平成21年台風第16号

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台風第16号(Ketsana、ケッツァーナ)
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衛星画像(9月28日)
衛星画像(9月28日)
発生期間 2009年9月26日 9:00
- 9月30日 15:00
寿命 4日6時間
最低気圧 960hPa
最大風速
(日気象庁解析)
35m/s
最大風速
米海軍解析)
90kt
死傷者数 死者710人・行方不明者37人
被害地域 フィリピンベトナムカンボジアラオス香港マカオ華南
プロジェクト : 気象と気候災害
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平成21年台風第16号(へいせい21ねんたいふうだい16ごう、アジア名:ケッツァーナ)は、2009年9月に発生し、フィリピンベトナムを中心に大きな被害をもたらした台風である。

概要[編集]

進路図

2009年9月26日にフィリピンの東で台風16号が発生し、アジア名「ケッツァーナ(Ketsana)」と命名された[1]。命名国はラオスで、の名前に由来する。また、フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)は、この台風について、フィリピン名「オンドイ(Ondoy)」と命名している。台風は西に進み、フィリピン北部のルソン島を横断した後、南シナ海を経てインドシナ半島に再上陸。その後消滅した。

なお、この台風のアジア名である「ケッツァーナ」は、この台風限りで使用中止となり、次順からは「チャンパー(Champi)」というアジア名が使用されることになった。

被害[編集]

フィリピン[編集]

9月26日にフィリピンを横断、マニラ首都圏リサール州など中心に各地で集中豪雨が発生。マニラでは26日の6時間で9月の月間降水量392mmに匹敵する341mmを記録、マニラ首都圏の8割近くが冠水した。死者数は420名とされている[2]

ベトナム[編集]

9月29日、ベトナムクアンナム省ホイアンの付近に上陸。集中豪雨により死者159名、行方不明15名、負傷者629名をだした。国道1号線などが冠水する被害が生じている。[3][4]

その他[編集]

カンボジアで35名死亡[5]ラオスにおいても浸水被害、家屋の倒壊、水田被害、16名の死者や135名の行方不明・予想として37500名の避難民が発生していると伝えられている[6][7]

被害の様子 (画像)[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]