戸栗美術館

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戸栗美術館
TOGURI MUSEUM OF ART
戸栗美術館の位置(東京都区部内)
戸栗美術館
東京都区部内の位置
施設情報
専門分野 東洋陶磁器
事業主体 公益財団法人戸栗美術館
開館 1987年11月
所在地 150-0046
東京都渋谷区松濤一丁目11番3号
位置 北緯35度39分41.04秒 東経139度41分34.55秒 / 北緯35.6614000度 東経139.6929306度 / 35.6614000; 139.6929306座標: 北緯35度39分41.04秒 東経139度41分34.55秒 / 北緯35.6614000度 東経139.6929306度 / 35.6614000; 139.6929306
外部リンク http://www.toguri-museum.or.jp/
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戸栗美術館(とぐりびじゅつかん)は、東京都渋谷区松濤一丁目にある美術館。実業家の戸栗亨が蒐集した東洋陶磁器を主に保存・展示している。

沿革[編集]

山梨県の土木建築業の家に育った戸栗は[1]第二次世界大戦後の日本における欧米文化の普及を目にし、伝統的な日本文化を保存し後世に伝える必要があると考えた[1][2]1952年昭和27年)に上京すると、殖産住宅相互の指定建築業者である「富士工務店」の代表として、同郷の小佐野賢治を補佐する傍ら[3]、将来の展示公開を見据えて10年余り古民具や古道具の蒐集を行なった[1]1965年昭和40年)頃からは、古美術に通じた友人たちの助言を得て、観賞用陶磁器を国内外で蒐集した[1][2]

戸栗が戸栗美術館を設立するにあたり、1500点の美術工芸品、土地(松濤の旧鍋島藩屋敷跡[4])、建物、運営資金の寄付が行なわれた[5]。戸栗美術館は1987年昭和62年)に財団法人の認可を得、日本でも数少ない陶磁器専門の美術館[6]として同年11月21日に開館した。

収蔵品は2000年時点で5000点[2]、2008年時点で7000点[4]を数える。主な収蔵品は伊万里鍋島などの肥前磁器、および中国朝鮮の陶磁器である[6]

2000年時点で、隣接地に別館を建設する計画が立てられている[2]

利用情報[編集]

  • 開館時間 - 10時00分〜17時00分(入館は閉館30分前まで)
  • 休館日 - 毎週月曜日(ただし祝日の場合は開館し翌日休館)、展示替期間、年末年始
  • 入場料 - 一般1000円、高・大生700円、小・中学生400円、20名以上の団体割引有

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 財団法人戸栗美術館(編) 編『古伊万里 -蔵品選集-』財団法人戸栗美術館、1991年。 
  2. ^ a b c d 財団法人戸栗美術館(編) 編『財団法人戸栗美術館蔵品選集 西暦2000年記念図録』財団法人戸栗美術館、2000年。 
  3. ^ 第80回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第9号
  4. ^ a b 財団法人 戸栗美術館”. 2010年10月11日閲覧。
  5. ^ 戸栗美術館内の展示説明
  6. ^ a b 戸栗美術館内で配布されるパンフレット

関連項目[編集]

外部リンク[編集]