妙見口駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
妙見口駅*
妙見口駅駅舎
(2014年6月撮影)
みょうけんぐち
Myokenguchi
(豊能町 吉川)
NS13 ときわ台 (1.0 km)
地図
所在地 大阪府豊能郡豊能町吉川
北緯34度54分42.45秒 東経135度26分42.54秒 / 北緯34.9117917度 東経135.4451500度 / 34.9117917; 135.4451500 (妙見口駅*)座標: 北緯34度54分42.45秒 東経135度26分42.54秒 / 北緯34.9117917度 東経135.4451500度 / 34.9117917; 135.4451500 (妙見口駅*)
駅番号 NS14
所属事業者 能勢電鉄
所属路線 妙見線
キロ程 12.2 km(川西能勢口起点)
4.0 km(山下起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
702人/日
-2021年-
開業年月日 1923年大正12年)11月3日[1]
乗換 能勢電鉄妙見の森ケーブル黒川駅
阪急バス乗車または徒歩20分)
備考 無人駅
* 改称経歴
- 1965年4月 妙見駅 → 能勢妙見口駅
- 1965年7月 能勢妙見口駅 → 妙見口駅
テンプレートを表示

妙見口駅(みょうけんぐちえき)は、大阪府豊能郡豊能町吉川にある能勢電鉄妙見線。駅番号はNS14

概要[編集]

妙見線の終着駅にして、大阪府内で最北端に位置する駅である[2]

駅名の通り妙見山への玄関口であり、能勢妙見堂への参拝客を中心に、妙見の森ケーブルリフトに乗り継いで山上に向かう利用客が多い。

戦前には亀岡駅と当駅(吉川)を結ぶ「摂丹鉄道」や、当駅と妙見鋼索鉄道滝谷駅(現在の妙見の森ケーブル 黒川駅)を結ぶ鉄道の計画もあったが[3]、実現していない。

歴史[編集]

開業時は「妙見駅」を名乗っていたが、能勢妙見堂まで距離があることから、現在の「妙見口駅」に改称された。また、ホームは1面1線しかなかった。

なお、妙見山の東側の余野地区(京都府南桑田郡西別院村・大阪府豊能郡東能勢村の旧府境付近)に「妙見口」という名称の交差点やバス停があるが、こちらは妙見山の参詣道である能勢街道上(国道423号線)に位置しており、1950年の時点で現地にバス路線を有する丹波交通阪急バスがこの名称を使っていた。このため、能勢電は競合するバス各社に対抗するために駅名を「妙見口」に改称したため、「妙見口」という地名は当駅のほうが歴史が浅い。

年表[編集]

駅構造[編集]

ホーム

2面2線の頭端式ホームで、有効長は各ホーム共に4両。改札口などのすべての施設が同一平面上にある。

改札口のすぐ外側には「のせでん駅のギャラリー」と言う名の待合室がある。トイレは男女別で、多目的タイプも併設されている。

のりば
1・2 妙見線 山下日生中央川西能勢口方面
  • ほとんどの列車は1号線から発車する。1号線のみ両側をホームに挟まれており、1号線ホームの反対側のホームを降車専用としているが、基本的に使用されていない。
  • 2号線の外側には各ホームと同じ長さの留置線があり、保線用車両が留置されていることが多い。

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

2024年4月現在、駅前に乗り入れるバス路線はない。

1985年から2022年6月末までは、阪急バスによって豊能町東ときわ台住宅地への循環バス(豊能西線)が発着していた。

能勢町東部(野間出野・東郷・歌垣)・亀岡方面ならびに能勢町西部(森上・今西)・豊能町東部(野間峠・余野)方面へは、京都交通バスによる運行(吉川線・森上線・野間線など)がおこなわれていた。豊能町吉川142番地内には京都交通吉川営業所ならびに「吉川」停留所があったが、2000年頃に吉川営業所が、2003年6月末をもってバス路線がそれぞれ廃止されると、能勢町の路線維持に関する助成を受けて、阪急バスによる廃止代替路線(妙見口能勢線)に変わった。旧京都交通バス停に発着していたが、能勢町による運行維持の助成金のうち年間およそ200万円が用地の賃貸料になっていたことから、2009年2月に運行ルートの変更にあわせて、駅南側にある東ときわ台線の発着場に停留所を移設した。

2023年12月3日をもって、妙見ケーブル・リフトの運行が廃止されることから、日曜・祝日に運行されていたケーブル黒川駅への区間便が廃止。また、東郷・歌垣・奥田橋方面への路線は、能勢町の運営方針に変更のために、2024年4月からは能勢町が運営する定時定路線型乗合タクシーへ変更[7]

利用状況[編集]

2021年(令和3年)度のある特定日における1日の乗降人員702人である。

各年度の特定日における1日乗降・乗車人員数は下表の通り。

年度 特定日 出典
乗降人員 乗車人員
2000年 2,805 1,386 [8]
2001年 2,807 1,432 [9]
2002年 1,977 992 [10]
2003年 2,206 1,122 [11]
2004年 2,136 1,076 [12]
2005年 1,986 992 [13]
2006年 2,040 1,132 [14]
2007年 1,981 1,086 [15]
2008年 1,790 884 [16]
2009年 1,594 760 [17]
2010年 1,444 709 [18]
2011年 1,513 728 [19]
2012年 949 538 [20]
2013年 1,019 554 [21]
2014年 964 534 [22]
2015年 1,132 611 [23]
2016年 1,143 615 [24]
2017年 923 504 [25]
2018年 890 477 [26]
2019年 877 465 [27]
2020年 712 381 [28]
2021年 702 370 [29]

隣の駅[編集]

能勢電鉄
妙見線
普通
ときわ台駅 (NS13) - 妙見口駅 (NS14)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、16-17頁。 
  2. ^ 米屋こうじ『あなたの知らない大阪「駅」の謎』洋泉社、2016年、160-161頁。ISBN 978-4-8003-0924-2 
  3. ^ 『かわにし 川西市史第三巻』 川西市史編集専門委員会、1980年、276・284頁
  4. ^ a b 『風雪60年』 能勢電気軌道株式会社編 、1970年、139頁。
  5. ^ 『能勢電鉄80年史』 能勢電鉄株式会社、1991年、371頁。
  6. ^ 妙見口駅の出発指示合図(発車メロディ)が変わりました|各種お知らせ│能勢電鉄” (2017年4月13日). 2017年10月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  7. ^ 令和5年度第2回能勢町地域公共交通会議 資料1(令和6年(2024年)4月実施予定の公共交通再編について)”. 能勢町. 2023年11月29日閲覧。
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF) 182頁
  28. ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF) 182頁
  29. ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF) 182頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]