室内楽

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クァルテット・ベルリン・トウキョウによる弦楽四重奏。2013年トロンハイム国際室内楽コンクール。
17世紀中葉の室内楽演奏

室内楽(しつないがく、イタリア語: musica da camera英語: chamber music)は、少人数編成の重奏、すなわち1声部に1人の独奏者が配される器楽である[1][2][3]。通常2人から9人くらいまでで編成される[2][3]

16世紀中葉のイタリアで、キリスト教教会で用いられる教会音楽に対し、王侯貴族の館の部屋で演奏される世俗音楽を指す「ムジカ・ダ・カメラ」(部屋の音楽)という言葉が用いられ始めた[1]バロック音楽では、教会堂劇場以外の、室内を会場とする音楽全般を意味し、独奏声楽管弦楽を含んでいた[4]古典派音楽の時代に近代室内楽が成立し、弦楽四重奏弦楽三重奏弦楽五重奏ヴァイオリンソナタピアノ三重奏ピアノ四重奏ピアノ五重奏・フルート四重奏・クラリネット五重奏木管五重奏などの定型が形成された[1]

脚注[編集]