝岡 勲
基礎情報
四股名 朝岡 勲
本名 朝岡 勲
生年月日 1941年6月20日
没年月日 (2006-06-10) 2006年6月10日(64歳没)
出身 兵庫県洲本市
身長 174cm
体重 129kg
BMI 42.61
所属部屋 高砂部屋
得意技 押し
成績
現在の番付 引退
最高位 西前頭10枚目
生涯戦歴 263勝245敗9休 (43場所)
幕内戦歴 17勝28敗 (3場所)
優勝 序二段優勝1回
序ノ口優勝1回
データ
初土俵 1962年5月場所
入幕 1966年3月場所
引退 1969年7月場所
備考
2019年7月22日現在

朝岡 勲(あさおか いさお、1941年6月20日 - 2006年6月10日)は、兵庫県洲本市出身(本籍地は、同県尼崎市)で高砂部屋に所属した大相撲力士。本名同じ。最高位は西前頭10枚目(1966年5月場所)。現役時代の体格は174cm、129kg。得意手は押し[1]

来歴・人物[編集]

洲本市立青雲中学校在学時より相撲を始め、卒業後、川崎重工業相撲部を経て1962年に高砂部屋へ入門。同年5月場所、20歳で初土俵を踏んだ[1]

当時、まだ実業団相撲のレベルが懐疑視されていた中、実業団で5年間鍛えた実力を発揮。足腰の良さを生かした押し相撲を活かし、1964年11月、初土俵から僅か2年半で十両に昇進した[1]

その後、1966年3月場所にて新入幕(実業団出身力士としては、大龍志郎以来2人目となる、幕内昇進)。入幕時の年齢は、24歳であった。この場所では、鶴ヶ嶺麒麟児を倒すなど、計9勝を挙げている(結局、同場所が幕内で自身唯一の勝ち越し場所となる)[1]

しかし、自己最高位の前頭10枚目に昇進した翌5月場所では、2勝13敗と大敗し、十両に陥落した。

初土俵から入幕まで3年10ヵ月というスピード出世ぶりであったが、持ち前の押し相撲が幕内では中々通用せず、幕内在位は通算3場所に終わった[1]

最後は幕下11枚目まで番付を落とし、1969年7月場所限り、28歳の若さで廃業[1]

その後は、東京都江戸川区南小岩にて、相撲料理の店「あさをか」を経営していた。

2006年6月10日、肺癌のため東京都新宿区内の病院で死去。誕生日10日前の死であった。享年64。

主な戦績[編集]

  • 通算成績:263勝245敗9休 勝率.518
  • 幕内成績:17勝28敗 勝率.378
  • 現役在位:43場所
  • 幕内在位:3場所
  • 各段優勝
    • 序二段優勝:1回(1962年11月場所)
    • 序ノ口優勝:1回(1962年7月場所)

場所別成績[編集]

朝岡 勲
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1962年
(昭和37年)
x x (前相撲) 東序ノ口12枚目
優勝
7–0
西序二段29枚目
4–3 
西序二段2枚目
優勝
7–0
1963年
(昭和38年)
東三段目8枚目
6–1 
東幕下68枚目
4–3 
東幕下61枚目
3–4 
西幕下63枚目
5–2 
西幕下38枚目
4–3 
東幕下31枚目
6–1 
1964年
(昭和39年)
東幕下14枚目
3–4 
東幕下16枚目
5–2 
西幕下6枚目
3–4 
東幕下9枚目
5–2 
西幕下3枚目
5–2 
西十両18枚目
9–6 
1965年
(昭和40年)
東十両15枚目
8–7 
西十両10枚目
6–9 
東十両14枚目
9–6 
東十両6枚目
10–5 
東十両2枚目
9–6 
東十両筆頭
7–8 
1966年
(昭和41年)
東十両2枚目
9–6 
東前頭14枚目
9–6 
西前頭10枚目
2–13 
西十両2枚目
2–13 
西十両14枚目
11–4 
東十両3枚目
6–9 
1967年
(昭和42年)
東十両6枚目
10–5 
西十両2枚目
9–6 
東十両2枚目
4–11 
西十両8枚目
8–7 
東十両5枚目
8–7 
東十両3枚目
9–6 
1968年
(昭和43年)
東十両筆頭
8–7 
東前頭12枚目
6–9 
西十両2枚目
6–9 
西十両4枚目
3–10–2 
東十両13枚目
8–7 
西十両10枚目
10–5 
1969年
(昭和44年)
西十両3枚目
4–11 
東十両11枚目
3–12 
西幕下8枚目
3–4 
西幕下11枚目
引退
0–0–7
x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績[編集]

力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数
青ノ里 0 1 荒波 1 0 追風山 0 1 小城ノ花 1 0
開隆山 1 1 金乃花 1 0 北ノ國 0 1 麒麟児 1 0
高鐵山 0 1 大豪 0 1 大心 0 1 大雄 0 2
鶴ヶ嶺 1 0 時葉山 1 0 戸田 1 0  栃東 0 1
栃王山 0 1 花光 0 3 廣川 2 1 藤ノ川 1 0
明武谷 0 1 義ノ花 1 2 龍虎 0 1 若秩父 1 1
若天龍 0 2 若浪 1 2 若乃洲 1 0 若二瀬 0 1

改名歴[編集]

  • 朝岡 勲(あさおか いさお)1962年5月場所 - 1969年7月場所

関連項目[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f ベースボールマガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(3) 高砂部屋』p23