安田理央

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

安田 理央(やすだ りお、1967年8月22日 - )は日本フリーライター、アダルトメディア研究家[1][2]ミュージシャンAV監督埼玉県出身。美学校考現学教室考現学卒。男性[3]

来歴[編集]

1986年より雑誌編集業務に従事。コピーライター業を経て、1994年よりフリーライターとして活動を開始する。主にAVやエロ本、風俗、ネットなどのアダルトメディアに関しての執筆が多い[4]。1999年以降はAV監督としても活動。

またミュージシャンとしては、高校時代の1984年にニューウェーブバンドであるモデルプランツを結成し、以後25年に渡って活動。川崎ぶらとのデュオ、リオ・ブラボーを経て、現在は10人編成のハイパーロックンロールバンド野獣のリリアン、フリーキーファンクバンドのRoswellsなどにボーカリストとして参加している。

人物[編集]

京王百貨店の駅弁大会(元祖有名駅弁と全国うまいもの大会)のマニアであり、駅弁大会の達人としてテレビ、ラジオ、雑誌などに登場している。とみさわ昭仁柳下毅一郎と、古本屋と居酒屋を巡る「せんべろ古本トリオ」として活動。ライターとしての弟子に、大坪ケムタ、加藤カジカがいる。

2009年には完全自主制作で「黄金期のエロ本を再現する」というコンセプトの元、DVDマガジン「No1 in HEAVEN」を創刊。2013年には「色と食」をコンセプトにしたDVDマガジン「ウララカ」を新たに創刊。

よく女性に間違われる名前だが、漢字は違うものの「りお」の読み自体は本名である。

音楽活動[編集]

  • モデルプランツ(1984-2009)
  • リオ・ブラボー(2000-)
  • 野獣のリリアン(2010年-)
  • Roswells(2012年-)

著書[編集]

単行本[編集]

  • 『裏デジタルカメラの本』(1997年、秀和システム)
  • 『OPEN&PEACE 風俗嬢ヴァイブス』(1999年、メディアックス)
  • 『デジハメ娘。』(2003年、二見書房)
  • 『日本縦断 フーゾクの旅』(2004年、二見書房)
  • 『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年、太田出版)
  • 『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年、太田出版)
  • 『AV女優、のち』(2018年、角川新書)[3]
  • 『日本エロ本全史』(2019年、太田出版)
  • 『ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(2021年、イースト・プレス)
  • 日本AV全史』(2023年、ケンエレブックス)

編集[編集]

漫画原作[編集]

電子書籍[編集]

  • 「安田理央のB級グルメ道」 (2010年 オフィスマイカ)
  • 「安田理央のAVレビュー大全1987-2012」(2012年 Kindle)
  • 「1999年のポルカ」(2013年 Kindle)
  • 「45歳からのアニメ入門」(2013年 田口こくまろと共著 Kindle)

共著[編集]

  • 「ネットトラベラーズ95」(1995年 翔泳社)
  • 「ネットトラベラーズ96」(1996年 翔泳社)
  • 「オトナの裏パソコン」 (1996年 ジャパンミックス)
  • 「20世紀のアダルトビデオ」 (1998年 アスペクト)
  • 「日曜官能家EX」(1998年 イーストプレス)
  • 「薬ミシュラン」(2000年  太田出版)
  • 「サブカルチャー世界遺産」(2001年 扶桑社)
  • 「別冊宝島 100万人のアダルトビデオ」 (2003年 宝島社)
  • 「ファントム」 (2006年 二見書房)
  • 「エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること(雨宮まみと共著 2006年 翔泳社)
  • 「昭和・平成お色気番組グラフティ」(2014年 河出書房新社)
  • 「エロ本黄金時代」(2015年 河出書房新社)
  • 「日本昭和エロ大全」(2020年 辰巳出版)
  • 「日本昭和トンデモエロ大全」(2022年 辰巳出版)

雑誌連載[編集]

  • 「エロメディア全史」(月刊ラジオライフ 三才ブックス) - 日本における成年向け雑誌やアダルトビデオなどの歴史をジャンルごとに解説。2020年8月号から開始。
  • 「エロのミカタ」(週刊プレイボーイ 集英社) - 2022年夏から開始。

インターネットラジオ番組[編集]

  • WEBスナイパー「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」(第1回:2012年05月24日 - 第25回:2014年09月04日、Youtube インターネットラジオ「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」)[6][7]
  • トイズハートプレゼンツ「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ酒場」(第1回:2014年09月07日 - 第6回:2015年02月14日、Youtube インターネットラジオ「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ酒場」)[8]

その他[編集]

  • 朝日新聞 2023年7月7日 文化面にて「生成AIによる性表現」についてコメントした。

関連人物[編集]

  • 永山薫 - エロ漫画の研究家で、安田との対談も行っている。

関連作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ コンビニ大手が成人向け雑誌の取扱終了…山田太郎議員が線引きの曖昧さや排除の行き過ぎに懸念(AbemaTIMES)”. Yahoo!ニュース (2019年9月9日). 2020年1月7日閲覧。
  2. ^ キンゾー (2019年3月17日). “どこからエロ本なのか? コンビニ「成人誌」販売中止で曖昧な境界線に切り込む”. 日刊SPA!. 2019年4月1日閲覧。
  3. ^ a b 平成を彩ったあのAV女優たちは今…? 時代を駆け抜けた人気女優の共通点とは?”. ダ・ヴィンチニュース. 2019年4月1日閲覧。
  4. ^ 【緊急インタビュー連載】アフターコロナ:アダルト業界の未来#4 アダルトメディア研究家・安田理央編”. メンズサイゾー (2020年5月22日). 2024年2月5日閲覧。
  5. ^ 書籍詳細 - アダルトメディア年鑑2024|イースト・プレス”. イースト・プレス (2023年12月26日). 2023年12月29日閲覧。
  6. ^ インターネットラジオ番組「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」第1回”. 2012年5月24日閲覧。
  7. ^ インターネットラジオ番組「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」第25回”. 2014年9月4日閲覧。
  8. ^ トイズハートプレゼンツ インターネットラジオ「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ酒場」”. 2014年9月14日閲覧。
  9. ^ エロ本編集部を描いた映画『グッドバイ、バッドマガジンズ』横山翔一監督インタビュー!”. 週プレNEWS (2023年2月4日). 2023年10月19日閲覧。

外部リンク[編集]