岩下亀代

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岩下 亀代(いわした きよ、1894年4月20日 - 1984年2月19日)は、日本のカトリック教会聖心会修道女、教育者。実業家の岩下清周の末娘、カトリック司祭岩下壮一の妹。学習院女学校卒業[1]

生涯[編集]

岩下清周、幽香子の3女として東京府(現・東京都)に生まれ、5歳上の兄・壮一がいる。 1914年に渡英、1918年ロンドン聖心会に入会、日本人初の聖心会会員となり、1926年ローマで終生誓願を立てた[2]。この間の1925年には、文部省派遣留学生であった兄・壮一ヴェネチア司祭叙階されている。 帰国後、聖心女学院小林聖心女子学院、聖心女子学院高等専門学校聖心女子大学等で教鞭をとる傍ら[3]刑務所の教悔師として服役者の更正に尽力[4]1974年、足立区立青少年福祉センター女子更正施設の開設につとめ、1984年、帰天。

1969年勲五等瑞宝章[5]

脚注[編集]

  1. ^ 『20世紀日本人名事典 上』P.342
  2. ^ 『続・キリストに倣いて』P.241
  3. ^ 『続・キリストに倣いて』P.242
  4. ^ 『続・キリストに倣いて』P.243-244
  5. ^ 『続・キリストに倣いて』P.242

参考文献[編集]

  • 『20世紀日本人名事典 上』日外アソシエーツ、2004年
  • 『日本女性人名事典』芳賀登、中嶌邦、一番ヶ瀬康子、祖田浩一 監修、日本図書センター、1993年
  • モニック・原山編著『続・キリストに倣いて 岩下神父、マザー亀代子、シスター愛子の追憶』学苑社、1993年

関連項目[編集]