大井貴司

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大井 貴司(おおい たかし、1947年10月16日 - )は、ジャズヴィブラフォン奏者。三重県津市出身。

来歴[編集]

9歳からマリンバを始め、国立音楽大学打楽器科入学を機にヴィブラフォンを志す。卒業後は渡辺文男クインテット、(g)杉本喜代志グループ、(cl)北村英治グループ等を経て、現在自己のグループ『大井貴司&Super Vibration』を率いて活躍中。

1980年 アメリカ建国100周年記念ビッグイベントとして開かれたウォルフトゥラップ・インターナショナル・ジャズフェスティバルにMJQのピアニスト、ジョン・ルイスに呼ばれ、ウォルフトゥラップ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルにゲスト出演。クラーク・テリーエディ・ロックジョー・デイヴィスアル・グレイビリー・テイラーケニー・クラークジミー・コブジョージ・デュヴィヴィエパーシー・ヒース等、世界のトップ・ミュージシャン達と共演。

1982年 再びジョン・ルイスに呼ばれ、アメリカ西海岸のモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演。クラーク・テリーマンデル・ロウ、ジョン・ルイス、シェリー・マンルーファス・リードと共演し、その素晴らしさが翌日のモンタルー新聞の第一面トップで大きく報じられ、その名を世界に知らしめた。

1990年 スイングジャーナルのジャズメン批評家による人気投票で一位に選ばれ、名実共に日本最高のヴィブラフォン奏者である事が証明された。

2005年 『ルパン三世のテーマ'80』のレコーディングに参加。

2007年 DVD『ルパン三世のテーマ30周年コンサート』(vapより発売)でルパンファンをうならせている。

2017年 【椎名林檎】のレコーディングに参加。CD「逆輸入~航空局」の中の【少女ロボット】でvib を担当。

2019年 テレビ朝日『題名のない音楽会』で、歌手の森山良子と共演。

2020年 BSテレビ東京【おんがく交差点】に出演。

リーダーアルバムは10枚。その中には、ジョン・ルイスをゲストに迎えての初リーダーアルバム、レイ・ブラウン・トリオとの共演盤、ジュニア・マンス、ボブ・クランショウ、グラディ・テイトとの共演盤などがある。参加アルバムは、ドラムのジミー・スミス、ギターの宮之上貴昭、高橋達也と東京ユニオン、ボーカルの大野えり、金子晴美、ニューミュージックの松任谷由実等多数。

ディスコグラフィー[編集]

 リーダーアルバム

  • 「Good Vibration」(テイチク) 1982年
  • 「Pico/アランフェス」(テイチク) 1983年
  • 「Mr.Blue」(日本コロムビア)1989年
ゲスト:Ray Brown Trio <Ray Brown(b), Gene Harris(p), Jeff Hamilton(d)>
  • 「wavelet」(日本コロムビア)1990年
  • 「ブルー・アランフェス’92」(日本コロムビア)1992年
  • 「Time Stream」(日本コロムビア)1995年
ゲスト:Junior Mance (ジュニア・マンス)(p), Bob Cranshaw (ボブ・クランショウ)(b), Grady Tate (グラディ・テイト)(d)
  • 「ジョン・ルイスに捧ぐ」(F&T)2002年
(vib)大井貴司, (tp)松島啓之, (ts&fl)岡 淳, (p)出口 誠, (b)谷口雅彦, (d)Forris Fulford
  • 「Play's Swing」(F&T) 2004年
(vib)大井貴司, (cl)谷口英治, (p)出口 誠, (b)谷口雅彦, (d)広瀬潤次
  • 「薔薇の刺青 The Rose Tatoo」(ピアノ・リーダーアルバム)(F&T) 2006年
(p)大井貴司, (g)宮之上貴昭, (ts&fl)岡 淳, (b)谷口雅彦, (d)広瀬潤次
  • 「Full Smile」(F&T) 2011年
(vib)大井貴司, (p)白土幾美 (デュオ・アルバム)

外部リンク[編集]