大山志保

半保護されたページ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 大山 志保 
Shiho OYAMA
基本情報
名前 大山 志保
生年月日 (1977-05-25) 1977年5月25日(46歳)
身長 168 cm (5 ft 6 in)
体重 62 kg (137 lb)
国籍 日本の旗 日本
出身地 宮崎県宮崎市
経歴
プロ転向 2000年=JLPGA72期
優勝数
日本LPGA 18(内、公式戦2)
成績
初優勝 ベルーナレディースカップゴルフトーナメント(2003年)
賞金王 2006年
賞金ランク最高位 日本女子:1位(2006年)
2019年12月1日現在
テンプレートを表示

大山 志保[1](おおやま しほ、1977年5月25日 - )は、宮崎県宮崎市出身の日本の女子プロゴルファーである。所属は大和ハウス工業ガッツポーズをする様が五木ひろしのこぶしに似ていることから「五木ガッツポーズ」と名付けられている[2]

来歴

10歳から父に教えられゴルフを始めるが、きっかけは大映テレビ制作のドラマ「プロゴルファー祈子」を観ていたからだという[3]

1993年に私立熊本中央女子高等学校(現・熊本中央高等学校)へ進学[4]

高校2年生だった1994年から清元登子に師事[4]。同年「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」で優勝した[5]

1996年に日本大学に進学、「日本女子アマチュア・マッチプレーゴルフ選手権競技」(1997年[6]、1999年[7])、「日本女子学生ゴルフ選手権競技」(1999年)でそれぞれ優勝した[8]

大学を中退し、2000年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストに合格、JLPGA72期生となる[1]

2002年に年間獲得賞金ランキング(賞金ランク)で29位となり自身初のシード入り[9]

2003年「ベルーナレディースカップゴルフトーナメント」でJLPGAツアー初優勝[9]

2005年「マンシングウェアレディース東海クラシック」で、2年ぶりのJLPGAツアー優勝を果たす[9]。同年11月に故郷の宮崎県「宮崎カントリークラブ」で開催された同ツアー公式戦「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」で、通算5アンダーとし、2位の不動裕理に4打差をつけ公式戦初優勝を飾った[10][注 1]

2006年は4月の「フジサンケイレディスクラシック」、5月の「サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント」で優勝する[11]。8月には「クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント」、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」、「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で優勝[11]。この月は2週連続を含む月間3勝とし、JLPGAツアー記録を達成した[12]。同年は最終的に¥166,290,957を獲得し賞金ランク1位、自身初の賞金女王となる[9]。2003年不動裕理の¥149,325,679を抜き[13]、史上初の1億5千万円超えであった[注 2]

2007年は「ニチレイPGMレディス」、「明治チョコレートカップ」の2勝[9]

2008年「マスターズGCレディース」で優勝、最終的に賞金ランク8位となり、この年まで8年連続賞金シード入りを果たす[9]。同年全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)の「Qスクール[注 3]」に挑戦し、4位タイで翌シーズンのUSLPGAツアー出場資格を得た(カテゴリー11)[14]

2009年はUSLPGAツアー16試合に出場し、予選通過7回、最高位は単独6位で賞金獲得額は122,540ドル(賞金ランク76位[15])で2010年のシード権を得た(カテゴリー1)[16]。同年12月にかねてより故障していた左肘の手術を受けた[14]

JLPGAの特例保障制度の適用を受けて2010年9月の同ツアー「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」から復帰したが[14]、賞金ランク57位でシード入りを果たせなかった[9]。同年JLPGAファイナルQTで5位となり翌シーズンの同ツアー出場資格を得た[17]

2011年10月の「マスターズGCレディース」でポーラ・クリーマーとの3ホールに及ぶプレーオフを制し、2008年以来3年ぶりのJLPGAツアー優勝[18]。同年は最終的に賞金ランク12位でシード復活となった[9]

2012年は左肩痛で開幕から長期欠場となり、7月の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」で復帰[14]。しかし賞金ランクは63位でシード入りを果たせなかった[9]。同年JLPGAファイナルQTで39位となり翌シーズンの同ツアー出場資格を得た[19]

2013年は夏場に腸腰筋の肉離れの為に2か月ほど欠場したものの、出場した試合では予選落ち無し、「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で公式戦2勝目をあげ、賞金ランク8位でシード復活となった[14]

2014年は「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」、「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の2勝[9]

