大阪市立中央図書館

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大阪市立中央図書館

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施設情報
正式名称 大阪市立中央図書館
愛称 辰巳商会中央図書館[1]
専門分野 総合
事業主体 大阪市教育委員会
管理運営 大阪市教育委員会
延床面積 34,532.86 m2
開館 1961年(昭和36年)11月1日
所在地 550-0014
大阪府大阪市西区北堀江四丁目3番2号
位置 北緯34度40分26.2秒 東経135度29分9.5秒 / 北緯34.673944度 東経135.485972度 / 34.673944; 135.485972座標: 北緯34度40分26.2秒 東経135度29分9.5秒 / 北緯34.673944度 東経135.485972度 / 34.673944; 135.485972
ISIL JP-1002161、JP-3000072
統計情報
蔵書数 図書:約230万冊
雑誌:2,111誌
新聞:165紙
ビデオ:665本
CD:19,500枚
カセットテープ:約2,000本
DVD:約2,200枚
紙芝居:13,654組(2022年時点)
条例 大阪市立図書館条例(昭和36年大阪市条例第26号)
公式サイト https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=134
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プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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大阪市立中央図書館(おおさかしりつちゅうおうとしょかん)は、大阪府大阪市西区にある公共図書館。24館からなる大阪市立図書館の中央館である。2019年10月1日より辰巳商会中央図書館(たつみしょうかいちゅうおうとしょかん)という愛称が付けられている。

概要[編集]

大阪市立図書館の中央館であり、地域図書館(西区以外の各区の分館)23館のセンター機能も果たす。自動車文庫(移動図書館)2台を所持している。1996年開館の現行館は日本図書館協会建築賞を受賞している。

大阪市立図書館では貸出した館以外での返却も可能である。館内にはオムリス (OMLIS) の専用端末があり、全館の資料の検索が出来る。電話による音声応答サービスでの貸出予約が可能。インターネット(携帯電話を含む)で資料検索や貸出予約も可能となっている。

日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で作られたウェブサイトや、数多くのデータベースが提供されていることなどが評価され、Library of the Year 2009の大賞を受賞した。さらに2017年には、「20年間継続されてきた地域資料のデジタルアーカイブ事業と将来に向けた取り組み」が評価され、Library of the Year 2017の優秀賞を受賞した。

大阪市史編纂所を併設している。

歴史[編集]

年表[編集]

  • 1961年(昭和36年)11月1日 西区北堀江4-3-2に開館
  • 1992年(平成4年)6月 新図書館建築工事のため旧電気科学館(四つ橋)に仮移転し開館
  • 1996年(平成8年)7月2日 現中央図書館開館 同時に大阪市立全図書館間でのオンライン化を開始
  • 2001年(平成13年)5月 図書館ホームページ開設
  • 2001年(平成13年)9月 中央図書館入館者1000万人突破
  • 2011年(平成23年)10月 中央図書館開館50周年 大阪市立図書館開館90周年[2]
  • 2021年(令和3年)3月 地下1階「Hon+α!(ほな!)」スペースオープン[3]
  • 2021年(令和3年)12月 中央図書館開館60周年 大阪市立図書館開館100周年[4]


施設概要[編集]

  • 開館:1961年11月1日(1996年7月2日建替開館)
  • 延床面積:34,532.86平方メートル
  • 閲覧室:7,840平方メートル

所在地[編集]

  • 住所:大阪府大阪市西区北堀江四丁目3番2号

図書館の南東の角には江戸時代中期の日本の文人、文人画家、本草学者、蔵書家、コレクター「木村蒹葭堂」の邸宅跡地の石碑が立っている[5][6]

アクセス[編集]

所蔵[編集]

  • 図書:約230万冊(成人用199万冊、児童用31万冊)
  • 雑誌:2,111タイトル
  • 新聞:165紙
  • ビデオ:665本
  • 大阪市立中央図書館地下1階Hon+α!スペース
    CD:約19,500枚
  • カセットテープ:約2,000本
  • DVD:約2,200枚
  • 紙芝居:13,654組

