役不足

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役不足(やくぶそく、やくふそく)とは、演劇などで演ずる俳優が、その演目での役割に不満をもつこと。転じて、その役職が本人に不相応な程軽いこと。

これが本来の意味だが、自分の実力を過大に評価されたことに謙遜、あるいは重責に思うことと逆の意味に誤解して使われることの多い語である。この誤用を本来正しく言い表すのは「力不足」である。

文化庁による2002年度の国語に関する世論調査では、この言葉を正しい意味で理解している人の割合は27.6%であった[1]。 しかし、その後2006年度の同調査では40.3%[2]、2013年度の同調査では41.6%[3]と回復傾向にある。これについて日本語学者の北原保雄は、誤用の代表例として文化庁の世論調査やテレビなどで取り扱われた結果、学習が進んだのだろうかと推測している[4]

出典[編集]