2016年4月24日の「フジサンケイレディスクラシック」で同大会10年ぶりの優勝を果たし、大山はインタビューで優勝賞金全額を「平成28年熊本地震の被災者支援のために寄付します」と表明した[20]。同年8月「リオデジャネイロオリンピックゴルフ競技」において野村敏京と共に日本代表となり、42位となる[21]

2018年「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で2年ぶりのJLPGAツアー優勝[9]

2019年は賞金ランク49位となり、2013年からこの年まで7年連続賞金シード入りを果たす[9]

優勝記録

※本項は日本女子プロゴルフ協会プロフィールページに基づく[1]、大会名は優勝当時で表記し、太字は公式戦である。

  • 2002年
    • ヴァーナルカップ(ステップ・アップ・ツアー)
  • 2003年
    • ベルーナレディースカップゴルフトーナメント
  • 2005年
    • マンシングウェアレディース東海クラシック
    • LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
  • 2006年
    • フジサンケイレディスクラシック
    • サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント
    • クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント
    • NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
    • ヨネックスレディスゴルフトーナメント
  • 2007年
    • ニチレイPGMレディス
    • 明治チョコレートカップ
  • 2008年
    • マスターズGCレディース
  • 2011年
    • マスターズGCレディース
  • 2013年
    • LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
  • 2014年
    • ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント
    • NOBUTA GROUPマスターズGCレディース
  • 2015年
    • ヨネックスレディスゴルフトーナメント
  • 2016年
    • フジサンケイレディスクラシック
  • 2018年
    • ヨネックスレディスゴルフトーナメント

脚注

注釈

  1. ^ LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ過去大会・歴代優勝者にある通り不動裕理の大会3連覇を阻止した
  2. ^ その後2009年横峯さくら、2015年と2016年のイ・ボミ、2018年アン・ソンジュが大山の賞金額を上回っている
  3. ^ 最終予選会(いわゆるファイナルQT)の事

出典

  1. ^ a b c 大山 志保 プロフィール詳細”. 日本女子プロゴルフ協会. 2019年11月4日閲覧。
  2. ^ ゴルフ初心者でもわかる!メダル候補はこんなヒト 大山志保編”. ALBA.Net (2016年8月17日). 2019年11月4日閲覧。
  3. ^ 宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃvol.10”. 宮崎県. 2019年11月4日閲覧。
  4. ^ a b 大山志保(2) 厳しい師”. 日本経済新聞 電子版 (2017年4月27日). 2019年11月4日閲覧。
  5. ^ 1994年度(第36回)日本女子アマチュアゴルフ選手権競技”. JGA (1994年7月1日). 2019年11月4日閲覧。
  6. ^ 1997年度(第6回)日本女子アマチュア・マッチプレーゴルフ選手権競技”. JGA (1997年10月31日). 2019年11月4日閲覧。
  7. ^ 1999年度(第8回)日本女子アマチュア・マッチプレーゴルフ選手権競技”. JGA (1999年10月29日). 2019年11月4日閲覧。
  8. ^ 1999年度(第36回)日本女子学生ゴルフ選手権競技”. JGA (1999年8月29日). 2019年11月4日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j k l 大山 志保 プロフィール詳細の生涯成績・記録を参照
  10. ^ 【2005】LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ|LPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2019年11月4日閲覧。
  11. ^ a b 2006年度 国内女子 ツアースケジュール”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2019年11月4日閲覧。
  12. ^ 大山 志保”. IMG. 2019年11月4日閲覧。
  13. ^ 不動 裕理 プロフィール詳細の生涯成績・記録を参照
  14. ^ a b c d e 大山志保”. ALBA.Net. 2019年11月4日閲覧。
  15. ^ 大山志保 2009年度スタッツ/ランキング”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2019年11月4日閲覧。
  16. ^ 大山志保 ツアー試合結果 戦績の2009年参照
  17. ^ QTランキング2011”. 日本女子プロゴルフ協会. 2019年11月4日閲覧。
  18. ^ マスターズGCレディース 最終日”. 日本女子プロゴルフ協会 (2011年10月23日). 2019年11月4日閲覧。
  19. ^ QTランキング2013”. 日本女子プロゴルフ協会. 2019年11月4日閲覧。
  20. ^ 「お世話になった熊本に」大山志保、優勝賞金1440万円を寄付へ”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2016年4月24日). 2019年11月4日閲覧。
  21. ^ 2016年 リオデジャネイロ五輪 最終日 スコア結果”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2016年8月21日). 2019年11月4日閲覧。

関連項目

外部リンク