(2022年3月末現在)

利用案内[編集]

  • 開館時間
    • 月曜日 - 金曜日(第1・第3木曜日は休館):午前9時15分 - 午後8時30分
    • 土曜日、日曜日、国民の祝日と国民の休日:午前9時15分 - 午後5時
  • 休館日:第1・第3木曜日(国民の祝日と国民の休日は開館)・年末年始・蔵書点検期間
  • 貸出:1人15冊まで(うち、CD・DVD・カセットテープは合わせて5点まで)15日間[7]
  • 館内では、Osaka Library Free Wi-Fi、フレッツスポットといった公衆無線LANが利用可能である。[8]

特色[編集]

ナクソス・ミュージック・ライブラリー[編集]

大阪市立中央図書館はナクソスを利用した音楽配信サービスを提供している。クラシックを中心に、200万曲以上である。ストリーミング方式で楽曲のダウンロードやコピーはできない。

大阪市立図書館設置パソコンおよび自宅のパソコンで、市立図書館ホームページへ利用者カード番号とパスワードを入力することで利用できる。利用料は無料。平成26年1月から提供が開始された。

大阪市立図書館デジタルアーカイブ[編集]

大阪市立図書館で所蔵している、明治・大正期に撮影された写真や当時の絵葉書、江戸時代の古文書等、大阪に関連する貴重資料の画像をデジタルアーカイブとして公開している。

1996年7月の新中央図書館開館時に、館内の専用端末で「イメージ情報データベース」の公開を開始。2001年5月の公式ウェブサイト開設の際にはインターネット公開を開始した。

2014年のシステム再構築の機会に「デジタルアーカイブ」としてリニューアルし、蔵書検索画面との相互参照が可能になった。

2017年3月、このうち著作権切れの資料約6000点、画像数にして約13万枚をオープンデータとして提供開始。デジタルアーカイブのオープンデータ化は、公共図書館としては日本初の取り組みである[9][10]。2019年10月よりオープンデータの提供条件をCC0に変更した。[11]

大阪市史編纂所[編集]

大阪市の歴史に関する資料の収集や研究、整理を行い、大阪市史や関連書籍を編纂する、大阪市史編纂所も設けられている。

第3教科書センター[編集]

第3教科書センター(採択地区:中央区・西区・港区・大正区)で、小・中学校・高等学校用教科書を所蔵

脚注[編集]

  1. ^ 報道発表資料 株式会社辰巳商会と中央図書館にかかるネーミングライツ協定を締結します 大阪市 2019年9月11日
  2. ^ 大阪市立図書館年報 図書館通信94 平成28年度
  3. ^ 中央図書館地下1階に新たな空間「Hon+α!(ほな!)」がオープンします - 大阪市立図書館”. www.oml.city.osaka.lg.jp. 2022年11月17日閲覧。
  4. ^ 大阪市立図書館年報 図書館通信99 令和3年度
  5. ^ 江戸時代の有名な町人学者、木村蒹葭堂(きむらけんかどう)の屋敷が西区のどこにあったか”. 大阪市立図書館. 2018年3月11日閲覧。
  6. ^ 大阪市立図書館のFAQによれば、実際の屋敷跡は現在の「西区北堀江4丁目5」に当たる。
  7. ^ 大阪市立図書館Webサイト 来館して利用する 借りるときは”. 大阪市立図書館. 2022年8月24日閲覧。
  8. ^ 公衆無線LANサービスなどの利用大阪市立図書館
  9. ^ 大阪市立図書館年報 図書館通信94 平成28年度 p.3
  10. ^ 大阪市立図書館が所蔵する昔の写真・絵はがき等デジタルアーカイブの画像をオープンデータ化します 大阪市立図書館、2018年3月11日閲覧。
  11. ^ 大阪市立図書館年報 図書館通信97 令和元年度

外部リンク[編集]