志村史夫

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志村 史夫(しむら ふみお、1948年[1]7月19日 - )は、日本の物理学者

ノースカロライナ州立大学終身教授 (Tenured Professor) 、応用物理学会フェロー・終身会員[2]日本文藝家協会会員[2]

人物・来歴[編集]

東京都豊島区駒込生まれ[1]。1967年埼玉県立浦和高等学校卒業、1972年名古屋工業大学窯業工学科卒業、1974年同大学大学院修士課程修了(無機材料工学)。1982年「シリコン単結晶中の不純物酸素および微小欠陥に関する研究」で名古屋大学工学博士(応用物理)。

1974年日本電気中央研究所、1983年モンサント・セントルイス研究所、1987年ノースカロライナ州立大学教授 (Tenure:終身在職権付) 。

物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに一般向け著書も多数あり、2002年(平成14年)日本工学教育協会賞・著作賞を受賞した[1]

半導体結晶が専門だが、古代文明、自然哲学基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている[2]

著書[編集]

  • 『ある彷徨の果てに』(塔の会) 1973
  • 『砂からエレクトロザウルスへ 魔法の石・シリコン』(東明社) 1986
  • 『SEMICONDUCTOR SILICON CRYSTAL TECHNOLOGY』(Academic Press) 1989
  • 『「ハイテク国家」日本のアキレス腱 90年代の繁栄を阻むものは何か』(太陽企画出版) 1991
  • 『体験的・日米摩擦の文化論』(丸善ライブラリー) 1992
  • 『ハイテク国家・日本の「知的」選択』(講談社) 1993
  • 『半導体シリコン結晶工学』(丸善) 1993
  • 『OXYGEN IN SILICON』(Academic Press) 1994
  • 『ここが知りたい半導体 現代を支える魔法の石』(講談社ブルーバックス) 1994
  • 『ハイテク・ダイヤモンド 半導体ダイヤからフラーレンまで』(講談社ブルーバックス) 1995
  • 『理科系の英語』(丸善ライブラリー) 1995
  • 『理科系の英語読本』(丸善ライブラリー) 1995
  • 五重塔の日本 質・美・総の時代』(東明社) 1996
  • 『目覚めよ日本!』(致知出版社) 1996
  • 『理科系のための英語プレゼンテーションの技術』(ジャパンタイムズ) 1996
  • 『古代日本の超技術 あっと驚くご先祖様の智恵』(講談社ブルーバックス) 1997
  • 『材料科学工学概論』(丸善) 1997
  • 『文明と人間 科学・技術は人間を幸福にするか』(丸善ブックス) 1997
  • 『固体電子論入門 半導体物理の基礎』(丸善) 1998
  • 『したしむ振動と波』(朝倉書店、したしむ物理工学) 1998
  • 『いま『武士道』を読む 21世紀の日本人へ』(丸善ライブラリー) 1999、のち改題『いま新渡戸稲造「武士道」を読む』(三笠書房、知的生きかた文庫)
  • 『したしむ量子論』(朝倉書店、したしむ物理工学) 1999
  • 『生物の超技術 あっと驚く木や虫たちの智恵』(講談社ブルーバックス) 1999
  • 『したしむ固体構造論』(朝倉書店、したしむ物理工学) 2000
  • 『したしむ熱力学』(朝倉書店、したしむ物理工学) 2000
  • 『いやでも物理が面白くなる 交通信号「止まれ」はなぜどこの国でも赤なのか?』(講談社ブルーバックス) 2001
  • 『こわくない物理学 物質・宇宙・生命』(新潮社) 2002、のち文庫
  • 『したしむ電子物性』(朝倉書店、したしむ物理工学) 2002
  • 『「理科系の頭」で考える技術』(三笠書房) 2002
  • 『理科系のための英語力強化法』(ジャパンタイムズ) 2002
  • 『文科系のための科学・技術入門』(ちくま新書) 2003
  • 『「水」をかじる』(ちくま新書) 2004
  • 『「考える知恵」がつく本』(三笠書房、知的生きかた文庫) 2005
  • 『理科系のための英語リスニング』(ジャパンタイムズ) 2005
  • 『理科系のための英文法』(ジャパンタイムズ) 2006
  • アインシュタイン丸かじり 新書で入門』(新潮新書) 2007
  • 『したしむ表面物理』(朝倉書店、したしむ物理工学) 2007
  • 『だれでも数学が好きになる!』(ランダムハウス講談社) 2007
  • 『数学指南 徹底的に微分積分がわかる』(裳華房) 2008
  • 漱石寅彦 落椿の師弟』(牧野出版) 2008
  • 寅さんに学ぶ日本人の「生き方」 世の中、銭金、勝ち負けだけじゃ哀しい』(扶桑社) 2008
  • 『環境問題の基本のキホン 物質とエネルギー』(ちくまプリマー新書) 2009
  • 『人間と科学・技術』(牧野出版) 2009
  • 『文系?理系? 人生を豊かにするヒント』(ちくまプリマー新書) 2009
  • 『ITは人を幸せにしない 21世紀の幸福論』(ワニブックスPLUS新書) 2010
  • 『自然現象はなぜ数式で記述できるのか』(PHPサイエンス・ワールド新書) 2010
  • 『ゼロからわかる物理』(丸善出版) 2011
  • 『物理学者が教える筋道たてて考える技術 いかに本質をつかみ、問題を解決するか?』(大和出版) 2012
  • 『古代世界の超技術 あっと驚く「巨石文明」の智慧』(講談社ブルーバックス) 2013
  • スマホ中毒症 「21世紀のアヘン」から身を守る21の方法』(講談社+α新書) 2013
  • 『一流の研究者に求められる資質』(牧野出版) 2014
  • 『木を食べる』(牧野出版) 2015
  • 『社会人のための物理学 1 (古典物理学)』(牧野出版) 2015
  • 『社会人のための物理学 2 (物質とエネルギー)』(牧野出版) 2015
  • 『「ハイテク」な歴史建築』(ベスト新書) 2016
  • 『勉強ギライな子供に「勉強の面白さ」を伝える方法』(ワニブックスPLUS新書) 2016
  • 『日本人の誇り「武士道」の教え』(ワニブックスPLUS新書) 2017
  • 『理系のための「実践英語力」習得法』(講談社ブルーバックス) 2018
  • 『いやでも数学が面白くなる』(講談社ブルーバックス) 2019

共著・監修[編集]

  • 『したしむ電磁気』(小林久理眞共著、朝倉書店) 1998
  • 『したしむ磁性』(小林久理眞共著、朝倉書店) 1999
  • 『したしむ物理数学』(小林久理眞共著、朝倉書店) 2003
  • 『図説 古代文明の超技術 いにしえの「すごい技術」の謎に迫る!』(監修、洋泉社MOOK) 2015
  • 『図説 生物たちの超技術』(監修、洋泉社) 2015
  • 『古代日本の伝統技術』(監修、宝島社) 2017

翻訳[編集]

  • 『理科系の英文技術』(Michael Alley、編訳、朝倉書店) 1998
  • 『アインシュタイン 希望の言葉』(監修・訳、ワニ・プラス) 2011
  • 『アインシュタイン 人生を変える言葉101』(監修・編訳、宝島社) 2016

論文[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 志村史夫 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2022年11月13日閲覧。
  2. ^ a b c 志村 史夫 FUMIO SHIMURA | ブルーバックス”. ブルーバックス | 講談社. 2022年11月13日閲覧。

外部リンク[編集]