捨てがたき人々

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捨てがたき人々
漫画
作者 ジョージ秋山
出版社 小学館
掲載誌 ビッグゴールド
発表号 1996年9月号 - 1999年3月号
巻数 全5巻
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捨てがたき人々』(すてがたきひとびと)は、ジョージ秋山による日本漫画作品。『ビッグゴールド』(小学館)に1996年9月号から1999年3月号まで連載されていた。

あらすじ[編集]

トラック運転手を辞め、生きる意欲を失っていた狸穴勇介は、生まれ故郷に帰り、日々の空腹と性欲を満たすことだけを考え、無為に毎日を過ごしていた。ある日、勇介は行きつけの弁当屋で働く岡辺京子という女性に興味を持ち、強引に関係を持ってしまう。やがて、勇介と京子はなりゆきのままに同棲を始め、お互いを受け入れることもないまま家族となっていく。

登場人物[編集]

狸穴 勇介(まみあな ゆうすけ)
生きることに飽きてしまった無気力な男。
岡辺 京子(おかべ きょうこ)
弁当販売店で働く女性。客の勇介と知り合って関係を持ち、勇介の子を宿す。新興宗教「神我の湖」の熱心な信者。
正義(まさよし)
勇介と京子の間に生まれた長男。
岡辺 良江(おかべ よしえ)
京子の母。
京子の叔母
勇介と肉体関係を持つ。
瑞穂
勇介の住むアパートの大家の娘。
カヨ
瑞穂の友人。
高橋(たかはし)
京子の不倫相手。
工場の社長
勇介が働く工場の社長。和江と不倫している。
吉田 和江(よしだ かずえ)
勇介が働く工場の従業員。社長と不倫関係にある。
狸穴 草太(まみあな そうた)
勇介の異父弟。

映画[編集]

捨てがたき人々
監督 榊英雄
脚本 秋山命
原作 ジョージ秋山
製作 榊英雄
秋山命
川村英己
見城徹
出演者 大森南朋
三輪ひとみ
内田慈
滝藤賢一
美保純
田口トモロヲ
音楽 榊いずみ
主題歌 榊いずみ「蜘蛛の糸」
撮影 宮川幸三
編集 清野英樹
製作会社 ファミリーツリー
P-ARTS
アークエンタテインメント
幻冬舎
配給 アークエンタテインメント
公開 日本の旗 2014年6月7日
上映時間 123分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2014年6月7日公開。主演は大森南朋、監督は榊英雄。脚本はジョージ秋山の実子である秋山命が手掛けた[1]R18+指定作品

2012年5月から6月にかけて榊監督の故郷である五島列島を舞台に撮影された[2]2013年10月に開催された第26回東京国際映画祭コンペティション部門に出品された。映画化に際して、舞台を原作ではただの漁師町であったところを五島列島とし、京子のキャラクターを顔に痣のある人物に変更した[3]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督 - 榊英雄
  • 原作 - ジョージ秋山
  • 製作 - 榊英雄、秋山命、川村英己、見城徹
  • プロデューサー - 榊英雄、秋山命
  • 脚本 - 秋山命
  • 音楽 - 榊いずみ
  • ラインプロデューサー 氏家英樹
  • キャスティング - 星久美子
  • 撮影 - 宮川幸三
  • 美術 - 井上心平
  • 照明 - 木村明生
  • 録音 - 永口靖
  • 編集 - 清野英樹
  • 助監督 - 山口雄也
  • 制作担当 - 刈谷真
  • 音響効果 - 丹雄二
  • 衣装 - 岡本佳子
  • ヘアメイク - 内城千栄子
  • 主題歌 - 榊いずみ「蜘蛛の糸」
  • 特別協力 - 五島市
  • 協賛 - オリエンタルエアブリッジ
  • 制作プロダクション - ファミリーツリー
  • 制作協力 - DESAFIADORES
  • 配給 - アークエンタテインメント
  • 製作 - ファミリーツリー、P-ARTS、アークエンタテインメント、幻冬舎

脚注[編集]

  1. ^ 【映画作りの舞台裏】前編/父・ジョージ秋山の原作マンガを映画化した秋山命が語る、父への思い”. ムービーコレクション (2014年6月21日). 2014年12月21日閲覧。
  2. ^ 大森南朋、ジョージ秋山「捨てがたき人々」実写映画化に主演!榊英雄監督とタッグ”. 映画.com (2013年9月18日). 2014年12月21日閲覧。
  3. ^ コンペティション部門『捨てがたき人々』 榊 英雄監督 スペシャル・インタビュー”. 第26回東京国際映画祭 (2013年10月18日). 2014年12月21日閲覧。

外部リンク[編集]